印象に残った植物




今回の旅行で印象に残った植物(というか、植物の組み合わせ)が二組あります。

ひとつは、「紅白の花木」です。



この写真は、ブルージュのグルートフーズ博物館のすぐ外の広場で撮影したものです。赤い花のほうはライラックですよね? 

しかしむしろ今回よく見かけたのは、白い花のほうでした。アムステルダムのアンネの隠れ家部分の、窓のすぐ外にも立派な木がありました。きっとアンネも見たことでしょう。この木はなんでしょうね?

白い穂花の、ひとつひとつのパーツが地面に落ちたものが下の写真です。


【追記:2002.6.24】 BBSで、Carlosさんが次の情報を提供してくださいました。
白い方はセイヨウトチノキ(マロニエ)Aesculus hippocastanum、赤い方はベニバナトチノキ Aesculus x carnea だと思います。

セイヨウトチノキには、ウマグリ(馬栗)という和名もあるようです。学名の直訳なのかな? marronnier というフランス語も、marron から派生したものですね。スウェーデン語でも「馬の栗」という言い方をするそうで、向こうの人に、日本人は栃の実を食べるというと、吃驚されました。(^^;

ベニバナトチノキは、日本でも結構あちこちで街路樹として使われているようです。京都にもこれの並木道がありますよ。

和名としてのマロニエは、厳密にはセイヨウトチノキを指すわけですが、フランス語ではベニバナトチノキも marronnier なんですよね。外国名を和名にしたりすると、こういうことが起こるから面倒です。(^^;
Carlosさん、いつもありがとうございます。アンネ・フランクも見ていたに違いない木は、マロニエだったのですね。「マロニエ」という名前はなんだかとても有名なのに、実物のことは全然知りませんでした(^^ゞ

ところで、当サイトをごらんになったY.O.さんという方から、こんなメイルをいただきました。
私も一昨年の春にアムステルダムを訪れました。一番心に残ったのは屋根裏部屋の窓からみえた景色でした。アンネが目にすることのできた唯一の景色が、あまりにも美しい教会と木の緑(当時もあったに違いない)だったことに涙がでるほど感激しました。
わたしにとっても、マロニエの光景はアンネ・フランクと結びついていつまでも記憶に残ることと思います。




もうひとつ、こんどは地面に目を移して、「芝生に白いデージー」という組み合わせが印象に残りました。

はじめにハッとしたのは、やはりブルージュにあるグルーニング美術館の中庭でした(アーレンツの中庭というのでしょうか? 残念ながら写真がありません^^;)。ところでこのグルーニング美術館は、周囲の庭のようすも、展示の仕方も、また展示の内容も、すべてすばらしかったです。今回もっとも印象に残った美術館のひとつとなりました。

実はわたしたちが訪れた日は、たまたま「JAZZ BRUGGE」という催しの一環として(キリスト昇天祭から四日間)、美術館の一室(マグリットなどが展示されている部屋)でジャズ・コンサートが行われていたのです。われわれはコンサート会場で席について鑑賞はしませんでしたが(別に入場券もいりますし……)、静かな美術館のなかにちょうどよいぐらいのサックスとピアノの音が響き、ときに拍手の音が響いて、なんとも言えない贅沢な雰囲気でした。

その後ゲントに移り、ファン・アイク兄弟による有名な祭壇画を見てはっとしました! 下段中央の神秘の子羊を取り巻くのは、まさに「芝生に白いデージー」ではありませんか!(細かく見るとそれだけではないのですが……。なにしろこの画面には、植物学的に同定されているものだけで42種類の植物が描かれているそうです。)
 


下の写真は、同じくゲントのフランドル伯居城を取り巻く「芝生に白いデージー」です。


我が家には芝生はありませんが、もしも広い芝生があったなら、白いデージーを散らしてみたいなと思いました。清楚でやさしい風景でした。



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