ものつくりの現場から
2006年9/4,5 沖縄工房見学。

 

2006年9/4,5の二日間の沖縄工房見学の様子です。

最初に向かったのは 琉球絣の大城さんの工房。
この地域は 100人中80人ほどが大城姓だそうで
郵便屋さんや学校の先生はさぞかし大変だろうと思いました。

元々琉球の絣には下絵がなく
横糸を等間隔で括って染めたものを
織る人が自分の感性で横にずらしながら
柄を織り出していくものです。
細かく凝った柄は出来ないものの
素朴でゆったりとした絣足が美しいこの技法を
手結式(てゆいしき)と呼びます。


等間隔に括り染められた絣糸。

明治の終わりごろになると
本土からより高度で複雑な技法が伝えられました。
それが絵図式(えずしき)です。 
この方法では先にデザインして柄ごとに絣を括りますので
様々な柄を織り出すことが出来るようになりました。

手結式と絵図式の簡単な見分け方は
例えば 良くあるツバメの柄ですと
頭と胴が繋がっているのが手結式で
頭と胴が別々に織られているのが絵図式です。


上が絵図式、下が手結式。

ここでも竹筬が使われていました。
生地の質や着尺、帯の違いで糸の太さが変るので
1センチに8本〜16本の種類があり
使い分けられています。
ステンレスのより糸にストレスを与えずに織ることができます。

 
染色は草木を主体に
色によっては堅牢度を高めるために
科学染料を加えることもします。
藍甕は3つ。
水あめや泡盛を与えて大切に育て
1つの甕で2ヶ月ほど染められるそうです。
琉球の藍は 本土の藍とは違う植物から作られ
スクモも粘土のような泥藍です。


糸作りの作業場の二階が機場になっていました。
10人ほどの織り子さんが作業中。
琉球絣独特の土っぽいような柄の着物や帯の他に
すっきりとした色柄のものもあり
時代の波なのかなぁと感じました。



すぐ近所に大城カメさんのお孫さんの工房があるので 
そちらにもお邪魔しました。
小さな釜で2反分づつ染め上げられた糸は
月桃のピンクなど 明るく若々しい色です。


紬糸の琉球絣の他に 生紬を強撚糸にした
かべ上布も織られていました。
鮮やかな黄色やピンクがあり 何で染めたのかお聞きすると
生紬は精練されていない風合いが命だけど
天然染料で重ね染めすると染めの段階で
精練されてしまい風合いが変ってしまうので
科学染料を使うのだとお話に 
なるほどなぁと面白く思いました。



この後 お昼に沖縄ソバを食べました。
地元の人しか行かない、土間に机を並べたような店は
野菜たっぷりの野菜そばが550円。
以前 ガイドブックで行った店はちっとも美味しくなかったけど
ここのお店は美味しかったです。

沖縄 その2 紅型



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