【インフルエンザウイルス 最近の検査と治療と特徴】 インフルエンザの続きです。 実はこれもインフルエンザウイルスやワクチン接種とまとめようとしてるのですがそ の前に最近のトピックスや注意すべきことを書いておきます。 ワクチンと、インフルエンザ総論はそこを参照してください。 1、検査 外来でその場での検査キットが容易になった。AもBも同時に検査可能になった。 最近ではもっと多くの種類のインフルエンザウイルス風邪AまたはBどちらかの迅速検査ができて、インフルエンザ ウイルスも外来で検査できるようになりました。 まず問診で、周囲のインフルエンザウイルス風邪の発生状況は調べますが、その疑い がある人にはインフルエンザA,B用検査キットを使って、感染の検査を 外来でします。最近ではもっと多くの種類のインフルエンザウイルス風邪AまたはBどちらかの迅速検査ができて、インフルエンザ ウイルスも外来で検査できるようになりました。 どこの科でも可能ですが、 私の場合特にほかの科の医師か ら頼まれることもあります。ただ従来のものはA型インフルエンザウイルスのみにし か使えませんでした。 2001年からはA,B両方検出可能なキットが出ました。2002年も さらにいろいろなキット(その場で検査可能な器具)がでています。当院でも 扱っています。 両方、健康保険もきくし、保険を使うと比較的安価に出来る、15分く らいで判定可能なので今年も使うつもりです。特に鼻咽頭からのぬぐい液なら相当初 期、つまり昨日夜から発熱して今日来たと言う人でも陽性に出ます。 もちろん鼻水とか口腔内からの喉の拭い液を専用の綿棒で接種するので十分なのです が、一番確実なのは、鼻咽腔のぬぐい液のような気がします。これは鼻のちょうど奥、 鼻と口との境の所が一番陽性率が高いようです。で、この場合口からだと、どうも咽 頭反射(げーっという)が強くて取れないとか、鼻からだと鼻が痛い、途中で鼻の中 で綿棒が止まるなどなかなか鼻咽頭まで達せないので、耳鼻科ではきちんと鼻鏡を使っ て鼻を見てきちんと局所麻酔をしてから鼻に専用綿棒を入れてから鼻経由で鼻咽頭へ 達して拭うことが多いです。これならかなり陽性率が高くなるようです。かなり確実 にしかもあまり苦痛を伴わず取れるようです。 なおこのついでに、鼻汁好酸球をとってアレルギー性鼻炎を調べることもあります。 というのはこの1月2月にはもうすでに杉花粉も飛んでいます。 陽性なら検査キットに反応が出ます。 2001年にはA型とB型に陽性反応が出る簡便キットも使えるようになりました。 2、新薬を使えるようになった。 リレンザとタミフルという薬が2001年2月2日から保健適応になりました。 昨年や今までは自費だったので高かったのですが今は保健適応です。2002年には子供用ドライシロップも出ています。 2002年からタミフルが幼児(1歳児以上)にもドライシロップとして 使えるようになりました(1歳未満は安全性がまだ確立していません)1、まず本剤はインフルエンザウイルス風邪の初期、発現から2日以内に有効2、本剤はA型またはB型インフルエンザウイルス感染以外のウイルスや細菌感染には 効果がないこと。(そのためにキットを使う必要があるのです)3、タミフルは1錠オセルタミビルとして75ミリです。大人、または37.5キロ以上 体重のある小児には1回75ミリ(1錠)を1日2回、通常5日間処方します。4、幼児には通常オセルタミビルとして1回2mg/kgをドライシロップとして1日2回 5日間処方します。ただ3,4の場合何日間にするかは個人差があります。5、妊婦は治療の有効性が危険性を上回る場合投与、授乳婦の場合は授乳を避けさせます。6、タミフルは2007年冬は副作用の懸念から10代の患者さんには禁忌となっています。 A型B型両方初期に使うと効果があります。今からは大人はこの2種類が 初期治療に有効になっています。 インフルエンザウイルス 新薬 リレンザとタミフルも参考にしてください。 ほかに薬価で通ってる、つまり健康保険が効くものに『シンメトリル』(アマンタ ジン)というものがあります。ただA型の初期にだけです。これはもともと抗パーキ ンソン剤でしたがこれをA型インフルエンザごく初期に使うと効果があると言われて います。 