make a wish を従来の指導案で提示する。
                   
      これこそ、「人の役に立ちたい」という心を育てることができる授業だと共感していただく。

                                                 
                                             井上嗣祥

 以下の指導案は、人権参観日に行うものである。本校では、人権参観日の前だけは、当日の授業の指導案検討を行っている。
 私は、3年前からボランティア教育についての指導案を本校の形式にそって書いてきた。そして、ボランティア教育の必要性を主張してきたつもりでいる。
 形式的な指導案のなかでも、「子どもに何が必要なのか」「子どもが心から感動するとはどういうことか」「どんな授業なら、人のお役に立ちたいという気持ちになれるか」をアピールすることができると思っている。チャンスなのである。(研究授業意外には、私の授業を見ていただく機会がほとんどないので)
 指導案検討の日は、ミニミニ模擬授業のつもりで資料も皆さんに見てもらっている。
 授業と同じように、真剣に発問をしている。時には誰かに答えていただく。(嫌味にならないように)
 指導案検討の後に、一人でも「もう少し詳しく教えて」と言ってくださったり、資料を見せてくれないか、授業してみたいと言ってくださったりすることほど嬉しいことはない。多くの子どもたちが、ボランティア教育を受ける機会が増えるのであるから。

5学年 総合的な学習(福祉・健康分野)学習指導案

20001021日(土)2校時       
                                                                       

 

1 単元名 「make a wish」から学ぼう

2 目 標

 〇 make a wishの活動を知ることにより、夢や希望が人間をいかに変化させるものであるかについて、自分の考えをもつことができる。

 〇 ボランティア活動の意義を再認識することができる。

 〇 今まで知らなかったボランティア活動に興味・関心をもち自ら調べたり、その活動に何らかの形で参加したいという気持ちをもつことができる。 

3 単元構想(全3時間)

 @ make a wish について知ろう (本時)
 A make a wish の活動についてさらにくわしく学ぼう
  B  自分たちにもできるボランティアの復習、新しい発見をしよう

4 単元設定のねらい

  ボランティア体験は重視、義務化傾向にある。
   しかし、方向性を誤るとボランティア活動は「自らすすんで行うもの」であって、「人から言われてするものではない」と いう考え方もでてくる。これは、子どもたちのなかにあっても同じことが言える。方向性や目的を誤ると、疑問や矛盾が起こ るのは極めて自然なことと言えるかもしれない。
  しかし、ボランティア活動の基本は「人の役にたちたい」というごく自然な感情を具現化することである。そのきっかけは 身近な大人の見本であったり、本やテレビ、インターネット等の情報から感化されるものであったり、授業で学んだりするこ とにある。
  本単元は、まず「人間は生きていくうえで、夢や希望をもつことにより、大きく変化していく」という人間の本質を「make  a wish」という団体の活動から学んでいく。
  そして、その活動にあこがれたり感動したりするなかで、ボランティア活動の意義をあらためて考えることができるようにしたい。「人の役に立ちたい」というごく自然な感情をもっと表面化してほしいと思っている。それによって、今まで学習してきたことを日常生活のなかで自然に行ってほしいと強く願い、本単元を設定した。
 なお、本単元はボランティア活動(福祉に関する教育)を行う前の導入に取り入れることも有効ではないかと感じている。

5 子どもの実態

  5年生は、1学期の総合的な学習で「福祉・健康分野」(主に福祉、ボランティア)について学習してきた。内容は、視覚 障害について(点字、点字ブロック、アイマスク体験の学習)、肢体不自由障害について(車いす体験学習、バリアフリーについての学習)、聴覚障害について(手話、口話、ゼスチャーについての学習)である。

 6 指導について

  今単元は、体験的な学習の機会はほとんど用意していない。
  多くの資料をもとに、自分で考える活動を多く取り入れたいと考えている。
   そのために、具体的な資料を多く提示して自分と比べたり、自分のことして考えられるように問い掛けるような発問の仕方、 エピソードの紹介に力を入れたいと考えている。

7 本時案

 

目 標

〇 夢や願いをかなえようとすると人は自分の中で大きな変化をすることに気づく。

〇 人の役に立とうとする心をもつことができる。

学習活動

主な発問と予想される反応

評価の観点

1.写真から内部情報を蓄積する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2.Make a wishについて知る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3.夢をもつことは人間を変化させることにき気づく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


4.まとめをする。

 

資料1:ガラパゴス諸島の写真

〇ここはどこでしょうか。@、A、Bとノートに書きなさい。@で正解したら100点、Aで50点、Bで20点、正解しなくても10点です。

・山 ・ハワイ ・南の島 ・ガラパゴス諸島

資料2:あいちゃんとゾウカメの写真

資料3:make a wishのスタッフたち

 〇あいちゃんは、こうなることを願っていました。

 しかし、あいちゃんにはみなさんと比べると足りないものがあります。その足りないものを補ってあげようとした人々がこの写真です。

 あいちゃんには、何が足りなかったのですか。

・健康 ・家族 ・寿命 ・時間 ・言葉

・歩行 ・仲間

資料4 地図

〇ガラパゴス諸島の位置の確認

資料5 あいちゃんの描いた夢の絵

make a wishの説明※(別紙)

 

〇この20年間で「make a wish」で願い事をかなえた人は世界中で何人でしょう。

A. 6万人

 

 

〇日本支部では、この6年間に何人でしょう。

A. 150人

資料6 今までかなえられた夢の紹介

 

〇自分が一生のうちにこのようなお手伝いをしてもいいと思う人手を挙げなさい。時間がない人のためにお手伝いをしてあげたいという人です。

 

〇夢や願いをかなえることは大切なことです。今度は自分について考えてください。なぜ、夢や願いをかなえようとすることが大切なのですか。ノートに書きなさい。

・生きる張り合い ・エネルギー

・希望 ・目標

 

〇夢や希望をもって努力すると人間は変化します。自分のなかでどんな変化をすると思いますか。

〇時間があれば、人間の遺伝子について説明をし、人間の体は医学では証明できない働きをすることを伝える。

 あいちゃんの寿命は「あと1ヶ月」といわれた。

 その後、あいちゃんは長く生き続けた。

 

〇授業の感想を書きなさい。

 

 

 

〇写真から、愛ちゃんの夢、おかれている状況について理解することができる。

 

 

 

〇色々考えることができればよい。しかし、状況によって、さらに深く考えさせるために漢字二文字というヒントを与える。

〇大事なところなので、全員発表することで、考えを深める。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〇夢がかなえられた子ども立ちの笑顔を見て素直に感動することができたか。

〇人の役にたちたいと素直に感じることができたか。

 

〇自分(人間)にとって、夢や願いは生きていくうえで必要なものということを書いたり、発表したりすることができたか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


参考資料・写真
〇 make a wish japanホームページ
〇 感動のボランティアbooks 「あいちゃんとガラパゴス」

授業シナリオ
〇2000年 2・26 下関教育フォーラムにて向山洋一先生が行われた「make a wish」
 の授業追試

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