勝手に書評 |
| タイトル | 起爆国境 | ||
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| 著者 | トム・クランシー | ||
| ジャンル | 小説 | ||
| 出版社 | 新潮文庫(新潮社) | 出版年 | 2005年 |
---感想---
トム・クランシーのオプセンターシリーズの最新作。今回の舞台は、インド・パキスタン国境です。
本自体は、年に一回とかしか出ないのですが、小説の中での時系列は、ほとんど連続しているのですね。この話も、国連占拠事件からほとんど間を置かずに起きている設定になっています。 中身は期待に違わずと言うか、なんと言うか。あんまり書くとネタバレになってしまうのですが、この話の最後には、オプセンターの「長い手」ストライカーが解散と言う話になってしまっています。次作の舞台はアフリカ。ストライカーが無くなったオプセンターの活躍が見ものです。 |
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| タイトル | 面白南極料理人 | ||
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| 著者 | 西村 淳 | ||
| ジャンル | エッセー | ||
| 出版社 | 新潮文庫(新潮社) | 出版年 | 2004年 |
---感想---
これは、海上保安庁から南極越冬隊に参加した著者のエッセーである。南極での出来事が、面白おかしく描かれている。
海上保安庁から参加と行っても、著者のメイン業務は本のタイトルの通り「料理人」。これがまた、南極越冬隊の食糧事情を知ることが出来面白い。結構豪華なものを食べているんですね。って言うか、他に楽しみが無いので、このくらいしないとダメなんでしょう。 ちなみに、著者が越冬したのは昭和基地ではなく、昭和基地から遥か1000km離れたドーム基地。昭和基地はこのところ、快適な生活を送れるようになってきているようですが、ドーム基地はそうでもないようです。本当、越冬隊の皆様、ご苦労様です。 |
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| タイトル | ベルリン飛行指令 / エトロフ発緊急電 / ストックホルムの密使 | ||
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| 著者 | 佐々木 譲 | ||
| ジャンル | 小説 | ||
| 出版社 | 新潮文庫(新潮社) | 出版年 | 1994年頃 |
---感想---
第二次世界大戦秘話シリーズと銘打っている小説。「ベルリン飛行指令」は、開戦前の頃の話、「エトロフ発緊急電」は、そのタイトルの通り、日米開戦を巡っての話、そして「ストックホルムの密使」は終戦工作にかかわる話である。
この全ての話はフィクションであるのだが、所々に事実を織り交ぜ、実際の歴史との上手く折り重なっている。結構なボリュームであるが、一気に読むことが出来た。中々面白い小説である。 この著者の作品に「ワシントン封印工作」と言う物もある。こちらも第二次世界大戦をめぐる話であるが、上記三作とは直接の関係はしていない。しかし、こちらも中々面白い話になっている。あわせて一読されると良いだろう。 |
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| タイトル | 怒りのブレイクスルー | ||
|---|---|---|---|
| 著者 | 中村 修二 | ||
| ジャンル | エッセイ | ||
| 出版社 | 集英社文庫(集英社) | 出版年 | 2003年 |
---感想---
青色発光ダイオードの実用製品化に世界ではじめて成功した中村氏のエッセイである。冒頭「青色発光ダイオードの・・・」と記したように、中村氏と青色発光ダイオードはもはや切っても切れない。実用製品化に世界で初めて成功したと言う事もそうではあるが、その後所属していた会社を離れ、会社に対して特許権の帰属とその報酬を求めて裁判を起こし、200億と言う巨額の賠償を引き出したと言うことでも、一般に名が知られてしまった。 氏の裁判はまだ結審していないが、第一審の判決だけでも理工系の会社員に対してもたらしたプラスの心理的効果は計り知れない。彼の人生は、プロジェクトX間違いない。 |
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| タイトル | 100万回のコンチクショー | ||
|---|---|---|---|
| 著者 | 野口 健 | ||
| ジャンル | エッセイ | ||
| 出版社 | 集英社文庫(集英社) | 出版年 | 2003年 |
---感想---
アルピニスト野口健氏のエッセイ。彼の生い立ち、清掃登山を思い立つに至った過程などがよく判る。野口氏の活躍により、一時はエベレストの環境問題に日本人の目が行ったが、このところ野口氏の活躍をあまり目にする機会が無い。もう少し露出して活躍してもいいのではないだろうか。まぁ、そうすれば、また本書にあるようなバッシングを受けてしまうのかもしれないが・・・。本書の冒頭に「日本人は、マナーは三流。」と言うようなことが書かれているが、これは登山に限らず本当にそうである。特に、いまの様な夏休みの時期には、DQN家族連れがいつもよりも多く目に付き、閉口する。直接本書には関係ないことだが、本当に何とかして欲しい。 |
