「お助けジャズギター」〜 当内容はメッセージですので、「まるのみ」はやめましょう(~o~)〜  

偽終止


「偽終止(ぎしゅうし)」も「ケーデンス」と呼ばれます。

前にやった「ベーシック・ケーデンス(No.063)」も略して「ケーデンス」と呼ばれますが、少し違います。

偽終止は正式に?「デセプティブ・ケーデンス(Deceptive Cadence)」です。お得意の辞書で調べてみました。

Deceptiveは「人を欺(あざむ)く」って意味ですね、つまり偽(ニセ)の終止となります。

なんのこっちゃ?


平たくいえば、キーCの曲の途中で、「G7-C」ってコード進行使うと、強力なドミモにより、

曲が終わってしまう・・・ように感じる(終止感)ので、「C」ではなく、ニセのコードを使いましょう!・・・となります。

つまり、「G7(V7)」から「C( I )」以外のコードに進行することを「偽終止」と呼び、

「終止感を保留させる役割がある」ってことにもなると思います。


で、どんな時に使うか?となりますよね・・・当然!

ひとつは、ターンバック(No.071)ですね。これは、曲が終わってしまわないようにします(そのまま)。

もうひとつはエンディング部へ入る時に、曲が終わってしまわないようにします(これも、そのまま)。

また、曲の途中でも使われていますし、偽終止を使わない曲もあります。


では、事例です。

キーCで、16小節を2回繰り返す曲があるとします。

1コーラス目・・・最後の2小節がターンバック。2コーラス目の始めの「C」へ進行します。

C      
        
       
Dm7 G7 C G7

2コーラス目・・・最後の3小節をエンディングとします。

C      
       
       
Dm7 G7 C G7
C 終わり    

途中で曲が終わってしまわないように、偽終止を使ってみましょう。


・「C」のトニック代理(No.063)を使い、いろいろやって「C」へ進行。

1コーラス目

C      
       
       
Dm7 G7 Em7   /A7 Dm7   /G7

2コーラス目

C      
       
       
Dm7 G7 Em7   /A7 Dm7   /G7
C 終わり    

良くある偽終止です。ターンバックでも、エンディングでも使われます。

エンディングでは、徐々にゆっくりした方が感じが出る場合もあると思いますので、やってみてね!

「C」ではなく、トニック代理である「Em7」に解決させている偽終止です。

やや、解決感が保留されたかなぁ・・・・ぐらいですけど。

続く、「A7-Dm7/G7」はコーラスの始めや最後の「C」へ、スムーズに進行するための代理です。

代理はもう良いですよね? 忘れた方は代理のとこを読み返して下さいませ。

理屈はターンバック(No.071)と同じです。

違いは最初のコードが「C」に対する「偽終止」であるか、どうかだけですね。

「G7-Em7」のみで、偽終止と呼ばれたり、

「G7-Em7/A7-Dm7/G7-C」全体でも偽終止と呼ばれるみたいです。

↑のコード進行は「Take The 'A' Train(No.110)」の初めのターンバックで使っていますので、確認しておいてね!


今からは、4小節のとこだけやります。他には、

Dm7 G7 Em7   /Ebm7 Dm7   /Db7

別のトニック代理である「Am7」を使って、

Dm7 G7 Am7   /A7 Dm7    /G7

でも、

Dm7 G7 Am7   /D7 Dm7   /G7

でも、良いですよね。

1つ目のは半音下がりで、エンディングぽいです。

「Take The 'A' Train(No.110)」で、「Em7/A7-Dm7/G7」の代わり↑のを弾いてみても良いと思います。

「打ち合わせのないセッション」ではベースとギターやその他が、みんな違うターンバック(コード進行が違う)

ってこともある!と思いますので・・・


エンディングでは、偽終止の保留感を利用してエンディング部を引き伸ばすことも良くあります。

2コーラス目・・・エンディング

C      
       
       
Dm7 G7 Am7   /D7 Dm7   /G7
Em7  /Ebm7 Dm7    /Db7 C 終わり

上の例では、偽終止(「Em7-Ebm7-Dm7-Db7」)を使ってエンディングを2小節長くしています。

偽終止のコード進行で、アドリブネタを仕込んで、ターンバックやエンディングで出す練習もお奨めしておきます。

自分なりの解釈でコード進行を考えてやっても、OKだと思いまーす。


・「C」のサウンドに近いコードを使い、いろいろやって「C」へ進行。

理論書で良く書いてあるのが、「Em7b5」、「E7」、「A7」です。

Dm7 G7 Em7b5 / A7(b9) Dm7  /G7

Dm7 G7 E7       /A7 D7     /G7

Dm7 G7 A7      /D7 Dm7   /G7

等があります。

2つ目のは「Misty(No.106)」の最初のターンバックと同じです。但し、キーEbなんで「G7-C7-F7-Bb7」です。

それから、答えられないので「ホントにサウンドが近いの?」って聞かないでね。


・キーCのサブドミナント(No.063)、サブドミナントマイナー(No.070)を使い、いろいろやって「C」へ進行。

2コーラス目・・・エンディング

C      
       
       
Dm7 G7 Dm7  G7
F    Fm C 終わり

「Dm7-G7」の繰り返しですが、2回目のは「C」の代わりにそのサブドミナントである「Dm7」を使った偽終止ですね。

更に「G7-C」の「C」の代わりにそのサブドミナントである「F」を使って、終止感を保留し、

加えてサブドミナントマイナーである「Fm」から「C」へ解決して曲を終わらせています。

「F-Fm-C」はコードパターン「 I -  I7 - IV - IVm」の並び替えで、「 I7 」を省いた形にも見えます。

サブドミやサブドミマイナーの偽終止はエンディングで使われることが多いように思います。


「G7」から直接、サブドミナントマイナーへ進行する偽終止もあります。

2コーラス目・・・エンディング

C      
       
       
Dm7 G7 Fm  Bb7  
C    終わり    

「Bb7」は「Fm」の代理コードのでしたね。


他の代理も使ってみましょう。

2コーラス目・・・エンディング

C      
        
       
Dm7 G7 AbM7  DbM7
C    終わり    

そのままです。


・キーCのトニックマイナー代理(No.070)を使い、いろいろやって「C」へ進行。

2コーラス目・・・エンディング

C      
       
       
Dm7 G7 EbM7  /AbM7  DbM7
C    終わり    

これも、そのままですね。


・キーCのトニック代理である「F#m7b5」も使っておきましょう!

2コーラス目・・・エンディング

C      
       
       
Dm7 G7 F#m7b5  /Em7  Dm7  /DbM7
C    終わり    

ってな感じです。


「代理コード」の繰り返しになりましたが、「偽終止の視点」でまとめてありますので、参考にして下さいませ。

「偽終止」は他にもいろいろあると思いますので、スタンダード集や理論書、CD等で確認しておいて下さい。


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