勝手に映画評

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『勝手に映画評』は、移転しました。
お手数ですが、こちらから入りなおしてください。


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タイトル
キング・コング
---感想---
ピーター・ジャクソンが、映画の道に入るきっかけとなった映画のリメイク。監督の気合の入りが違います。

気合入りすぎです。オリジナルが100分ほどしかないのに、このリメイクは188分と3時間越え。長すぎます。途中、髑髏島のシーンが長すぎてだれます。監督が気合が入っているのはわかりますが、違うところに気合が入ってしまったようです。

ナオミ・ワッツ、美しいですね。女性の年を話題にするのははばかれるのですが、あの歳とは思えません。ただ、顔の筋肉を動かす必要があるシーンでは、若干不自然に感じるのは気のせい? あと、アンディ・サーキスのキング・コング、良いです。表情が豊かですね。ゴリラの表情を研究する為に動物園に通っていたら、ゴリラから気に入られてしまった逸話付ですが、その甲斐は有ったと思います。

全般を通してみると、駄作とはいいませんが、A級作品ではないですね。B級作品といって良いでしょう。

英語版HP:King Kong
日本公開年
2005年
製作国 / 製作年
アメリカ / 2005年
監督
ピーター・ジャクソン
出演
ナオミ・ワッツ
ジャック・ブラック
エイドリアン・ブロディ
アンディ・サーキス
[2005/12/24]トップに戻る

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タイトル
SAYURI
---感想---
ある一人の芸者の人生を描いた映画。欧米人が日本を描くと『???』と言う作品になることが多いが、この作品は、所々突っ込みどころはあるものの、全体的にはそれほど強い違和感はない。日本ではなく「Japan」と言う別の国を描いたと考えると良いのかも。

先に記したように、ところどころ「?」と言うところがあるが、概ね突っ込むところは少ない。ロブ・マーシャルによれば、日本を正確に描くのではなく、日本をきちんと理解した上で、多くの欧米人の思い描いている日本のイメージを投影したと言うことらしい。これまでの欧米人の作る映画で描かれる日本は偏見に満ちたものが多かったが、理解した上で敢えてこのような演出にしたと言うところは、商業作品と言う観点からは仕方ないだろう。ただ、よく判らないのが時代設定。最初の頃は、明治期の話かと思っていたが、SEとして使われているニュース音声などから推定すると、どうやら昭和初期〜第二次大戦後あたりの時代らしい。ちょっと時代設定的に違和感を感じた。

さゆりの少女期を演じる大後寿々花が素晴らしい。多くの世界的な大女優達を前にして、堂々たる演技である。渡辺謙が強く推薦したと言うことらしいが、推薦した理由が良く判る活躍であった。あと、桃井かおりも良い。確かに英語に難があるが、芸者置屋の女将と言う役どころを十二分に演じており、これは日本人にも全く違和感がない演技である。その他、ミシェル・ヨー、コン・リーも良い。チャン・ツィイーは、可憐に描かれすぎていて、この二人に比べてちょっと弱い感じを感じずにはいられなかった。そこがちょっと残念。渡辺謙、役所広司と言う日本を代表する俳優も出演しているが、芸者と言う女の世界を描いているので、彼らは脇役と言っても過言ではない。アジアを代表する女優達の演技を楽しむべきだろう。

英語版HP:Memoirs of a Geisha
日本公開年
2005年
製作国 / 製作年
アメリカ / 2005年
製作
スティーブン・スピルバーグ
監督
ロブ・マーシャル
出演
チャン・ツィイー / 渡辺謙
ミシェル・ヨー / コン・リー
役所広司 / 桃井かおり
工藤夕貴 / 大後寿々花
[2005/12/17]トップに戻る

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タイトル
Mr. & Mrs. Smith
---感想---
このところ何かと話題の二人の作品。流石に一流の二人、見せますね。内容は、まぁ、言って見ればある意味壮大な夫婦喧嘩とも言えるのですが、凄腕暗殺者同士の二人と言う設定なので、喧嘩の仕方は半端ではありません。