ただアマンタジンは副作用もあり、幻覚、錯乱(もっとも高熱で錯乱もありますが)などには注意、 けして特効薬でないことは厳密に話しますし 禁忌の妊婦、授乳婦、今までの過敏症があった人、慎重投与の学童、てんかんやけい れんの既往があったひと、心疾患や本態性浮腫、低血圧、腎障害の人、精神障害のあ る場合などはかなり慎重に副作用も話します。 そうでない場合でも、副作用でめまい、ふらつき、興奮、あるいは不眠などもあり夜 間の不眠もあるかも知れないことも話しておきます。 リレンザとタミフルという薬が2001年2月2日から保健適応になりました。 昨年や今までは自費だったので高かったのですが。 A型B型両方初期に使うと効果がありました。なかなかシャープな切れ味でした。 インフルエンザウイルス 新薬 リレンザとタミフルも参考にしてください。 3、解熱鎮痛剤のことを考慮しなくてはならなくなった。 ボルタレン(場合によってはポンタール)、病院で出される小児用バファリンなども、 はっきりインフルエンザウイルス感冒と解れば使わない方が無難でしょう。アセトア ミノフェンやその他を使っています。インフルエンザウイルス感冒にかぎっては、ボ ルタレンや子供への病院で使われてる小児用バファリンなどは、あまり奨励されてい ません。前者はインフルエンザ脳症。と関係があるのではと されているからです。(ただ参考に・・市販の小児用バファリンcIIはアセトアミノフェン594Mgが入っています。 ) 後者は大量に使うと ライ症候群との因果関係が示唆されてるからです。ただ後者のアスピリンはかなり 大量に使った場合で、日本のように量的に少ない場合はあまり心配ないでしょうが 一応は年少時のインフルエンザなどのウイルス疾患には使わない方がいいと言われています。 インフルエンザウイルスによる脳症と解熱剤についてや ライ症候群も参考にしてください。 また何度以上になったら座薬解熱剤を使ったらいいかは必ず医師に伺ってくださいね。 ただ一概に解熱剤を使うなということは出来ません。解熱剤とは解熱鎮痛剤で、この 鎮痛作用を利用して、喉の痛みとか、関節の痛みを和らげることがあり、楽になりま すし高熱では身体が大変苦しいので、やはり医師の指示があれば使うますように。 これだけ・・・解熱剤(消炎鎮痛剤)・はあるのですから。
インフルエンザウイルスかぜと、タミフルについての今の投与の原則・・http://www.mhlw.go.jp/houdou/2007/03/h0320-1.html 4、全身状態への考慮 やはり食事ができないなどは点滴なども必要でしょう。 5、ほかの人の為に積極的に休暇を取ること。 人によりますが、症状がなくなるまではインフルエンザウイルスを周囲に飛沫で出し ています。インフルエンザウイルス感冒と解れば『少々無理して仕事に行く』と回り が迷惑することになります(というのはマスクくらいではウイルスはシャットアウト できません)、今まで免疫のない、ワクチンを打ってない、あるいは今年ウイルスに 罹患してない人に集団の中で移す病巣になることも考慮されてください。 6、二次感染に注意 これも場合によりますが、抗生物質はウイルス感染には効かないといえ、二次感染と いってウイルス感染の後、かなりの喉や鼻、胸中心に別の細菌の感染が起こり、これ は抗生物質が効きます。だから抗生物質も処方するのです。 7,耳鼻科で注意すること・・・風邪症候群も参考に。 子供なら急性中耳炎、大人なら副鼻腔炎(ちくのう)慢性扁桃炎、その他いろいろな 合併症もあります。風邪症候群そのものが治っても続くこともあります。またこの時 期、2月ごろからそろそろ杉花粉症も始まり、どちらか解らないこともあります。 子供さんでいつまでも機嫌が悪い(よく急性中耳炎を合併してることもあります)鼻 が詰まる、大人でもいつまでも鼻が詰まるなどもあります。 また耳鼻科では鼻の通りをよくする治療や喉の痛みを軽減する治療も行えるので耳鼻 科で楽になるということも出来ます。
8.予防のうがいは・・・咽喉頭炎とうがいへ。
9.インフルエンザ脳症
10.ただワクチンを接種しても「かかる場合」はあります。
ワクチンは万能ではありません。
ワクチンをうっていても、発熱、周囲にインフルエンザウイルス風邪が
はやってる、体調不良の時は医療機関に行きましょう。
これらのまとめは冬に多い風邪とインフルエンザウイルス風邪QアンドAも参考にしてください。