自転車ツーリング再生計画/メカニックよもやま話

ハブのグリスアップ
現在の自転車でグリスアップが必要なのはハブだけでしょうか?。ハブのグリスアップで一番大事で一番難しいのが玉当たりの調整でしょう。
■ 用意するもの

ロックナット,玉押しには薄いハブスパナが必要です。ハブスパナはロックナット、玉押しのサイズに合ったものをご使用ください。前13mm・後14mmや前15mm・後16mmなどのサイズがあるようです。

DURA ACEは前13mm,後14mmのハブスパナを使います。その他にグリースとウエスが必要です。以下の写真はDURA ACE 7700フリーハブの例です。

■ハブの分解

前ハブは左側右側どちらの玉押し・ロックナットの締め合わせを解除(作業)してもOKです。

リアハブ(フリーハブ)のスプロケット側玉押しはスプロケットの中でハブスパナは入りません(左の写真)。反スプロケット側(右の写真)で作業しましょう。左の矢印が玉押し,右の矢印がロックナットです。

ロックナットと玉押しの締め合わせをハブスパナで緩めます。ロックナットを左回り(反時計方向,写真左矢印),玉押しは右回り(時計方向,写真右矢印)に回して締め合わせを解除します。

ハブシャフトからロックナット,ワッシャ,スペーサー,玉押しをシャフトから外します。

写真下がロックナット,スペーサ,玉押し(一番下)です。シャフトが抜けてボールがこぼれないように,車輪は持ち上げません。ウエスを下に敷いて,ボールを無くさないように、車輪を持ち上げて。シャフト(反対側のロックナット・玉押し付き)を抜きます。

ダストキャップがハブ側についている場合はドライバー等の面積のある工具でダストキャップを外します。ベアリングを指先(ドライバーの先?)などで掻き出します。DURA ACEリアハブ(フリーハブ)のボールの数は片側9個でした。他の多くのハブでもそうだったような気がしますが・・・自信はありません。左右に入っていたベアリングは摩耗の程度が違うかもしれませんから,できれば左右のボールを混ぜてしまわないように。

■ボール,玉押し,玉受け(ワン)を掃除・点検
ボールに傷が付いている場合は同じワンのボール全てを交換します。傷のついているボールだけを新しいボールに変えると他の磨耗しているボールと大きさ違うボールが混在することになります。ベアリングとして望ましいことではないでしょう。

反スプロケット側の玉受け部分(左の写真),スプロケット側の玉受け部分(右の写真)です。玉受け(ワン)は常時回転していますので、1ヶ所だけに傷が付くことは少ないことでしょう(私は経験がありません)。均一に円周状の磨耗は当然のことですから・・・・気にしないことにします。もし不均等な磨耗があったら、ハブごと交換します。

玉押しはシャフトに固定されているので玉押しの真下1カ所に体重、着地のショック、路面からの衝撃がいつも加わることになります。穴が掘れている虫食い(不均等な浸食)があった場合は交換します。これはよく経験します。

■組立・調整
左右のワン(玉受け)にグリスを盛ります(写真左)。ボールを左右のグリスの中に並べます(写真右)。左右のボールを混ぜたことはありませんけど,右に入っていたボールが右に戻ったか?気にしたことがありません。ハブにダストキャップが付いている場合はここで元に戻します。

シャフトに付いたままの玉押し(締め合わせを解除しなかった方の)にグリスを盛って(左の写真)差し込みます(右の写真)。そしてボールが落ちないように・・・車輪を静かにひっくり返します。

分解した方の玉押しにもグリスを塗って,シャフトにネジ込んでいく(左の写真)。スペーサ、ロックナットとネジ込みます(右の写真)。玉押しを手でネジ込めるだけネジ込んで,その位置から「1/4回転」戻した位置で・・・ロックナットと締め合わせます。

玉押しを左回し(写真左),ロックナットを右回し(写真右)して締め合わせます。ガタがあるなら締め合わせを解除して玉押しをモットねじ込んで締め合わせ,回転がシブイ(ゴリゴリいう)ようなら玉押しをモット緩めてから締め合わせます。ガタが無く,軽く回るように調整してください。少々ゴリゴリ感があるのは大丈夫でしょう。

ところが・・・・手で一杯ねじ込んで締め合わせても小さなガタが消えません(~-~;)。玉押しをもう少しねじ込めばいいのですが・・・反対側のロックナットにスパナがかからないので・・・・・スプロケットを外すことに・・・。

この状態で玉当たり調整をしました。ロックナットと玉押しをしっかり締め合わせて,終了。

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