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タンクロ
Tanzawa
Encyclopaedia

        

ブ ナ  (Fagus crenata BLUM)

《日本の温帯性広葉樹林の主要林木》 
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1.樹 形 : 雌雄同株の落葉高木で樹高30m直径1.5mに達する。
         立地条件のよ い場所のものは幹は高く伸び、枝下も高い。
         丹沢や箱根では風当たりの強 い稜線付近にのみ自然林が多く残っている
       傾向が強いため、樹高はあまり 高くなく、枝分かれの多い形で見られるものが多い。
 
2.樹 皮 : 樹皮は灰白色でなめらかであるので、簡単に識別できる。1年生の枝は
       褐色で光沢がある。初めは少し長軟毛があるが、すぐ無毛になる。
 
3.冬 芽 : 冬芽は細長い紡錘形で短い柄があり、褐色の鱗片で包まれている。
 
4.葉   : 葉は長枝で互生・2列着状。短枝では数個束生する。初め上下両面に毛
       があるが、後に下面の脈上以外は無毛になる。
 
5.花   : 5月頃新緑の展開と同時に花を開き、雄花序は頭状花序様、新しい枝の
       下部に下垂する。雌花序は新しい枝の中ほどの葉腋につき、2個の雌花か
       らなり総包で包まれる。
 
6.種 子 : 10月に種子は成熟する。100g当たり種子は600粒内外、食用と
       なる。丹沢では実は毎年付くのではなく、年によって結実する木が違うよ
       うである。表日本産のブナは裏日本産のものに比べて葉が小さい傾向があ
       り、コハブナと呼ぶことがある。
 
7.日本のブナ林: 日本のブナ林は大きく分けて、表日本の林床にスズタケを伴うタイ
           プと、裏日本のチシマザサ(ネマガリタケ)を伴うタイプに分けられている。
 
8.丹沢のブナ : 丹沢でブナ林が見られるのは標高700m以上であるが、単木では
          450m位からである。札掛や物見公園橋脇のブナは、そのような最低所の
          ものの一つであろう。
 
 

 

(青砥 航次)

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