小林一茶
小林一茶(1763〜1827)は江戸時代文化年間に活躍した信州の俳人です。
淨土眞宗の影響を受けた俳句が多く残されています。
一茶の俳句から念仏の教えを感じていただければと思い、いくつかの作品を掲げます。
一茶俳句(一部現代表記に改めています)
- お陰をよろこぶ句
- よい程に 道のしめりや朝霞
- 春立つや 四十三年人の飯
- 年よりや 月を見るにもナムアミダ
- 又ことし 娑婆塞ぞよ草の家
- 越えて来た 山の木枯らし聞く夜哉
- 梅咲くや あわれ今年ももらい餅
- こう生きて おるも不思議ぞ花の陰
- 夏の夜や いく原越ゆる水戸肴
- こう居るも 皆骸骨ぞ夕涼み
- おらが世や そこらの草も餅になる
- 老いて知る仏の教え
- 朝しずく 皺手につたう初日哉
- 涼しさに ミダ同躰のあぐら哉
- 老ぬれば 日の長いにも泪かな
- ことしから 丸儲ぞよ娑婆遊び
- 親の恩
- 父ありて 明けぼの見たし青田原
- 親もこう 見られし山や冬籠
- 亡き母や 海見る度に見る度に
- 五六間 烏追いけり親雀
- 生かされている有り難さ
- 寒き夜や 我が身をわれが寝ずの番
- 山里は 汁の中まで名月ぞ
- 生きてゆく「苦」への慈しみ
- 負け角力 其の子の親も見て居るか
- 雪散るや きのうは見へぬ借家札
- 雁よ雁 いくつのとしから旅をした
- 痩蛙 まけるな一茶是に有
- 新春
- 大きなご縁を知る
- 独居
- 勿体ない気持ち
- もたいなや 昼寝して聞く田植え唄
- 名月や 寝ながらおがむ体たらく
- 露の世の 露の中にてけんか哉
- 身の上の 鐘としりつつ夕涼み
- 老いて知る「無常」
- 生き残る 我にかかるや草の露
- 人去って 行灯消えて桐一葉
- こつこつと 人行き過ぎて花のちる
- 散る花や すでにおのれも下り坂
- 夕ざくら けふも昔に成りにけり
- しに支度 致せいたせと桜哉
- かすむやら 目が霞やらことしから
- かな釘の ような手足を秋の風
- 死にこじれ 死にこじれつつ寒さかな
- 息才で 御目にかかるぞ草の露
- 花散るや 末代無智の凡夫衆
- 送り火や 今に我等もあの通り
- 朝露に 浄土参りのけいこ哉
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