【難聴 糖尿病と難聴】
最近若年性糖尿病で難聴を来す疾患はありますことが知られてきました。
ミトコンドリア異常による糖尿病と、両側の感音性難聴(つまり神経の聞こえの低下)
の合併をきたす家系が最近注目されていると言うことを書いておきます。そしてこの
聞こえの低下は糖尿病の結果ではないだろう。ということです。
つまり、ミトコンドリア遺伝子の異常で
遺伝的に聞こえと糖尿病が併発してるのだろうとされています。
聞こえの低下から起こる場合もあったり、糖尿病から発病する場合もあったりです。
こちらでは一応聞こえに限って書いておきます。
ミトコンドリア遺伝子(DNA)異常の疾患であるミトコンドリア脳筋症のうち、一臨床
疾患単位のMELAS(mitochodria myopathy、encephalopathy、lacticacidosis and str
oke-like episodes)において、ある特殊な遺伝子上での(このミトコンドリア遺伝子
異常によって、疾患が起こります)
異常が糖尿病と感音性難聴の母系変異してる家系においても報告されています。
この遺伝子の異常を塩基番号3243変異といいます。
このミトコンドリア塩基番号3243変異の家系では糖尿病を家族に合併してるが神経筋
症状はありません。そして聞こえは軽度の両方の耳の対称性の感音性難聴を示します。
つまり音を神経に変えるところの、耳の奥にある内耳という器官の難聴で聴力は、両
方同じくらいで、軽度の低下と言うことです。
聞こえは特に高音が低下しやすく、進行は長期的には進行性だが、多種多様であること、
耳の神経経路の問題なんで、耳鳴りや耳の異常感、耳の詰まった感じも出るだろうと
推定されることです。
ただこの場合進行する難聴の治療は確定していません。
今はまだ研究の段階ですが、ミトコンドリアのDNAを特殊な方法で調べることで、
この疾患が鑑別できると言うことでした。
ただ今はこのゆっくりした進行性の難聴のこともその対策のことも研究の段階で、
進行する例もあったり回復した例もあったりでまちまちです。
後糖尿病も遺伝性要素の強いものから後天性要素の強いものなどいろいろあります。
遺伝子が関係するもの、あまり家系とは関係ないもの、若年性発症からインシュリン
との関係・・・あまりにも分類は多いです。
なお蛇足ながら、このミトコンドリア難聴はアミノ配糖体抗生物質で容易に難聴が
起こる家系もあります。糖尿病とは関係はありません。
特に最近注目されてるのはミトコンドリア遺伝子1555AからGへの点変異です。
ミトコンドリア遺伝子1555位の塩基がA(アデニン)からG(グアニン)に変異した
遺伝子(ミトコンドリア遺伝子1555AからGへの点変異)は少量のアミノ配糖体抗生物質の
投与で容易に難聴を来たすことが研究されています。高音障害型難聴で母親のミトコンドリア
DNAのみが子に伝えられます。