ブラックホークダウン

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ストーリー
 1993年…泥沼下するソマリア内戦。最大の勢力を持つアイディード将軍は、首都モガディシオを支配し、国際世論に背を向けた政策を続けていた。国連からの援助物資をも強奪される事態に陥り、ついに米軍特殊部隊が動くことになった。10月3日、アイディード将軍派の幹部が集まる秘密会議の情報が入り、約100名の特殊部隊員は幹部を捕虜にする作戦を命じられた。それは、短時間で終わる作戦のはずであった。
感想
 以前にどこかで書いたような気がしますが、僕は、前々から全編が戦闘シーンで、余計な演出を排した映画を観たいと思ってました。この作品、それに近いようなカンジです。145分の上映時間のうち、100分以上ドンパチやっていた気味。その点では、基本的には満足です。しかし、そのクオリティーや、映画全体の流れ的には、非常に不満であると言わざるを得ません(^^;)。
 まず、キャラが活きてないのがイケてないです。「パール・ハーバー」で唯一光っていたジョシュ・ハートネットもユアン・マクレガーも、それほどたいした活躍をすることはありません。まぁ、基本的に史実を描いたのだからしょうがないのでしょうが、原作を映画化しただけなのならともかく、もう少し人間の演出があってもよさげ気味。ソマリア側も、カキコミがイマイチでした。
 戦闘や負傷のシーンの描き方も、リアルさはそこそこあったものの、撃たれ方がイマイチなのが多かったです。戦闘シーンの多くは報道フィルム的画面で見所がありはしましたが、兵士のやられ方だけが映画的といふか…。
 エンディングんい、ジョシュさんのモノローグが入っていますが、その直後にも別のモノローグが入ったりなどするので、中途半端でした。作中にメッセージを入れる場面が無かったので、どこかしらに何か印象に残るコトバを入れたかったんでしょうけど、すんごく中途半端。あのモノローグなどが無ければ、もう少し評価を上げたいんですけどねぇ。

 リドリー・スコット監督的には、この作品は、史実を淡々と描く"観客に問いかける"ものだそうですが、うーん、たしかにドキュメンタリー映像っぽくは作ってありますが、見方が偏っているのは否めないでしょう。パンフに映画評論家の方の"特殊部隊の失態を描いた作品なのだから、単純な戦意高揚映画とは違う"とは書いてありましたが、この作品を観た印象は"戦意高揚映画"です。題材となった市街戦を、この映画でしか知らないヒトならば、米軍の"愚鈍ながら実直でヒロイックな戦い"に目を奪われるでしょう。
 失態には必ず理由があり、その理由をつぶしていくならば、次は失敗しない。成功の陰には必ず失敗がありますし、失敗を恐れて必要な努力を怠るわけにもいかない。前向きな姿勢を多少なりとも持つヒトならば、失敗を教訓に前に進もうとするハズです。ベトナム映画の悲惨な実態を描いた映画が多くても、その後もアメリカの戦いが続いている現実を見るならば、前向きなアメリカ人(そして、世界のアメリカ的人々)にとって、この映画は戦意高揚映画たりうるワケです。
 …あ、別にこの映画が"戦意高揚映画として"作られたと言ってるわけじゃないですよ(^^;)。あくまで、そーゆー要素を含んでいるというだけでふ。

 

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