アントワープ フランダースの犬




何を隠そう、わたしは「フランダースの犬」の物語を読んだこともなく、アニメの「フランダースの犬」を見たこともありません。ですから、フランダースの犬にはとくに何の思い入れもないのです。それにもかかわらず我が家では、ぐったり疲労したときには、「パトラッシュ、ぼくはもう疲れたよ……」と言うのがお約束になっています^^;



日本におけるパトラッシュ人気は幅広く、園芸グッズにもなっているようです(^^ゞ

さて、その「フランダースの犬」の舞台となったアントワープにやってきました。まずはルーベンスの家、つぎに王立美術館を訪れたのち、ようやくノートルダム寺院やってきたのはもう午後も遅い時間。しかしまだまだ時間はあるはずだったのに、運悪くミサがはじまってしまいました(寺院前のカフェでのんびりコーヒーなんか飲んでなければ、ミサの前に見られたと思う(--;))。一般の人はミサには参加できないため、われわれは柱の陰からルーベンスの祭壇画をかいま見るしかできませんでした。やはりわたしはフランダースの犬にはあまり縁がないということなのでしょうか……。

しかし、大寺院の前にできたばかりの、ネロとパトラッシュの石造ベンチを見ることができました! 絶好の場所にあって人気のこのベンチ、なんとTOYOTAからの贈呈品なのですね。写真では、少年が手をついているガラスの部分に、ネロとパトラッシュの姿が描かれています。

今回はこのほかにも、ブリュッセル空港の内部ゲートのある部分に、でかでかとTOYOTAのマークがあり、「もしかして、このゲートの先の部分については、TOYOTAがだいぶ建設資金を出したのかな?」と思いました。

また、アルゼンチンからブリュッセルに来ていた老夫婦からは、「あなたたちは日本人か? うちの車はTOYOTAだ」と話しかけられました。

帰国してから見た新聞には、「所得申告、トヨタがぶっちぎり一位」との記事。「世界のトヨタ」を実感した2004年5月でした^^;。




ところで、ノートルダム大寺院のすぐそばにあるフルン広場では、大音響のロックコンサートが行われていました。アムネスティ・インターナショナルの催し物みたいでした。人権擁護、がんばってもらいたいです。



アントワープ市内にはこんな看板が出ていましたが、ロックはさっぱりなので、見ても何もわかりませんσ(^^;)

上の写真からもわかるように、アントワープのこの日は暑かったです。タンクトップにローライズのパンツで、肩もおへそも丸出しの女性がたくさんいました。しかし今回の旅行で暑かったのはこの日だけ。

とくにゲントやブリュッセルでは、襟のところに毛皮がついているような冬の防寒着を着ている人もたくさんいました。

どうもアントワープはタイミングが合わなくて、ノートルダム寺院はミサにぶつかるし、それならとばと駆けつけた印刷博物館は、閉館三十分前だったのに(それまでに入場しなければならない)「今日はもうだめです」と追い払われてしまいました。それならば、と駆けつけた海洋博物館は、閉館二十分前だったのですが、こちらは「もう時間がないから、急いでみるならタダでいいよ」と入れてもらいました……が、やっぱり時間が足りなくてなにもわからなかったです。あとまあ、スーパーに入って果物やら飲み物やら買ったのはいいけど、レジで延々並ばされて(列が進まない!)あまりのことに母と笑い出してしまいました。日本だったらありえない遅さです。でも、一応、ちゃんとしたレジスターが導入されているのですよね。これでも昔よりは効率良くなったのだろうなぁ、と思いました。みんな文句もいわずに順番待っているのは偉いです。

しかしなによりもがっかりしたのは、アントワープの王立美術館がいまいちだったことです(ほかの美術館がどれもすばらしかったので、点が辛くなっていますσ(^^;))。たしかにルーベンスの大作はたくさんあったものの、全体的に(どこが、といわれると説明しにくいのですが……)、展示の仕方などに不満が残りました。この美術館で印象に残ったものをひとつ挙げれば、ルネ・マグリットの「レカミエ夫人」(^o^;)

パリのルーブルにあるダヴィッドのレカミエ夫人はすてきな作品で、すっきりした小品ながら(といってもそれほど小さいわけではなく 174×244cmある)、対面する壁にかけてある大作「ナポレオン一世の聖別式とジョゼフィーヌ皇后の戴冠、1804年12月2日」(こちらのサイズは621×979cm)に負けない力を持っていると思います。

ところでアントワープという名前は、「手(ant)を投げた(werpen)」という意味だそうです。シュヘルド川で暴れていた巨人の手を、ブラボーという名前(ブラバンドというベルギー中部の地名の起源となっている)の古代ローマ兵が切り取って投げたからだそうです。そんなわけで、アントワープのあちこちで「手」に出くわします。



左の写真は、目抜き通りに突然現れる大きな手。女の子がふたり、アイスクリームをたべています。


右の写真はタダで入れてもらった海洋博物館。10世紀から16世紀まで使われてた要塞の一部だそうで、その間、牢獄、刑場としても使われていたそうです。

入り口のスロープのところに、巨人の像があります。背景を流れるのがシュヘルド川です。


なんとなくタイミングがズレ、美術館にも欲求不満が残ったアントワープでしたが^^;、お天気にだけはばりばりに恵まれました。ネロとパトラッシュに会いたい人は、ぜひ訪れてみてください(^^;)☆\バキ



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