アンジェリーナ・ジョリーですが、トゥームレイダーと言い、この作品と言い、アクションが似合いますね。非常に映えます。それと、ブラッド・ピット、単なるイケメンと言うわけではなく、どこかコミカルな雰囲気を漂わせる男を上手に演じています。いい味出しています。それと、アンジェリーナ・ジョリーとブラッド・ピットのそれぞれが所属する組織ですが、アンジェリーナ・ジョリーのそれは最新IT企業をイメージさせ、ブラッド・ピットのそれは男臭い設計事務所と言う設定です。アンジェリーナ・ジョリーとブラッド・ピットのそれぞれのキャラクターの設定とそれは、ピッタリと一致。まぁ、この二人、女房の尻に敷かれた旦那と言う関係の感じですが、それでいいのかもね。男の組織まで、バリバリのIT企業チックだったら興ざめですからね。

良ーく考えると、突っ込みどころが所々あるのですが、目を瞑れるレベル。良いエンターテインメント作品に仕上がっています。終わり方がああ言う終わり方なのは、意識してか、あるいは、見たとおりの結果なのか。ちょっと気になります。

英語版HP:Mr. and Mrs. Smith
日本公開年
2005年
製作国 / 製作年
アメリカ / 2005年
監督
ダグ・リーマン
出演
ブラッド・ピット
アンジェリーナ・ジョリー
[2005/12/03]トップに戻る

タイトル
容疑者 室井慎次
---感想---
今年の踊るレジェンド第2作。今度は、室井管理官が逮捕されると言う衝撃的内容です。物語も、室井管理官が拘置所にいるところから始まります。内容が内容だけに、全体的に暗いイメージの映像です。それだけに、踊るシリーズには珍しく、重く、静かに話は進みます。こう言うトーンであるのも、室井の性格を現しているのでしょうか?

劇中で、室井の学生時代のエピソードの一つが語られます。これも、踊るレジェンドの賜物でしょうか。彼にそんな過去があったという事は結構衝撃的です。これまでに語られてこなかった彼の過去が気になりますね。また、今回室井は容疑者なので、刑務官に連行されるシーンが結構あるんですが、室井のそう言う姿を見るのは、「今回はそう言うテーマだ」と言うことがわかっていても、衝撃です。

とあるシーンで、「和久さんも心配している。」と室井が言われるところがあるんですが、これは、故いかりや長介氏を偲んで、敢えて挿入されたそう。和久さんは元気に踊るの世界で活躍しているようです。

室井の弁護士役の田中麗奈ですが、あの歳で弁護士と言うことは、凄い若さで司法試験に合格したと言うことですよね。全く語られることの無い背景ですが、これは特筆しても良いのではないでしょうか?

今年、二つの作品で気運は盛り上がりました。そのうち、踊る第三作と言うのはあっても良いのではないでしょうか。
日本公開年
2005年
製作国 / 製作年
日本 / 2005年
製作
亀山千広
監督・脚本
君塚良一
出演
柳葉敏郎/田中麗奈
哀川翔/矢嶋智人
吹越満/柄本明
佐野史郎/北村総一朗
小野武彦/斉藤暁
真矢みき/筧利夫
[2005/08/28]トップに戻る

タイトル
亡国のイージス
---感想---
今年公開の福井春敏3作品(「ローレライ」「戦国自衛隊1549」、そしてこの「亡国のイージス」)の3作目。作者の福井春敏は、作品を書くときには、同時に映画化も念頭におきながら作品を書くらしい。その意味では、その甲斐あって、この作品は立派に映画に仕上がっている。

実はこの作品は、前に小説の方も読んでいました。多くの場合、小説を知っていると、映画を楽しめなかったりするのですが、この作品は違いましたね。期待を裏切らず、非常に面白い映画になっています。この映画のトピックとしては、史上初めて海上自衛隊の全面協力を得られたと言うところがあります。海上自衛隊の協力無しでは、この映画は出来ませんでしたね。また、あわせて、戦闘機に関しては、航空自衛隊が協力しているので、先の「戦国自衛隊1549」とあわせれば、今年は、陸海空の3自衛隊が全て、映画に出ると言う面白い年になっているのではないでしょうか。

また、この映画でのトピックは、ハイウッドのスタッフが多数参加しているところ。こう言うところも、これまでの日本映画では考えられないスケールの映画を作ることが出来たと言うところの背景になっています。

