短歌
山隅衛

 淀めればひそまりかへる谿川の
   ほとりのみちをわがひとりいく

1929年(昭和4年),作者35才,帝釈峡を訪れた時の歌から。


 岩壁の屏風の如く連なりて
   そのひだひだに諸木生ひたり

 夕もやのたちこもらへる谷間に
   自動車の入れば帝釈なりき

             
1929年(昭和4年),作者35才,帝釈峡を訪れた時の歌から。

 大岩のかぶさる下をたぎつ瀬は
   潜り流れて出づるなりけり(雌橋にて)

 両岸に峙ち連なる岩山を
    仰げば白き雲わたるなり

1929年(昭和4年),作者35才,帝釈峡を訪れた時の歌から。

 そそりたつ岩を仰げば頂に
    ほのあかりあり谷は暮れしに
(やまずみまもる,1894〜1960,歌集「遍路」他より)

撮影日1998年7月13日

万緑
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