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『経済学者たちの闘い』若田部昌澄(030322)
「エコノミックスの考古学 スミス,リカードウ,ケインズたちの闘いから日本経済再生の鍵を探る」なんて新聞広告を見てしまったのでした。だから新刊は高いからなるべく読みたくないんだってばさーなのですが,我慢できない。
■『経済学者たちの闘い』(若田部昌澄/東洋経済新報社/本体1,800円)
著者の若田部昌澄先生は早稲田大学政治経済学部助教授。1965年生まれ。若けえ〜。私がこの本に大いに期待したのは,経済理論について“何でこういう理論が必要だったんだよー”というところを見せてもらいたかったから。必要は発明の母であるならば,きっと経済理論にもそういう背景があるに違いない。何冊か経済学の入門書を読んでいるけれど,どうも身につかないのは,そういうところの切迫感がないせいなのではないか…なんて思っていたのです。
今回は,結局,残念ながら理論のところの記述が難しく(図や数式が飛ばされているので)その目的は達成できなかったのですが,この若い学者さんが相当勉強されていることはわかりました。経済学・経済学史・経済史への若田部先生なりの矜持も感じられて,非常に爽やかないい読書でした。こんなこと言って大丈夫?とか,もう少し婉曲に言っておいたほうがいいのになあと心配になるような記述もありますが,これもまた,生きのいいパフォーマンスで好もしいと思いました。この次は,先生,ホントに歴史と理論と現実を結びつけるような本をお願いしますね。楽しみにしております。
『経済学を知らないエコノミストたち』の野口旭先生(専修大学経済学部教授。1958年生まれ。私と同い年)と同じく,岩田規久男先生(学習院大学)と近いグループの先生のようです。最近つらつら見ていると,インフレ・ターゲティングを主張する,この岩田先生を中心とした学者さんたちの集まりには,若手で元気な人が多いようです。楽しみですねえ。
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