ファイナルファンタジー

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ストーリー
 西暦2065年。地球の総人口は1億7000万人。2031年に中東に落下した隕石から発生した謎の存在の攻撃により、人類だけでなく、植物も細菌さえも死んでいったのだ。人類は、その存在を"ファントム"と呼び、戦いを続けるが、殲滅することは出来ずにいた。生き残った人類は、"ファントム"の進入を防ぐバリアドームの中で明日をも知れぬ日々を過ごすのみだった。
 そのバリアの開発者の一人でもあるシド博士は、助手のアキと共に、特定の生物が持つ8つの精神体を探していた。シドは、"ファントム"とは生命エネルギーの波動であり、、反対の波動を作り出せば彼らを無力化できると考えた。8つの精神体は、そのために必要だったのだ。

 しかし、軍部のハイン将軍は、衛星軌道上に建造された"ゼウス砲"を用いた早期の総攻撃を提案していた。

感想
 絵が凄かった。いい話だった。綺麗にまとまっていた。だけど物足りなかったです。例えてみるとすれば、「よく冷えた超純水」といったカンジでしょうか。鮮烈な印象を残すけれど、甘さも苦さも無いという…。あ、CGで出来た映画だから無機質だったというワケじゃないですよ。むしろ活き活きとした生命力のある映像でした。

 絵的には、"陰影"を強調したFF7を彷彿とさせる雰囲気だったのが、僕的にポイントが高かったです。「FF7をこの映像で、まるごと映画化してくれたらなぁぁぁぁぁ…」と、観劇中にずっとウズウズしてました(^^;)。キャラも、いかにも〜なヒロイン像やヒーロー像ではなく、温かみのある造形。唯一ハイン将軍だけが悪役ヅラでしたが、あれはあれでヨシ(^^)! ただ、誰もが思うのでしょうけど、どのキャラもモデルにした俳優がいそうなカンジ。訴えられなきゃいいのですが(爆)。

 ストーリー的には、"ファイナルファンタジー"という絶対に失敗させたくないタイトルなのに冒険をしてるなぁ、という印象です。FF7のライフストリームの概念にもっとも近いでしょうか。生命エネルギーと地球自身との関係が描かれてたりするといふ。ゲーム版FFシリーズで扱われていたとはいえ、あまり一般向けでないようにも思います。
 ただ、他の部分ではオーソドックス過ぎかもしれません。アキとグレイがふつーにらぶらぶなのは、ちょっと辟易(^^;)。いや、いいんですよ、話が分かりやすいですしクライマックスで盛り上げやすいですし。ハイン将軍も、もうちょっとアキやグレイ、シド博士とからませるべきだったように思います。妻子を失って、"ファントム"を一日でも早く消し去りたいからこその"暴走"だったわけですが、アキを軸として描かれるこの映画の中では、浮いていたように感じます。ゼウス砲に固執していたのも、彼自身が開発に携わっていたからなのですが、作品中では触れていなかったのはコトバ不足かも。でないと、ハインはホントにただの暴走野郎になっちゃう(^^;)。
 主人公が戦わないという設定は、非常に特徴的で有効な判断だったとは思います。登場人物も、それぞれに愛すべき個性を持っていましたし、悪役がいないというのもヨシ(ハインは味方だス^^;!)。

 で、けっきょく、RPGとしてのFFとは、共通点の無い作品です。テーマとか、CGの雰囲気とか、手術の秒読み(笑)とかにFFっぽさを感じられますが、ベクトルとしては別の方向ですね(映画版だから、というんじゃなくて)。ぜひとも坂口氏には第二作として、ゲームとしてのFFを映画化していただきたい所存(意味不明)。

 ちなみに、スタッフロール後のラルクなんたらの歌は、あくまでオマケ。でも、映画の場面をステージとして使っているのは、ちょいおもろかったッス。

 

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