寺尾聡の淡々とした演技が、いい味を出していますね。怖いです。また、中井貴一の某国工作員と言う、彼のイメージに合わない悪役も、中々Goodです。あとは、主演の真田広之。熱い演技、良かったです。
日本公開年
2005年
製作国 / 製作年
日本 / 2005年
監督
阪本順治
出演
真田広之/寺尾聡
佐藤浩市/中井貴一
勝地涼/吉田栄作
谷原章介/豊原功補
安藤政信/チェ・ミンソ
岸部一徳/原田美枝子
原田芳雄
[2005/07/30]トップに戻る

タイトル
アイランド
---感想---
『スターウォーズ』シリーズで、若きオビ=ワン・ケノービを演じたユアン・マクレガー主演の作品。

時は近未来。世界は細菌に汚染され、生き残った幸運な人々は、地球上で唯一細菌に汚染されていない『アイランド』への渡航を夢みて、健康状態を全て管理され、至れり尽せりの環境で生活を続けている・・・。しかし、世界が細菌に汚染されていると言うのは、臓器を摘出する為に”製造”されたクローンたちに刷り込まれた知識。中々怖い話です。

近未来といっても、10年後くらいの設定になっています。空中を電車が走ったり、空飛ぶバイクがあったりしていますが、10年であそこまで科学が進展するとはあまり思えないのですが、まぁ、良いでしょう。しかし、クローンに関する設定は、かなり怖いですね。世界中でクローン人間の研究が禁止されているのは、この映画の様な話が現実化するのを恐れているからでしょう。しかし、技術が出来てしまったと言うことは、いつか、どこかでこのようなことを行う人間が出てくることを否定できません。

アルマゲドンでちょっとイカレタ役を演じていたスティーブ・ブシェミが出演しています。この作品ではイカレテはいないですが、アルマゲドンの役を髣髴とさせる感じはします。中々面白い映画です。

英語版HP:The Island
日本公開年
2005年
製作国 / 製作年
アメリカ / 2005年
監督
マイケル・ベイ
出演
ユアン・マクレガー
スカーレット・ヨハンソン
ジェイモン・フンスー
ショーン・ビーン
マイケル・クラーク・ダンカン
スティーブ・ブシェミ
[2005/07/23]トップに戻る

タイトル
スター・ウォーズ
エピソードV
シスの復讐
---感想---
あの『スターウォーズ』シリーズ、完結の作品である。もっとも、一番最初の予定では、EPISODEZ〜\まであったはずなので、3作足りないが。

この物語で、アナキン・スカイウォーカーが何故、そしてどのようにしてダース・ベイダーになるのかと言う謎が解き明かされます。この後に繋がる話を既に知っていても、きちんと物語が盛り上がるように作られているところは流石です。これまで、スターウォーズでは、EPISODEXの『帝国の逆襲』が一番の傑作と言われていましたが、これはそれに勝るとも劣らない傑作と言っても、過言ではないでしょう。

アナキンとオビ=ワンの決別、パドメの最後、倒されていくジェダイ達。物語の都合上、このEPISODEは悲しい内容になっています。この後の物語に繋がる伏線が、そこかしこに張られているのはご愛嬌。

EPISODEU「クローンの攻撃」では、線が細いと思ったヘイデン・クリステンセンが、難しい役を立派に演じています。今回は、ナタリー・ポートマンの出所はあんまり無かったですね。ちょっと残念。今回は、ヘイデン・クリステンセンとユアン・マクレガー満載です。ちなみに、この「スター・ウォーズ」シリーズは、その制作費の殆どがジョージ・ルーカスのポケットマネーから出ているそうです。究極の自主制作映画ですね。

英語版HP:STAR WARS / EPISODEV / REVENGE OF THE SITH
日本公開年
2005年
製作国 / 製作年
アメリカ / 2005年
監督・脚本・製作総指揮
ジョージ・ルーカス
出演
ユアン・マクレガー
ナタリー・ポートマン
ヘイデン・クリステンセン
クリストファー・リー
サミュエル・L・ジャクソン
イアン・マクダーミド
[2005/07/09]トップに戻る

タイトル
宇宙戦争
---感想---
H.G.ウェルズの物語にベースを置いている、地球最後の戦争(?)を描いた作品。日本武道館での全世界プレミアが企画されたが、盗撮の懸念が払拭できないことから、場所が変更されて実施された曰く付き。また、全世界同時公開の為、日本としては封切り日としては珍しい水曜日の公開となった。

