ふ る さ と
わたしの想い それぞれの思い
文部省唱歌
うさぎ追いし かの山
小ぶな釣りし かの川
ゆめは今も めぐりて
わすれがたき ふるさと
 
いかにいます 父母
つつがなしや 友がき
雨に風に つけても
思いいずる ふるさと
 
こころざしを はたして
いつの日にか 帰らん
山は青き ふるさと
水は清き ふるさと
  
丸岡 秀雄
ふるさとをかくすことを
父は
 獣のような鋭さで覚えた
 
ふるさとをあばかれ
 縊死した友がいた
ふるさとを告白し
 許婚者に去られた友がいた
 
 吾が子よ
お前には 胸はって
ふるさとを 名のらせたい
“これが 私のふるさとです”と
名のらせたい
瞳をあげ 何のためらいもなく
バチュラー八重子
ふみにじられ
ふみひしがれて
ウタリの名
誰にかこれを
取り返すべき
 
野の牡鹿
雌鹿のはてまでも
おのが野原を
追われしぞ憂しき
 
国の名も
家畑までもうしなうも
失わざらん 心ばかりは
 
註:「ウタリ」はアイヌ語で「親戚・同胞」を意味し、「民族」を指す呼びかたではない。
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