善意の環境破壊
エコってなんだろう?

 環境保護が叫ばれるようになって久しいですが環境保護ってなんのために行うものでしょう?地球のため?過去に環境の激変による生物の大量絶滅は何度も有りました。そう考えると人間の生活を守るため、と言うのが本当のところなのでしょう。

 私は自然をなるべく壊さないように心がけてはいますが、それは人間と言うか他人のためでは有りません。自分が楽しく遊びたいがためにゴミを捨てないようにしたり、資源の無駄使いを止めるようにしたりしているのです。結構エゴイストかもしれません。

 このように自分のための自然保護論者ですから他人にあぁしろ、こうしろとはあまり言いたくないのですが、時々ニュースを見ていると腹が立つ出来事を報道しています。それは、
野生生物の餌付けです。カモメにパンをあげたりしているところをいかにも良い事のように報道していますが、ちょっと待ってください。それって本当に良い事なのでしょうか?

 例えば、こんな話しが有ります。北海道にはキタキツネが居ます。夏になると観光客がやって来てパンや御菓子を与えては去って行きます。そんな有る日、キタキツネの死体が発見されるようになりました。死亡原因は栄養失調。しかし、胃や腸には食べた物がいっぱいに詰まっていたそうです。そう、胃や腸に詰まっていたのはパンやお菓子だったのです。元々キタキツネはネズミなどを食べる肉食動物です。それを可愛いからと言って観光客が与えたパンを食べ続けた結果がこれです。それだけでは有りません。北海道の観光客は夏場に集中します。餌が貰えるからと道路際の観光ポイントに通常以上に集まったキタキツネは冬になると食糧不足に悩まされ、餓死する個体が増加し、更に交通事故に合う確率まで増えてしまったのです。野生動物に安易に餌を与える事がどれほど危険な事か判ってもらえるでしょうか?

 キタキツネの例だけでは有りません。先のカモメにパンを与える美談。本当に美談でしょうか?カモメは本来魚を主食にしているはず。パン屑を与えられて栄養的に問題は無いのか?

 ちょっと前に庭に鳥の餌台を置くことが流行りました。しかし最近では、それすらも良く無いとの事です。本当に鳥の事を考えるのであれば、実の成る木を植えるのがベストだそうです。

 さて、話しを海の中に戻します。魚肉ソーセージなどを持ちこんで海中で与えた事は有りませんか?それはどのような事を引き起こすか考えた事は有りますか?キタキツネの例を知ってしまった今でも海中で餌付けをしたいと思いますか?

PS.海や道路にタバコを投げ捨てるような人をどう思いますか?


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