トム・クルーズが出てくるが、珍しく、ヒーローとかイケメンではなく、普通の労働者であり、父親の役を演じている。まぁ、普通の父親と言ってもイケメンであることは間違いないが(笑)。また、ダコタ・ファニングが、良い演技をしている。とは言うものの、10歳と言う年齢は、あんな感じなのだろうか? ちょっと疑問。

結末が、納得行かない。まぁ、あの様にでもしなければ、この映画は終われなかったのかもしれないが、ちょっといただけない。また、その様になった理由が、僅か数語で語られているのは、物語としてはどうか? まぁ、映画なので説明が困難であるのかもしれないが。などと、いろいろ難癖を付けたが、家族を守る父親と言うトム・クルーズの姿はきちんと描かれている。まぁ、家族の絆を描いた映画としては、宜しいのではないだろうか。

英語版HP:War of the Worlds
日本公開年
2005年
製作国 / 製作年
アメリカ / 2005年
監督
スティーブン・スピルバーグ
出演
トム・クルーズ
ダコタ・ファニング
[2005/07/02]トップに戻る

タイトル
最後の恋の始め方
---感想---
ウィル。スミスのラブコメディー。Singaporeに出張の際の飛行機の中で鑑賞。よって、吹き替え版。

なんか、結構、ウィル・スミスのモノローグによる説明が多い映画だと思った。想像通り、他人へのデート・コンサルはできるけど、自分のことはからっきしダメと言うのが、この映画の大筋。全般的に期待に違わずに進みます。恋愛映画の王道とは言わないが、まぁ、安心して見れますね。でも、あんなので”落ちる”のでしょうか?

英語版HP:Hitch
日本公開年
2005年
製作国 / 製作年
アメリカ / 2005年
監督
アンディ・テナント
製作・出演
ウィル・スミス
[2005/06/25]トップに戻る

タイトル
戦国自衛隊1549
---感想---
戦国自衛隊といえば、1979年に公開された作品が有名であるが、今回の戦国自衛隊1549は、自衛隊が戦国時代にタイムスリップしてしまうと言うベースラインは同じであるが、そのストーリーは全く異なる別作品。その為、「原案:半村良」「原作:福井春敏」と記されている。

前作では、自衛隊の協力を全く得られずに撮影を行っているが、この作品では陸上自衛隊の全面協力を得て行われた。プロモーションのため、装甲車が六本木ヒルズにもやってきたほどである。見方によっては、自衛隊が日本を救ったとも解釈できるので、自衛隊からこのような手厚い協力を得られたのであろう。(原因を作ったのも自衛隊なんだけどね:-p )最後のシーンでは、ホンモノの自衛隊員が並んで出演しています。

娯楽映画としては、適当ではないだろうか。日本映画も、それなりの作品を作るようになったようである。もっとも、CGを使うシーンなどはイマイチだが・・・。また、多くは語らないが、所々に突っ込みどころがある。特に、最後のシーンなどは、電池のシステムが止まっているのに何でヘリが飛んでいられるのでしょうか? まぁ、多くは語らないことにしましょう。それにしても、生瀬勝久の自衛官役は似合わない・・・(苦笑)。まぁ、見ても損はしないと思います。

公開年 / 製作国
2005年 / 日本
原案
半村良
原作
福井春敏
監督
手塚昌明
出演
江口洋介/鈴木京香
生瀬勝久/嶋大輔
中尾明慶/伊武雅刀
的場浩司/加賀丈史
[2005/06/11]トップに戻る

タイトル
ホステージ
---感想---
嘗てLAPDで交渉人として活躍していたジェフ・タリー(ブルース・ウィリス)。その後、警察署長をしていた地方都市で人質事件が発生。と同時に、タリーの家族も拉致されてしまう。

ローラーコースター映画である。コピーにあるほど、”5分先の展開さえ読めない”と言う訳ではないですが、確かにハラハラドキドキ。ただ、ブルース・ウィリス演じるジェフ・タリーが、どうも弱すぎるように感じたのは私だけ? 彼は警官なんだからさぁ・・・。あと、タリーの家族を拉致する組織(?)は、最後まで明らかにされませんでした。ちょっと残念。かなり強大な力を持った組織であるということはわかるんだけどね。

人質事件の映画なので、SWATが当然出てくるが、撮影にはLAPDのSWATが協力(出演)しているという。実際には、非番のSWAT隊員が出ているので、組織として全面協力という感じでもないようだが。とは言え、全体としては、まぁまぁかな。