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| タイトル | 石原家の人々 | ||
|---|---|---|---|
| 著者 | 石原 良純 | ||
| ジャンル | エッセイ | ||
| 出版社 | 新潮文庫(新潮社) | 出版年 | 2003年 |
---感想---
父は東京都知事、兄は国土交通大臣、叔父は戦後を代表する大俳優と言う、そうそうたる家族・親戚を持つ石原良純氏のエッセイ。著者自身芸能人であるので、テレビなどでいろいろと家族のことが語られていて、変わった家族であると言うことは周知のことであるが、あらためて文字にしてみるとかなり面白い。
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| タイトル | 天才数学者たちが挑んだ最大の難問 −フェルマーの最終定理が解けるまで− | ||
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| 著者 | アミール・D・アクゼル | ||
| ジャンル | ドキュメント/ノンフィクション | ||
| 出版社 | ハヤカワ文庫NF(早川書房) | 出版年 | 2004年 |
---感想---
「フェルマーの最終定理」。聴く人が聞けば判る、普通の人はあまり聞いたことの無い言葉である。フェルマーの最終定理とは、数学史上、最大の難問とされた問題で、300年以上にわたり、数学者達を悩ましてきた問題である。(どう言う問題かは、googleで調べてみてください。)ここまでの話で、非常に難解な本であるかと誤解もしそうだが、しかし、実際には凡人にも理解できる、平易な小説に構成されている。数学そのものが嫌いと言うと言う人にはお薦めしないが、そこまでではないと言う人は小説感覚で読んでみてもよいかも。 |
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| タイトル | 上司は思いつきでものを言う | ||
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| 著者 | 橋本 治 | ||
| ジャンル | エッセイ | ||
| 出版社 | 集英社(集英社新書) | 出版年 | 2004年 |
---感想---
『バカの壁』にも匹敵する、なかなかストレートなタイトルである。中を読めば納得させられることばかりである。私も部下に対しては上司だし、私の上には上司がいると言う立場であるが、この書の中の話は、ずばりと問題点を指摘している。 幸いなことに、この書ほど私を取り巻く状況は酷くない。しかし、中々考えさせられる書である。 |
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| タイトル | 死の壁 | ||
|---|---|---|---|
| 著者 | 養老 孟司 | ||
| ジャンル | エッセイ | ||
| 出版社 | 新潮社(新潮新書) | 出版年 | 2004年 |
---感想---
大ヒットした『バカの壁』の続編ともいえる書。『バカの壁』への質問に対する、著者の一つの(最後の?)回答である。私には『バカの壁』よりも理解しやすかった。 |
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| タイトル | 奥田イズムがトヨタを変えた | ||
|---|---|---|---|
| 編者 | 日本経済新聞社編 | ||
| ジャンル | ビジネス | ||
| 出版社 | 日本経済新聞社(日経ビジネス人文庫) | 出版年 | 2004年 |
---感想---
日本を代表する大企業、トヨタ。しかし、そのトヨタにもいくつかの危機は訪れている。本書は、その危機の中でも、もっとも最近の出来事に焦点を当て、その危機から立ち直る際に社長を務めていた奥田氏に焦点を当てて、その危機からの回復のために行ったことを記している。トヨタという企業は、その企業規模にも関わらず、変わらない事を悪とし、変わる事を善としている稀有な企業である。その変わる事を通常としているトヨタでも、奥田氏の2期4年間の任期に行った変革は非常に大きなもので、その後のトヨタの発展に非常に寄与している。
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| タイトル | ゴーン革命と日産社員 日本人はダメだったのか? | ||
|---|---|---|---|
| 著者 | 前屋 毅 | ||
| ジャンル | ビジネス | ||
| 出版社 | 小学館(小学館文庫) | 出版年 | 2004年 |
---感想---
