感染症へ

子供に多い耳鼻科疾患

【水痘(みずぼうそう)】

水痘(水疱瘡)はウイルスはvaricella-zoster virus(水痘-帯状疱疹ウイルス)に
よる感染症です。それも初感染によると言われています。

水疱瘡とともに、一旦水疱瘡が治っても潜伏して成人になって帯状疱疹を作るもので
はないかと言われています。

この場合水疱瘡(みずぼうそう、水痘)について書いておきます。

水痘の潜伏期  10-21日ですがほとんど14-16日です。

感染したら、感染後14日前後くらいに発疹が出る
と言わています。

感染時期  『発疹出現の1-2日前から水泡が『痂皮化』するまでの7-10日程度』家族
内感染の可能性があるなら、ご家族で一番最初に感染した人の発疹発現の2日前から
あると言われています。

この『発疹発現から72時間以内にウイルスワクチンを打つこと』で家族性二次感染の
予防を言われていますので、発症したご家族の発疹出現から3日以内だったら内科小
児科にご相談して、今まで水痘の既往のない、あるいは、水痘のワクチンを打ってな
いご家族がウイルスワクチンを接種するべきかどうかも相談してください。

感染経路

水痘患者さんで、
ウイルスを含有する飛沫もしくは飛沫核による空気感染、上気道、下気道がウイルス
の排出、侵入、または接触とといわれています。あるいは痂皮になってない
皮膚症状からの接触感染もありえます。あるいは帯状疱疹の人からの接触感染や飛沫感染も
ありえます。

帯状疱疹の方からは、口腔内などの体液からもウイルスは検出され、稀にそこから
感染することもあります。ただ帯状疱疹からの感染は水痘からに比べ弱いです。

感染状態

成人はもう相当数感染した人が多く、約90-95パーセントといわれています。(中に
はごく幼少時に感染して気がついてない人とか、記憶にない人もいます)伝染力はは
しかに次いで強く、特に家族内発症率は90パーセントです。ただ不顕性感染(つまり
感染しても症状に出ない)の場合は少なく感染したら症状に出るのはほとんどと言わ
れています。

自然感染より生涯免疫を獲得します。つまり一回罹患したら一生再感染はありません。

子供、特に1歳未満くらいまでは母からの母体免疫を受けることもあるのでは
ないかといわれていますが抗体価はもっと幼少時に減少するとされる説が多いです。
これはm母子免疫(受動免疫)を参考にしてください。
抗体が低ければ1歳未満でも発症はあります。もっと幼少時にかかることもあります。

潜伏期(ウイルスに伝染して発症、つまり皮
膚症状が出るまで)は14日が平均です。まずその間血中やリンパ節で増殖しますが、
発症(発疹出現)の数日前から倦怠感、微熱から発熱へと移行する事が多いです。こ
の潜伏期の最後の方、発症(発疹出現)の1-2日前から他の人への伝染力があると言
われています。

水痘期 

発疹は紅斑から始まり2-3日のうちに水泡、膿泡、痂皮と進行しますが3日くらいで発
疹が新生するのでこれらが同時に存在するのが特徴です。躯幹、顔面中心で四肢には
少なく、頭部にも出ます。口腔内に粘膜斑もあります。
【口腔内感染症その1(幼児や乳児に多い)】ヘルペス性歯肉口内炎 水痘 ヘルパンギーナ 手足口病 
これらが約1週間発症して続きますが二次性細菌性感染を起こさない限りは瘢痕はのこしません。

このすべての皮疹が痂皮化するまでほかの人への感染源になるので登園や登校は禁止します。
学校への通学は主な感染症の感染源になりうる期間と、通園通学についてを参考にしてください。
この判定は大体経過をみて『特有の発疹が経過を追って変化したら解る。あるいはそ
れ以前に約2週間前に水痘、帯状疱疹患者さんとの接触などの問診でわかるのですが、
あまりその接触には記憶をもたない人もいます。

確定には血液検査として

1 発疹出現から2、3日たってからじょじょに免疫値(液性あるいは細胞性)
  があがってくるので『ペア血清』で判定する。

2  あるいは発疹出現から数日して細胞性免疫の上昇してくるので
  皮内テストを使う。

3  IgM特異抗体をしらべる。

4 水痘の水泡内容液によるウイルス分離、または内容液によるウイルス抗原の
  証明。

などです。

特に1、3などはもしかして幼少時に感染してたかも知れない検査に使えます。

治療は対症的に軟膏(フェノール亜鉛華軟膏)抗ヒスタミン剤Reye症候群との関係の
ため解熱剤については注意(アスピリン製剤を用いない方がいい)抗ウイルス剤のゾ
ビラックス(アシクロビル)の1日4-5回投与。できるだけ早期に。

ただ、ゾビラックスは副作用もありますので全員に使うとは限りません。
小児は慎重投与です。このゾビラックスを積極的に使う場合はもともと
免疫機能が低下してる疾患にかかってる幼児などです。水痘がほかの
健康児より悪化することがあるのでゾビラックスを慎重に使います。
健康児の場合、確かに発症して3日以内に使うと有効ながらゾビラックスの
副作用も考慮して、もともと免疫機能が発達してることを考えて(お子さんの
免疫機能が水痘を治癒の方向に持っていく)、使わないことも多いです。

合併症

1 悪性腫瘍、先天性免疫不全や免疫抑制剤使用としてなんらかの重症化する
場合もあるのでそのときはハイリスク児童として管理。

2 成人の初回感染は重症化傾向あり。

3 妊婦の妊娠初期感染で先天性水痘症候群といって胎児に影響がある。

4 新生児水痘  妊婦の分娩4日前から分娩後8日までの発症では新生児がその発症の
後5-10日後水痘発症する。

5 二次性感染  細菌性感染(ブドウ球菌や溶連菌などによって皮膚の皮疹部に感染
が起こることはある)
6、母子免疫・・母子免疫(受動免疫)を参考に
予防は家族内感染予防では発症した方がいれば家族も72時間以内にワクチンを接種す
ることも行われています。
解熱剤は一応ライ症候群も参考に。
なお帯状疱疹ヘルペスの種類の項も参考にしてください。
水疱瘡はワクチン接種(生ワクチン)がありますが1歳以上接種対象で
皮下注射です。予防接種の種類も参考にしてくださ
 ただ抗体陽性率は92から95パーセントです。
それと問題となる副反応は認められないようです。
免疫の持続性も20年までは確認されています。

ただワクチン接種の後も水痘罹患率は6から12パーセント(つまり
接種しても水痘になる)に認められます。しかしその場合も水痘の症状が
軽いことも特徴とされています。
過去1ヶ月以内に他の生ワクチンを受けたものは禁。妊婦禁.。

また帯状疱疹の多発や重症化も認められていません。

それと水痘になってない場合、家族経由で感染したかと思われる場合
(その水痘に感染した人と接触した後)72時間以内に水痘ワクチンを
接種すると軽症化するとも言われています。
予防接種の種類も参考に。

皮膚症状が出る感染症も参考にしてください。

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