英語版HP:Hostage
日本公開年
2005年
製作国 / 製作年
アメリカ / 2005年
監督
フローラン・シリ
出演
ブルース・ウィリス
[2005/06/05]トップに戻る

タイトル
フォーガットン
---感想---
14ヶ月前、航空機事故で失った息子に関する事実が消えていく。初めから存在していなかったように・・・。

一応、結末は言っていけないことになっているので、ここでは触れないことにするが、映画を見てみれば途中でわかる結末・ストーリープロットである。全米公開時は、全米一位になったようではあるが、う〜ん。ちょっとなぁ、という感じ。荒唐無稽と言うか、何と言うか。もう少し、話を作りこんだほうが良いのでは? また、所々ビックリする映像(仕掛け)があるんですが、仕掛けが古典的。う〜ん、やっぱり悩んでしまう映画ですね。”『シックス・センス』以来、もっとも衝撃的スリラー”と言うのがコピーですが、『シックス・センス』の様な感じで見ると裏切られます。

英語版HP:The Forgotten
日本公開年
2005年
製作国 / 製作年
アメリカ / 2004年
監督
ジョセフ・ルーベン
出演
ジュリアン・ムーア
ゲイリー・シニーズ
ドミニク・ウェスト
アンソニー・エドワーズ
[2005/06/04]トップに戻る

タイトル
ミリオンダラー・ベイビー
---感想---
今年のアカデミー賞主要4部門(作品賞・監督賞・主演女優賞・助演男優賞)受賞作品。ヒューマンストーリーである。それぞれの人の人生を描いているので、いわゆるローラーコースター映画の様に、ものすごいストーリーが隠されているわけではない。出演している俳優たちが演じる人物の日常が、描かれているだけである。それはそれで、様々な物語が含まれているが、劇的というほどではない。その押えた感じが、この映画に重みを与えている。まぁ、それがイーストウッドの映画であるとも言えるかも知れない。全体的に、アカデミー好みの作品ともいえます。

物語の後半には、ヒラリー・スワンク演じるマギー・フィッツジェラルドに非常に過酷な運命が待っているのだが、その原因の描き方が私的にはしっくり来ない。まぁ、ああ言う描き方の方が、その後のクリント・イーストウッド演じるフランキー・ダンの行動を描きやすいのかもしれないが。もう少し違う描き方持ったのではないかと思います。

物語の中で、「どこに行っても、アイルランド系はいるな。」みたいな台詞が出てくるが、これは、マギー・フィッツジェラルドがアイルランド系であることから出てくる台詞。”フィッツジェラルド”と言うのは、アイルランド系の名前なのです。このあたりは、日本人にはわかり難い所ですね。ボクシングのシーンは、ヒラリー・スワンクが吹き替え無しで演じているが、彼女の引き締まった筋肉が良く判ります。

英語版HP:Million Dollar Baby
日本公開年
2005年
製作国 / 製作年
アメリカ / 2004年
監督・製作・音楽
クリント・イーストウッド
出演
クリント・イーストウッド
ヒラリー・スワンク
モーガン・フリーマン
[2005/05/28]トップに戻る

タイトル
炎のメモリアル
---感想---
一人の消防士の活躍を描いた映画。消防士の活躍を描いただけのことはあり、推薦が全国消防長会、(財)日本消防協会、(財)全国消防協会、後援が総務省消防庁、(財)日本防火協会と豪華。実際、消防博物館に行ったときのポスターでこの映画を知ったくらいです。約一名に対しては、効果的でしたね。

普通、映画では、何らかの事件が起こったり、謎解きをしたりと、必要以上に物語を盛り上げたりするが、この映画は違う。まぁ、確かに”事故”が物語の中心ではあるのだが、それ以上に、主人公(ホアキン・フェニックス)の新米消防士から、ベテランに至る過程を描き、消防士の活躍を浮かび上がらせている。その淡々とした描き方が、リアリティーを感じさせ、この映画を感動の作品に仕上げている。実際、迂闊にも、最後は泣きそうになってしまいました。

消防士の活躍を描く映画と言うことで、主演のホアキン・フェニックスは、実際にボルティモア消防アカデミーで半年間の訓練をうけ、しかも1ヶ月の現場での活動も経験している。そのような俳優側の努力のほか、実際に火を起こしての撮影を行っており、フェイクではないリアルな火災が画面に迫力を加えている。