カルロス・ゴーン社長兼CEOの下、奇跡的な業績の回復を遂げ、いまだに進化を続けている日産の、ゴーン社長来日の頃の話である。ゴーンモノの本の多くは、ゴーン氏そのものに焦点を当てたものであるが、本書は、ゴーン氏の下、日産の再建に視力を尽くした日本人社員に焦点を当てている。確かに、ゴーン氏がいなければ、日産の再建は遂げられなかったであろう。しかし、再建はゴーン氏一人で成し遂げられるものではない。それを支えて、実現する多くの社員が当然いたのである。本書はそのことを明らかにしてくれる。 |
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| タイトル | キャノン式 | ||
|---|---|---|---|
| 編者 | 日本経済新聞社編 | ||
| ジャンル | ビジネス | ||
| 出版社 | 日本経済新聞社(日経ビジネス人文庫) | 出版年 | 2004年 |
---感想---
日本でも有数の高収益を誇るキャノン式の経営に関する書である。キャノンの特徴の一つとして、知的財産戦略がある。キャノンは、カメラ、コピー機の開発において、強大な競争相手が仕掛けていた特許網を掻い潜って、開発を行ったと言う経験をしており、骨身にしみて知的財産の重要性を知っている。そのため、今に至るまできわめて戦略的に知的財産取得を行っているのである。このことは、どちらかと言えば独自の開発が苦手であると言われる日本企業には稀有な特徴であり、高収益の秘密の一つと言えるだろう。 このごろは、さすがに知的財産の重要性に多くの企業が気づいているが、その多くは、キャノンの様に戦略的に、しかも数多くの知的財産を保有するには至っていない。技術は蓄積が肝要なのである。 |
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| タイトル | 教皇暗殺 | ||
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| 著者 | トム・クランシー | ||
| ジャンル | 小説 | ||
| 出版社 | 新潮社(新潮文庫) | 出版年 | 2004年 |
---感想---
いまや大統領となってしまったジャック・ライアンの若かりし頃を描いた物語である。これまでも、時々過去の経験として引かれていた話もあるので、これでナゾが解けたと言うべきだろうか。
既に読者が知っているジャックの話、あるいは歴史上の事実がこの物語のベースにはあり、従来の作品とは異なるテイストで描かれている。実際は小説の話なのだが、本当にあったように感じてしまうところには、さすがと言うべきか。 最新版では、ジャック・ライアンJr.が活躍する物語になっているという。早く読んでみたいものである。 |
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| タイトル | 決断の法則 ソニー、松下、ホンダに学ぶ | ||
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| 著者 | 片山 修 | ||
| ジャンル | ビジネス | ||
| 出版社 | 小学館(小学館文庫) | 出版年 | 2004年 |
---感想---
日本のエクセレントカンパニー、ソニー、松下、ホンダのケースを見て、今の日本に決定的に足りない『決断』とは何かと言うことを問う書である。この三社は、随所で研究されており、様々な情報があるのでいまさらと言うところはあるが、やはり、重要なのは、重大なときにきちんと決断できる経営者がいた事が、現在の三社の繁栄に結びついているのは間違いないだろう。その後、この三社は、経営状態に浮沈を繰り返すが、それは、決断を下すことができた創業者が亡くなった事とは無関係ではない。翻って、日本と言う単位で物事を見た場合、やはり『決断』を下すことが無かったのが、今の日本の状態を導いていると言える。『決断』は、容易な決断ばかりではない。今の日本に、困難な決断が下せるのか、非常に興味があるところである。逆にいえば、困難な決断が下せなければ、日本の未来は無いだろう。
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| タイトル | ここから会社は変わり始めた ケーススタディ・企業風土改革 | ||
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| 著者 | 柴田 昌治 | ||
| ジャンル | ビジネス | ||
| 出版社 | 日本経済新聞社(日経ビジネス人文庫) | 出版年 | 2004年 |
---感想---
企業風土改革三部作とでも言うのか、同じ著者による三作目の書である。こちらは、二作目よりは小説的な部分が多い。また、実際の実例も随所に散りばめられている。この一連書は、通して読むのが良いのではないだろうか。 |
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| タイトル | 何とか会社を変えてやろう 実践ガイド・企業風土改革の進め方 | ||
|---|---|---|---|
| 著者 | 柴田 昌治 | ||
| ジャンル | ビジネス | ||
| 出版社 | 日本経済新聞社(日経ビジネス人文庫) | 出版年 | 2004年 |
---感想---
