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院試塾は,真摯に研究生活を送りたいと願う「知の生産者」たる大学院生を大学院へと送り出すこと,ならびに自分なりに知的生産活動をしたいと願う人に知的生産に必要な能力をつけること使命とし:
ことを目指し,そのために必要な教育・啓蒙活動を行う。
[T]he result of the educative process is capacity for further education.Dewey, J. (1916) Democracy and Education
院試塾は,研究生活を真剣に考えている人をサポートします。上の目標にも掲げているとおり,院試塾は「知の生産者」たる大学院生を創ること,ならひに自分なりに知的生産活動をしたい人に必要な能力をつけることを目指しており,「知の消費化」に与するつもりはありません。ここで言う「知の消費」とは,ただ人から与えられたものだけを受け取ることを指します。よって,院試塾は,いわゆる「面倒見の良さ」や「大学院についての情報量」を売りにはしません。こういうことを売りにし,受講生を一種の「消費者」にしてしまうことは,言ってみれば「知の自殺行為」です。自分から積極的に「調べ」「考え」ることを,院試塾は何よりも受講生に求めます。なぜなら,それこそが,単に大学院在籍期間中だけでなく,その後一生通用する,本当の意味での「知的能力」を涵養することになるからです。このプロセスで,純粋に知的訓練をサポートするのが,院試塾の役目だと考えています。
たとえば研究計画書を書く場合を考えてみましょう。単に大学院に合格するだけが目標であれば,目の前にある書類を,ウケがよさそうな形で整えて提出するということにもなるかもしれません。しかし,研究計画書を書くということは,実は自分の研究生活に対する心構えを確認するとともに,自分に研究の適性が本当にあるのかを見きわめ,研究テーマに対する理解を深めるプロセスであるはずです。もちろん,合格することがとりあえずの目標であることは間違いないとしても,単に「合格」だけを目指した指導を院試塾はしないつもりです。研究に対する準備を真剣に行っていくことで,希望の大学院にも合格できるという結果が得られるのです。
英語にしても同様です。大学院で本格的な研究をしようとすれば,欧文文献,特に英語の文献を読む必要は必ず出てきます。その時,単に「訳す」だけの読解力(本当はこんなものは読解力でも何でもありません。何十ページもある論文が一人で読めてはじめて「読解力」があると言えるのです)で対応できるでしょうか。中身をきちんと読みとれるだけの力をつけなければ,研究に使える英語力とは言えません。院試塾では,理解した内容を的確な日本語で表現する演習を徹底して行うことで,まずは英文読解に対する意識改革をうながします。つまり,文法規則にしたがって辞書の訳語を適当に当てはめてとにかく「訳す」だけの状態から脱却し,正確な文法理解と語義の検討に裏打ちされた「真の理解」に到達できる力をつけていきます。
こう書くと,基礎に不安がある皆さんは「大丈夫かな」と感じてしまうかもしれません。本当に大学院に行ってやりたい研究があるなら,これは必ず通らなければならない道です。たまたまラッキーだから受かるということもあるかもしれませんが,それでは結局あとで苦労することになってしまいます。大学院入学後は希望の研究に専念できるようにするためにも,入学前にできるだけ力をつけておくことが大切です。心から大学院での研究生活を望むのであれば,何とかがんばってほしいと思います。また,真摯な気持ちと一定の時間をかける覚悟さえあれば,基礎からじっくり力をつけることのできる講座を,院試塾では用意しています。
したがって,大学院に合格するだけが目標の人は,院試塾には向かないと思います。そういう人は,どうか別の予備校を探してください。きっとあなたにぴったりの,合格テクニックをしっかり伝授してくれる予備校があるはずです。また,勉強は自分でするものですから,依存心が高すぎる人も院試塾には向かないでしょう。院試塾の指導では「○○については自分でもう一度調べてみてください」といった指示がけっこうあります。また,模擬試験以外は「全訳例」の配布等はありません。添削・修正指導とその解説や質疑応答が中心となります。いずれも,学問とは基本的に自分でするものであり,自分でしっかり考える習慣をつけることが大切であり,また自分なりに考えた成果のほうが定着しやすいという考えによるものです。「教えてくれたっていいじゃないか」「全訳ほしい」と思う人は,面倒見の良さをウリにした予備校がよいのではないでしょうか。でもどうか,自分で得た知識・理解のほうがずっと身につきやすいということだけはお忘れなく。
さて,Webにしては文字数の多い文章を,腹を立てずにここまで読んでくださった皆さんは,たぶん院試塾の指導に合う人だと思います。この後まずは,合格者コメントを読んでみてください。院試塾の理念に基づいた指導を受け,無事合格を果たされた皆さんの言葉は,きっとあなたの心にも響くはずです。また,院試塾の指導姿勢についてさらに詳しくお知りになりたい,という方は,ブログ「院試塾の現場から」,「院試塾ブログ」,コラムや「考える生活」,過去のニューズレター掲載記事の各ページも参考になると思います。
つまり院試塾は,研究者のタマゴとしての大学院生を「創る」ことを目的としています。大学院に入って自分の研究を成し遂げられた,と受講生が感じるときが,学んだことが本当の意味で実を結ぶときだと考え,大学院での学問研究に十分通用する英語力,研究基礎力,文章力を養成することが,院試塾のねらいです。他力本願ではなく,大学院での研究生活を心から希望し,そのために努力を惜しまない人を,院試塾はバックアップします。
以上の理念を十分にご理解いただければ,すでに大学院合格への第一歩は踏み出せていると確信します。そのような方が多く集い,希望の大学院に合格され,研究を成し遂げられて大きく飛躍されること,そして日本の学問に直接・間接を問わず貢献されることを,心から願っています。
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