映写機
映写機にも様々な種類の製品があります。先にも述べたように映写機はシングル8、スーパー8どちらも同じものを使用するので、かつてのダブル8用のものを除けば、フォーマットによる使い分けというのはありません。(中にはダブル8、シングル8、スーパー8全て映写できる機種もありますが、それはあくまで例外的存在です。)映写機選びの最大のポイントは意外に思われるかもしれませんが、音声再生・録音機能の内容です。
8mmフィルムには音声トラックが二つあります。太いほうが1トラック、その反対側、パーフォレーション(フィルムに連続的に空けられた穴)の横にあるのが2トラックです。実はもともと音声録音用に考えられていたのは1トラックだけでした。片側だけにマグネットを塗布するとフィルムが傾いて巻かれてしまうために、不具合があるというので、もう一端にもマグネットを塗布することにしました。これがいわゆる2トラックです。音声を2系統に分けて録音すること前提に創られたのではなく、たまたまあったから利用したというのが、ことの真相のようです。(磁気コートフィルムが発売された当初、2トラックはバランストラックなどと呼ばれていました。)ですから、2トラックともに録音・再生出来る映写機というのは明らかに少数派で、一般に高価です。
2トラックは大変に細いために音質は1トラックに劣ると言われています。もっとも今日的判断基準で考えれば、もともと8mmの音質というのは酷いものでありますし、映写機の状態にかなり左右される現状を考えると、余り意味のない議論かもしれません。
8mmで劇映画を創ろうと考えている人は、なるべく2トラックの再生・録音機能のある映写機を買うことをお奨めします。1トラックに音楽、2トラックに台詞、効果音と振り分けがきくからです。これが1トラックしかないと録音のさい、往生することになります。ELMO GS-800
1999年の暮れに少々無理して購入しました。以前は同じエルモ社のSC-18を使用していたのですが、映写速度が狂っていた上、速度調整も効かないという懸案が常日頃頭の片隅にあり、GS-800 7万5千円という値札(しかも美品)にくらくらして買ってしまいました。数年前だと20万円以上したものですから、まぁ、この辺が底値だろうとも思ったわけです。多分、これ以上安くなるときは、きっと8mm終わりのときでしょうから・・・。
上位機種のGS-1200には及びませんが、メカの精密感、安定度は抜群です。映写速度の微調整ももちろん可能です。また、GSシリーズは音声の録音・再生機能が群を抜いて充実しています。ただ、私の手持ちのものは2トラックの音声再生がたまに出来なくなりますけど、この程度の不調はしょうがないです。8mm機材は割り切りが肝心です。
ELMO GS-1200
私が学生時代所属していた映像サークルで使用していた映写機です。国産8mm映写機の最上位機種です。上映会では200Wの映写ランプに高性能レンズが相まって圧倒的パワーを発揮します。録音時にはスチール映写機能(1コマ単位の頭出しが可能)が大変重宝します。とにかく素晴らしいの一言に尽きる映写機です。
一般的な8ミリ映写機は、100W前後の映写ランプを使用します。それに対して最高級機GS-1200は200Wのランプを使用します。(1000Wのクセノンランプを使用した特注品もあったそうですが、それは別格です。)W数の高いランプを搭載した機種のほうが当然、明るく、大きく、そして美しく映写することが出来ます。また、GS-1200のレンズは焦点距離が短い(画角が広い)ため狭い会場でも大画面で映写することが可能です。かつては大規模な上映会用に別売りで専用の広角レンズも販売されていたようですが、そこまでは必要ないでしょう。(それ以前に手に入らないでしょう。)また、GS-1200に搭載されているレンズは他の映写機に比べ非常に高画質な映写を可能にします。エッジのシャープさ、階調の豊かさ・・・さすがは国産8mm映写機史上最高最強の名機だけのことはあります。それが中古価格30万円の理由でもあるのですが・・・。8mm館目次へ戻る トップページへ