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『モリー先生の最終講義』モリス・シュワルツ(030110)
近所の古本屋さんで出会ってしまった1冊。
■『モリー先生の最終講義』(モリス・シュワルツ/松田銑・訳/飛鳥新社/本体1,200円)
著者のモリス・シュワルツさんは,シカゴのロシア系ユダヤ人移民居住地に生まれ,ニューヨークのユダヤ人居住地区で育った社会心理学の専門家。ALS(筋萎縮生側索硬化症)という難病にかかり,1995年に78歳で亡くなったそうです。ALSという病気は,徐々に全身の筋肉が動かなくなっていく「死に至る病」。
この本は,ALSで闘病中のモリーさんの提言をまとめたものです。サブタイトルは「死ぬこと・生きること」。本文には,
「いかに生きるべきかを学びなさい。そうすれば,いかに死ぬべきかわかるでしょう。いかに死ぬべきかを学びなさい。そうすれば,いかに生きるべきかがわかるでしょう」
…と,このような警句のようなものがあり,その後それについての補足的な記述が書かれています。学ぶところの多い本でした。平易でわかりやすく,いかにも心理学関係の人らしい心配りのされた文章。
「いかにして死ぬかを考える時間の余裕を与えられたことを感謝しなさい」
など,重病の方にさらっと言われるとコタえます。ふうう。こうしたことを考える機会が大事。特に仕事が忙しいときなどは,根っこのことを見失いがち。この本を読んでいる間は,いい時間を過ごせました。
この本を読み終えた1月10日は父の誕生日。そういえば,父は死のことなど,私にはひとっ言も言わずに逝ってしまいました。それはそれでありがとね。お父さん。
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