同じ著者による『なぜ会社は変われないのか 危機突破の風土改革ドラマ』の続編ともいえる書。前書では、小説風に企業風土改革のドラマを著していたが、この書は、もう少し現実的なハウツーものになっている。とは言っても、随所に小説風な解説が盛り込んであり、読みやすい仕上がりになっている。言っていることは、前書と変わっている訳ではない。やはり、自ら変わっていこうとすることが重要と言うのには違いが無い。 |
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| タイトル | バカの壁 | ||
|---|---|---|---|
| 著者 | 養老 孟司 | ||
| ジャンル | エッセイ | ||
| 出版社 | 新潮社(新潮新書) | 出版年 | 2003年 |
---感想---
下記の本のタイトルは、この本に拠るのではないだろうか? 2003年大ヒットの本である。本書のタイトル『バカの壁』とは、非常に強烈なタイトルである。しかし、一読してみると、その言わんとするところはわかって来る。
何故本書はヒットしたのだろうか? この本に書かれているような”バカの壁”を持つ人は、誰でも一人くらい自分の近くにいるのではないだろうか。恐らく、勝手な推測だが、本書の読者はそれぞれの近くにいる”バカ”に、本書の内容を照らし合わせて読み、一人納得していたのではないだろうか。(何を隠そう、私もその一人である。) 『身近な問題』を扱ったので、この書は大ヒットしたのであろう。 |
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| タイトル | ソニーの壁 この非常識な仕事塾 | ||
|---|---|---|---|
| 著者 | 城島 昭彦 | ||
| ジャンル | エッセイ | ||
| 出版社 | 小学館(小学館文庫) | 出版年 | 2004年 |
---感想---
元ソニー社員の著者による辛口のソニー(ソニー社員)論。
ソニー対松下電器と言われ始め久しい。出井氏がソニー社長に就任した頃は、そのわかり易い言葉と明確なビジョンでソニーは勝ち組みと言われ、一方の松下電器はリストラもかなわず、負け組みと言われていた。しかし、松下電器が中村社長の下、嘗ての松下電器には考えられないようなリストラを敢行し、その成果が見え始めた近頃は、その評価も逆転し始めている。 その逆転の根底にある原因の一つとして本書の著者が挙げているのが、ソニーの『ものづくりの軽視』の傾向である。ソニーと言えば、斬新な商品を世界に先駆けて作り上げる企業と言う印象が強いが、このところは斬新な商品も無く、また、商品の耐久性が無く、すぐに壊れてしまうと言う根本的な問題が有ることが多い。やはり、メーカーと呼ばれる企業のコアコンピタンスはもの作りにあり、ものを作ると言うことを軽視してはいけないのではないだろうか。ソニーがこれから復活するか、それとも、低落していくだけなのかは、本当に良いものを作り出せるかどうかにかかっていると言っても過言ではないだろう。私も、メーカー勤務ではないが、コアコンピタンスを大事にしなければならないということは同じであるので、他山の石としたい。 |
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| タイトル | セブン−イレブン 創業の奇蹟 | ||
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| 著者 | 緒方 知行 | ||
| ジャンル | ビジネス | ||
| 出版社 | 講談社(講談社+α文庫) | 出版年 | 2003年 |
---感想---
元々は、創業5年目、加盟店500店を越えた1979年にオリジナルは出版されている。文庫化にあたり、イトーヨーカドーグループの総帥 鈴木敏文氏へのインタビューがあらためて行われている。
いまや、コンビニは普通にあり、生活に切っては切り離されないものになってしまっているが、その創業当初の先駆者の苦労は並大抵ではなかった。このあたりは、NHKの『プロジェクトX』でも語られているので、ここでは多くは記さない。しかし、苦難の物語で始まったセブン−イレブンも、国内加盟店10000店を越え、しかも、そのノウハウの供給を受け、その後に経営危機に陥ったサウスランド(当時)を逆に救済的に買収してしまうまでに成長した。コンビニを展開している企業は他にも沢山あり、これほどコンビニ網が張り巡らされた国は日本以外には無いだろう。 驚かされるのは、鈴木氏の先見の明である。30年前に既にいまのコンビニの隆盛を見透かしたような、その眼力には恐れ入る。例えば、おにぎり・弁当の扱いは、元はと言えば鈴木氏のアイディアである。今でこそおにぎり・弁当をコンビニで扱うことに疑問を持つものはいないが、操業当初はそのシステムがアメリカから入ってきたと言う事もあり、サンドイッチなどの扱いは検討されていたものの、純日本的なおにぎり・弁当は、扱わないものと考えられていたのだ。しかし、今ではおにぎり・弁当はコンビニの主要商品であり、おにぎり・弁当の無いコンビニなどは存在しない。このあたりに、鈴木氏の経営哲学を強く感じるが、イトーヨーカドーグループの最大の課題と言えば、カリスマ鈴木の次は誰かと言うことではないのだろうか。 |
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