漢詩文
国府犀東
我婦半身沈水中
失雌豈独敢称雄
天然橋本推双璧
従是孤眠涙亦紅
― 訳 ―
我が妻は,半身が水の中である。妻の身が危ないのに夫だけが無事でいても仕方がない。天が造った橋は,本来,雌雄であった。このような姿に今は,ただただ涙が流れるばかりである。
1928年4月に帝釈峡を訪れた時,堰堤を築くため雌橋が,水中に没することを聞き,感懐を記した七絶。
(こくぶさいとう,1873〜1950,「神石郡誌」より)
雌橋