俳句・俳諧
俳諧(俳句)
【文学散歩・俳諧(俳句)】
一歩,美津穂
谺する白雲洞やほととぎす
万緑の山々の木の間あたりから,ホトトギスの声が聞こえてきた。
今年も山峡に夏が巡り来る。
(いっぽ牧野敬一郎、みつほ娘の夫佐子、東城町久代生、句碑あり)
蝶夢
この門の中見てくるか上り鮎
1779年(安永8年)二月末に出雲の神に詣でる為に,京都を出発して,四月に京に戻っている。その途次に帝釈山に遊び,唐門を眼前にしての作。この時案内した麻直の句は,「唐門を吹ぬけにけりはるの風」である。
(ちょうむ, 1732〜1795, 紀行文「出雲紀行」より)
積山五行
猿と棲み岩滴りの音をきく
(つみやまごぎょう,類助,1886〜1928,広島県比婆郡帝釈生,句集「白雲洞」より)
中町虎杖
洞窟を出て陽の明かし草紅葉
(なかまちこじょう, 国吉, 1875〜1963, 新潟県十日町市生, 「神石郡誌」より)
村上行々子
石も木も皆苔むして峡涼し
樹陰の清涼さに誘われて,山峡の道を歩く,おとなうものとて一つない静けさが辺りを包んでいる。
(むらかみぎょうぎょうし,1880〜1949,句集「七夕祭」より)
風律
雁聞くやここは橋やら山路やら
(ふうりつ,1716〜1781,伝広島市塩屋町,神石郡誌」より)