短歌
宮田武義
三十年星月うつり猿はいま
人に馴れきて餌を求むる
比婆山,道後,帝釈をこよなく愛した作者が,1964年5月に帝釈峡を訪れた時の歌。 この歌の情景から三十年前の猿の様子を作者は,
渓深くいゆきなづむに嶺の猿
石まろばして人を驚かす
と詠んでいる。
猿に託された帝釈峡の自然のうつろい。
(みやたたけよし,1891〜1992,画歌集「比婆山遊記」より)
幕岩崖道