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裏と常套リズム
1拍の四分音符は2つの八分音符に分けられます。このとき最初の八分音符を「表」、後を「裏」といいます。この2つの八分音符はさらに4つの16分音符に分けられます。これらにも「表」「裏」がありますから、「表の表」「表の裏」「裏の表」「裏の裏」と呼べます。
これはなにも1拍に限りません。4拍子の1小節分ならば1、2拍目が「表」で3、4拍目が「裏」さらに.....となります。
3拍子ではどうでしょう?三連符ではどうでしょう?1,2,3のうち3番目が裏にあたります。2番目は「やや裏」といった中間的な位置にあります。テンポにもよりますが、速いテンポでは三連の2つ目を演奏することが困難になってきます。そうなると、2番目の音符は表も裏もあったもんじゃありません。考える必要もないでしょう。速い4ビートジャズのインプロヴィゼーションなどでよく耳にします(耳にしないのか?)。
さて、この「裏」がどうだというのでしょう?この章の最初にノリの話をしましたが、結局ノリは裏で表現されるということが賢明な読者なら既に察しがついていることでしょう。そうなのです、裏を征する者がノリを征するのです。
メトロノームでカチカチと1拍を刻ませて八分音符を連続的に弾くということは、自分の感を頼りに裏を演奏していることになります。ならばカチカチを八分音符にして練習したら、裏の演奏の練習になるかといったらならないのは言わずもがなですね。
表だけでは、表、表、表....。変化がありません。裏があるから、表、裏、表、裏、裏....などと変化が生まれるのです。進歩するのです。これは哲学者ヘーゲルの弁証法的考え方に依ります。この弁証法的思考は大切で、後々にも出てきます。覚えておいて下さい。
前セクションでは殆ど裏の練習だったと思います。自分でも譜面を作って練習してみて下さい。しかしキリがありませんね。そこでよく使われるリズムパターンを掲載しておきます(前の練習で既に出ています)。これらは練習しなくて結構です。そのかわり、覚えて下さい。そのほうが厳しいかな?
覚えるというのは、そのリズムパターンが出てきたときに何も考えずに演奏できるということです。この際、音程は考えに入れません。譜例では音程が変化してしていますが、これは常套句としてありがちな例として掲げました。さあ覚えて下さい。
以上。

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