『会社の人事 中桐雅夫詩集』中桐雅夫(020608)
 5月の連休頃から仕事以外のことでなんやかやとどおおっと忙しくなり,ほとんど本を読んでいませんでした。久しぶりに読んだ1冊。

■『会社の人事 中桐雅夫詩集』(中桐雅夫/晶文社/本体1,400円)
 薦めてくれる方があって,柄にもなく詩集。『会社の人事』なんて変なタイトルなんで,書店でみかけたら,どうでしょう,手に取るかな? と私は思いますが,1979年10月初版で2000年6月30日12刷という奥付が,この詩集の実績を示しています。すごい。タイトルのせいでオジサン達が手に取りやすかったかも…なんて言うと,中桐さんに失礼かもしれませんが,それは否定できないような気もいたします。装幀・カバーイラストは平野甲賀さん。

 市場で消えなかったお蔭で,この詩集に巡り会え,感謝しております。帯には朝日新聞の「天声人語」から引用された,“政治家と官僚に,繰り返し読んでもらいたい詩がある。「想像力」と題された中桐雅夫さんの作品である”という一文が入っています。その「想像力」を紹介するのはちょっとはばかられるので,別に気に入った「母子草」という作品から一節。

  だれでも経験があるだろう、運動会で
  子供たちが懸命に走っているのをみると
  眼がうるむのだ、自分の子でもないのに
  ビリの子供の力走には涙が出てくるのだ。

 今月,妻は娘2人の小学校最後,高校最後の運動会を見に行って,大泣きして帰ってきました。オヤヂはテレビでワールドカップ・サッカーを観ながらこんな心境に。生きるって結局こういうことじゃないの? なんて言ったら40過ぎのオヤヂにしてはあまりに単純すぎですか?


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