スケール
 

この章について

 スケール(音階)についてのこの章の大まかな内容を前もって説明しておきます。
  • スケールの理論の解説ではない
  • 全てのスケールについては触れない。(無理です。音階は時代と土地によって千差万別、万差億別)
  • スケールの捉え方について解説する。
以上です。
2 上級 スケール
 

あなたは英語をどうやって覚えますか?

 This is a pen.I have a book. 中学一年の時、いきなり英文から入ったと思います。勿論、アルファベットつまりabcdefghijk...も書いたり発音したりもしたでしょう(現在も中学生の人は今まさにやっているでしょう)。
 しかしa,b,c,d,...なんぞは英語ではありません。英文字を並べただけです。英単語を覚え、英文を覚え、文章を覚える....といった事がたいせつですね。
 音楽も同じです。スケール練習とかいってドレミファ...を只弾いているだけではなんにもなりません。まあ指を動かす練習にはなるでしょう。スケールは音楽ではありません。音楽で使われる音を並べただけです。フレーズにしなければ意味がありません。フレーズとは音をいくつか並べしかもその中に「起承転結」があるものをいいます。そのいくつかの音がスケールの中から選ばれるのです。「起承転結」を説明するのは難しいのですが、デタラメに音を並べてもそれを聴いた人が「いいなあ」と思えばそれはそれで良いのだと思います。
3 上級 スケール
 

例えばホールトーンスケール

 Whole Tone Scale(全音音階)とは音を1音づつの音程で並べたものです。下の譜面を見て下さい。

 上の譜面はスケールを下降させしかも4音ずつをグループにして下降させた例です。第IX(9)ポジションで始めると8番目の青い音符、Bbでポジション移動をしなければなりません。しかも場合によっては次の点線を付けた4つの音がまた難しくなってくるでしょう。同じ様な状態がもう一度出現します。
 あなたならどうします?「難しくてやってられるかよ〜」「いや頑張って練習するぞ」
 頑張って練習してもあまり良いことはありませんよ。だいいち、これを練習しろなどと誰も言ってませんよ。それよりももう少し楽して、しかもかっこよくしましょうよ。下がその例です。

 青い音符でポジション移動をするのは同じですがその後の指使いが最初からの指使いと同じです。3-1-4-2 1-4-2-移動して1ですね。4音のグループをひとつ省いたのです。
 これは練習して下さい。一定のテンポで連続的に...そうですねえ、1分間は出来るようにして下さい。出来なければテンポを遅くして下さい。そして日毎にテンポアップして下さい。
 最後の例は1音符ずらしたものです。これで格好がついて来ました。

4 上級 スケール
 

リディアンスケール

 リディアンスケールの音をひとつ置きに並べるとCmajの和音の分散に近くなっていきます。ここでは和音の話ではなく音階の話をしている訳ですが完全に分けて考えるものではありません。で、話を進めます。(譜面で+6とはadd6のことです)

 音を指板上に並べると右上のようになります。平行四辺形が斜めに続いていると考えて下さい。練習は下の譜例でやって下さい。青い音符でポジション移動です。左手の指番号は書きませんでしたがポジションから推し量れるでしょう。スケール練習というよりCmajの分散練習に見えますがこれで良いのです。


 

5 上級 スケール
 

ディミニッシュスケール

 ディミニッシュを和訳すると「減」です。Cdim(=Cdim7とする)というコードは減5度、減7度の音を含みます。減7度はCdimでいうとBのダブルフラットです。Aと同じ音になるのでAに置き換えて表記することが多いです。でもそれはCdimの場合だからであって他の場合はそうでもないです。例えばEdimはE,G,Bb,Db で構成されます。簡単ですね。注意:CdimにはA音を入れないように表記する場合がありますが現実にはA音を弾きます。弾いても構いません。

 このディミニッシュスケールの音を一つおきに並べるとα(アルファ)の和音と呼ばれる和音になります。和音と考えると分散になりますが弾く練習をしてみましょう。ただし今のところ余り役には立ちません。あしからず。

 5弦ベースでの例ですがこれはF#dimの場合です。

6 上級 スケール
 

コンビネーションディミニッシュ(スケール)

 ディミニッシュという名前が付いていますがディミニッシュスケールではありません。スケールでもないと言っても良いかも知れません。

 このスケールの名前の由来については省略します。ディミニッシュというよりCドミナント7thにテンションを含めるとこういったスケールが出来るというだけのことです。間違ってもCdimというコードのときにこのスケールを弾いてはいけません。長3度、完全5度が出てきてちっともディミニッシュではありません。
 先ずは右の4つの音のみで練習しましょう。下に3通りの例題を挙げておきました。いくつでも考えられるでしょう。楽器をもてあそぶようにして慣れ親しんで下さい。
 
 

 次の4音です。これは左手を長3度まで拡げなければなりません。難しいし、これだけ取り上げても仕方がないので上の例の最初の様な3連符の練習だけして下さい。
 そして次の形は元に戻ります。同じように練習して下さい。といっても既に練習をしているので程々でいいです。
 元に戻って青い音符を付け加えます。合計6音です。

 左図はまとめです。黒丸(青丸)4つで一組で同一ポジションです。ですからこの例の場合は第VI,VII,VIIIポジションと3通り必要とします。白丸は最低(最高)音で黒丸と同一ポジションで出せます。ただしこのポジションというのはスケールとして只弾いた場合にそういうポジションになるということです。例えばこの図をよーく見ていると斜めのラインが見えてくるでしょう。しかも半音違いの並びで。ジグザグ模様も見えてくるでしょう。見えてきたら取り敢えず弾いてみて下さい。このように楽器をいじり回していると指板の認識が深まってきます。

7 上級 スケール
 

オギュメントスケール

 3つのトライアドC,E,Ab(G#)は長3度の隔たりがあります。この3つの和音の構成音を並べたものがオギュメントスケールです。短3度、半音、....の繰り返しです。こんなスケールは覚えなくて結構です。スケールとして(低い方から高い方へ順に弾くとかの)練習することもないでしょう。練習すべきは下に記します。

 右の譜例は完全にトライアドの分散です。C-E-Abというのはコード進行ではありません。コード進行はあくまでCaugです。Caugのときにこの様なフレーズが考えられるということです。



これでElectoric Bass Method は終了します。

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