英語版HP:Ladder 49
日本公開年
2005年
製作国 / 製作年
アメリカ / 2004年
監督
ジェイ・ラッセル
出演
ホアキン・フェニックス
ジョン・トラボルタ
[2005/05/22]トップに戻る

タイトル
ザ・インタープリター
---感想---
国連の同時通訳が耳にした言葉から物語は始まる。その国連の通訳が二コール・キッドマン、彼女を警護することになったシークレット・サービスがショーン・ペンである。

史上初めて国連が、商業映画の撮影に協力した作品。国連総会議場などが随所に出てくる。これまでニューヨークを舞台にした映画は数多くあるが、国連を舞台にしたものはそれほど無いだろう。しかも、実際の国連で撮影されたのは皆無である。その意味で、この映画は非常にエポックメイキングな作品である。

ステップフォード・ワイフ」で見せたコミカル(?)な役どころとは違い、一転シリアスな役どころを演じるニコール・キッドマン。クー語(?)と言う耳にした事が無い言葉を役柄上で操っているが、中々、それっぽい仕上がりになっている。一体、どう言う役作りをしたんでしょう? また、彼女を警護するシークレット・サービスのショーン・ペンも、憂いを秘めた演技が素晴らしい。(なんで憂いを秘めているかは、映画を見てください。)

結末に向けて物語が展開していくところは、正にサスペンス。中々の作品です。

英語版HP:The Interpreter
日本公開年
2005年
製作国 / 製作年
アメリカ / 2005年
監督
シドニー・ポラック
出演
二コール・キッドマン
ショーン・ペン
[2005/05/21]トップに戻る

タイトル
交渉人 真下正義
---感想---
「踊る大捜査線 The Movie2」の事件直後の、真下のインタビュー場面から物語は始まる。今回の事件は、そのレインボーブリッジ封鎖から一年後の2004年12月24日のクリスマスイブが舞台である。

あらすじは、いろいろなところで公開されているのでここでは敢えて触れない。舞台となっているのは地下鉄であるが、さすがにセットで地下鉄は無理なので、その撮影のためにはホンモノの地下鉄を用いる必要がある。舞台は東京であるのだが、撮影は、関西の地下鉄を中心に行われている。JR西日本・神戸市営地下鉄・大阪市営地下鉄etc。まぁ、見る人が見れば、車両で、何となく関東ではないということが一目瞭然のはず。

前回は、暗いオタク風の設定で出ていた小泉孝太郎が今回も出演。しかも、真下の右腕(?)と言う設定で、前回はほとんど無かった台詞が、今回は沢山あります。要注目。

物語の最後に、 室井が緊急の呼び出しを受けて出て行くシーンが有るんですが、伏線の匂いプンプン。「容疑者  室井慎次」は、案外そのシーン辺りから始まるのかも。あと、エンドロールにも注目です。途中で出ると、損をするかも。
公開年 / 製作国
2005年 / 日本
製作
亀山千広
原案
君塚良一
監督
本広克行
出演
ユースケ・サンタマリア
寺島進/ 小泉孝太郎
柳葉敏郎/ 水野美紀
[2005/05/14]トップに戻る

タイトル
アビエイター
---感想---
2005年、アカデミー賞5部門(助演女優賞(ケイト・ブランシェット)・撮影賞・編集賞・美術賞・衣装デザイン賞)受賞。残念ながら、前評判の高かった、作品賞の受賞は逃しました。主演男優賞も。

この映画は、ハワード・ヒューズと言う人物を知らなければ、楽しめない映画です。彼は後年、極度の潔癖症と言うか、不潔恐怖症になってしまい、人前には完全に出なくなってしまったのですが、この映画では、その部分の説明が全く無いので、一体どう言うことか知らない人には理解できないでしょう。

気になったのは、終わり方。ああ言う終わり方でよいのでしょうか? なんか、尻切れトンボの様に感じました。この後のハワード・ヒューズを描くのはかなり困難ですが(∵ハワード・ヒューズは、完全に人前に出ることが無くなり、その晩年は謎に包まれているため)。まぁ、部屋の中で狂気と正気の狭間をさまよう人間を描くのは、出来ないのかもしれないですけどね。

171分と長大な映画。まぁ、監督が監督なので、仕方ないのかもしれないですが・・・。とは言え、それほど長い映画には感じませんでしたね。2時間くらいに感じました(笑)。

