カサゴ・オコゼ
 一般的なカサゴやオコゼは底性の魚類であり、見事なまでに海底の岩に擬態しています。
 そのため下にカサゴ・オコゼが居るとは気が付かないで着底したり手をついたりしたとこ ろ毒のある鋭い棘で刺されるといったケースが多いようです。ハオコゼなどは水深 数10cmの浅いところにも生息しており、裸足で浅いところを歩いていても踏みつける恐 れがあるので海岸では裸足で歩かないことです。
 ミノカサゴは擬態とは逆に毒のあることを主張する大きなヒレを持ち優雅に泳いでいることが多いですが、その危険信号を無視して手を出すことは禁物です。場合によっては
ミノカサゴの方からよってくることもあるので要注意です。


<カサゴの毒> 

 カサゴ毒の強さはハブ毒の18倍もの強さもありますが、カサゴ類の毒量は極めて微量のために致命率は極めて低い(日本ではサツマカサゴによる死亡例が1例有ります)。死亡例は少ないのですが毒性は死亡例の多いオコゼ類と同じであるので重症の場合は医師の診断を受けることをお勧めします


<オコゼの毒>
 オニオコゼ類の毒腺はカサゴ類のそれよりも遥かに発達しており、毒性も強いのでより要注意です。ハブ毒の81倍の強さを持つことが報告されています。西インド洋でかなりの死亡例があったと言われています。医療事情が悪いことも原因だと考えられますが。刺傷事故が多く危険で有るためオーストラリアでは抗毒素が作られているほどです。痛みなどの症状が酷い場合はすぐに病院に行く方が賢明でしょう。

<ハオコゼの毒>
 全国の水族館における飼育動物の被害で最も事故発生件数が多い動物です。毒自体は上記2類に比較して弱いようです。
 因みにこれらのカサゴ・オコゼは食べると非常に美味でありますが、事故防止の観点からは、調理する際には毒のあるヒレを事前に切断することが望ましい(ただしから揚げにするとヒレはパリパリして美味しい)でしょう。熱を加えると毒は分解されますので安全です。

<危険なカサゴ・オコゼ>
フサカサゴ科(ミノカサゴ、オニカサゴ、ボロカサゴ等)

 

minoyg2m.jpg onikasagom.jpg
satumam.jpg
ミノカサゴ:ミノカサゴ型の毒棘は細くて長く、毒腺は小さいが良く発達している。背鰭13本、腹鰭に2本、尻鰭に3本毒棘を持つ
北海道以南・沖縄・朝鮮・オーストラリア・インド太平洋各地・紅海・東アフリカ
オニカサゴ:毒棘は中位の大きさで毒腺は非常に発達している。背鰭に12本、腹鰭に2本、尻鰭に3本の毒棘を持つ。
房総・新潟以南・沖縄・朝鮮・ハワイ・セイシェル・インド太平洋各地・紅海・南アフリカ
サツマカサゴ:毒腺に関してはオニカサゴに準じる。
房総半島以南・沖縄・ハワイ・ポリネシア・アメリカ・インド太平洋各地・南アフリカ
onim.jpg haokozem.jpg
オニダルマオコゼ:毒棘は太くて短く、毒腺も非常に大きくよく発達している。毒管もよく発達し棘の先端に開いている。背鰭に13本、尻鰭に2本、腹鰭に2本存在している。 ハオコゼ:背鰭に毒を持つ イザリウオ科(ソウシイザリウオ、オオモンイザリウオ)
   
ヒメオニオコゼ:オニダルマオコゼと同様に強力な毒を持ちます    


ホームに戻る
海中危険生物図鑑に戻る
応急手当について