英語版HP:The Aviator
日本公開年
2005年
製作国 / 製作年
アメリカ / 2004年
監督
マーティン・スコセッシ
出演
レオナルド・ディカプリオ
ケイト・ブランシェット
ケイト・ベッセンキール
アレック・ボールドウィン
[2005/03/26]トップに戻る

タイトル
ナショナル・トレジャー
---感想---
ジェリー・ブラッカイマー作品。期待に違わず、楽しめる娯楽作品に仕上がっている。

インディー・ジョーンズ・シリーズをはじめ、一般に、宝探し物は、ドキドキ・ハラハラと言うストーリーで第一級の娯楽作品であることが多いが、この作品もその中の一つ。しかも、そのお宝の地図がアメリカ合衆国独立宣言書であるとなれば、その期待は高まるばかりである。実際、アメリカ独立の記念碑的な場所が随所に出てきており、さながらアメリカ独立の歴史の復習という感じでも楽しめる。

物語の内容は、まぁ、荒唐無稽の事実ではない事柄。しかし、それを実際の歴史と上手くリンクさせて物語が作り上げられており、中々楽しいストーリーとなっている。この作品は、あまり何も考えずに、娯楽映画として楽しめば良い。あんまり、事実とここが違うなどと悩まないことである。

英語版HP:National Treasure
日本公開年
2005年
製作国 / 製作年
アメリカ /2005年
製作
ジェリー・ブラッカイマー
監督
ジョン・タートルトーブ
出演
ニコラス・ケイジ
ダイアン・クルーガー
ジャスティン・バーサ
ショーン・ビーン
ジョン・ボイト
[2005/03/19]トップに戻る

タイトル
ローレライ
---感想---
『踊る大捜査線』シリーズのプロデューサー亀山千広製作の映画。踊るとは異なり、こちらは戦争映画である。まぁ、普通の戦争映画ではないが。原作は、福井晴敏。福井晴敏の原作では、今年、もう一つ公開が予定されている(『亡国のイージス』)。

映画と言うことで、原作より話のスジは簡略化されており、また、設定も若干異なる。原作を知っている場合は、そのことを肝に銘じるべきであろう。やはり、映画と言うことであるので、物語性が少々強く出されている様な気がするのは、気のせいか?

一応、第二次世界大戦時の設定であるが、その設定は若干、いやかなり甘い。終戦時の海軍軍令部総長は、 豊田副武であるのだが、この物語では、楢崎と言う架空の人物になっている。折角の物語であるので、そのあたりの時代考証は、正確にして欲しいと言うのは、欲張りだろうか? それと、イ507や、アメリカ海軍の太平洋艦隊は、当然CGなのだが、ちょっとちゃちい。CGであることは一目瞭然。最近の技術であれば、もう少し上手く出来る様な気がするのだが・・・。そこがちょっと残念である。

などとは言うものの、まぁまぁ、いい映画である。若干泣かせるような所はあるし。見ても損はしないと思います。
公開年 / 製作国
2005年 / 日本
製作
亀山 千広
原作
福井 晴敏
監督
樋口 真嗣
出演
役所 広司/妻夫木 聡
柳葉 敏郎/堤 真一
石黒 賢/香椎 由宇
[2005/03/05]トップに戻る

タイトル
セルラー
---感想---
突然携帯電話にかかってきた電話。その内容が、「誘拐された。助けて。」と言う内容だったら・・・。そんな、有りえない話から、この物語は始まる。

上映時間は95分と短いが、上映時間中、緊張感が途切れることが無いので、もっと長く感じる。この長さに、これだけの盛り上がりを詰め込むのは素晴らしい。「サスペンス映画はかくあるべき」と言う感じです。もっとも、最後は、緊張しすぎてちょっと疲れたが(苦笑)。

主演のキム・ベイシンガーは、映画の臨場感を出すため、シーンによっては、内容を全く知らずに撮影に挑んだと言う。実際、彼女が犯人に首を締められるシーンがるのだが、画面から感じられる彼女の恐怖感は、単に演技だけではなかったのかと、納得である。また、キム・ベイシンガーを助けることになる青年を演じるクリス・エバンスだが、中々いい演技をしている。今後に期待。この映画、2/26〜3/11までの期間限定上映。

英語版HP:Cellular
日本公開年
2005年
製作国 / 製作年
アメリカ / 2004年
監督
デイヴィッド・R・エリス
出演
キム・ベイシンガー
クリス・エバンス
ジェイソン・ステイサム
[2005/02/26]トップに戻る

タイトル
ボーン・スプレマシー
---感想---
オーシャンズ12にも出演しているマット・デイモンの主演作。オーシャンズ12では、まだまだ未熟な犯罪者の役だが、こちらでは一変、硬派な記憶を失った元CIAエージェントの役を演じている

物語が進むにつれ、緊張が高まっていくつくりは、中々素晴らしい。TVCMから受ける物語の筋の印象と、実際の物語のプロットは全く異なるので要注意。まぁ、原作を知っていればそんなことは無いのだが・・・。物語後半のカーチェイスシーンは、モスクワの設定であるが、実際にはドイツのポツダムで撮影されている。ポツダムは、旧東ドイツ地域であったため、旧ソ連の影響を受けており、モスクワの雰囲気が伝わってきている。

マット・デイモンは、ジェイソン・ボーンを演じるため、ボクシングなど様々なトレーニングを行い、肉体を鍛えている。画面にはその努力が見事に映し出されており、彼の俳優としての才能を再確認させられる。

英語版HP:The Bourne Supremacy
日本公開年
2005年
製作国 / 製作年
アメリカ / 2004年
監督
ポール・グリーングラス
出演
マット・デイモン
[2005/02/11]トップに戻る

タイトル
ステップフォード・ワイフ
---感想---
女性はみんなキレイで貞淑、そんな男性にとっては楽園の”ステップフォード”の秘密を描いた映画。二コール・キッドマンが、TVプロデューサーのキャリアウーマンを演じている。そのショートカットが、中々イケている。ちなみに、この物語は、キャサリン・ロスの主演で1975年に一度映画化されている。

サスペンス(あるいはスリラー)では有るが、基本的には、予想通りのストーリーで進むので、サスペンスと言うほどではない。まぁ、最後にちょっとしたどんでん返しはあるが、それもご愛嬌である。まぁ、誤解を恐れずに言えば”マンガ”である。しかし、そのストーリーは、現代社会をかなり反映しているようにも思える。世の男性諸君、気を付けましょう。90分ほどの上映時間。この内容に対しては、適当であろう。

英語版HP:The Stepford Wives
日本公開年
2005年
製作国 / 製作年
アメリカ / 2004年
監督
フランク・オズ
出演
二コール・キッドマン
マシュー・プロデリック
ベット・ミドラー
クリストファー・ウォーケン
フェイス・ヒル
グレン・クローズ
[2005/02/05]トップに戻る

タイトル
オーシャンズ12
---感想---
2002年に公開され、大ヒットした『オーシャンズ11』の続編。こんどは、12人で”仕事”に取り掛かる。今回は、前回まんまと大金を盗み出すことに成功したベラージオのオーナー、テリー・ベネディクト(アンディ・ガルシア)から、その大金を利子付き(!)で返すことを要求されるところから物語は始まる。

前回は、全てアメリカ国内で撮影されたが、今回はさすがにそう言うわけには行かず、ヨーロッパへの10週間の撮影ツアーが敢行された。アムステルダム、ローマ、パリ・・・。その割には、あんまりヨーロッパを感じなかった。そこがちょっと残念。

あまり筋を記すとネタバレになってしまうので、詳しくは記さないが、物語の後半になると、面白いと言うか、なんと言うか、ちょっと予想しない手口が展開される。まぁ、それによりテス・オーシャン(ジュリア・ロバーツ)も一味にされてしまうのだが・・・。それと、そのシーンには、有名人(!)が出演しているので注目。

前回は、痛快な窃盗物語であったが、今回は、窃盗物語であるが、その周辺の複雑な人間模様が多く描かれている。好き嫌いが分かれるところだろう。もう少し、前回の様な、痛快な窃盗物語中心でも良かったのではないかとも思う。終わり方から言って、続編の可能性もアリと見た。

英語版HP:Ocean's Twelve
日本公開年
2005年
製作国 / 製作年
アメリカ / 2004年
監督
スティーブン・ソダーバーグ
出演
ジョージ・クルーニー
ブラッド・ピット
マット・デイモン
キャサリン・ゼタ=ジョーンズ
アンディ・ガルシア
ジュリア・ロバーツ
[2005/01/29]トップに戻る

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Last Update: 2005/12/24