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大和を巡る旅:尾道編
1月11日 水曜日
午前4時に起床、予定通り、東京駅6時発ののぞみに乗って、広島へと向かう。道中、1/10大和の復元をドキュメントした新書を読んで予習と睡眠を交互に繰り返しているうちに新尾道駅に到着する。タクシーで駅前の渡し場に行くと、早くも対岸に位置する実物大大和の片鱗が視界に入ってくる。渡し船に乗り、向かいの島に「停泊」する大和に接近して行くというのは、なかなかに粋な演出だ。まるで内火艇で大和に搭乗する水兵のようではないか。上陸し、閉鎖された造船所をバスで抜け、いよいよ実物大の大和と対面、至極分かってはいたことではあるが、やはりデカい。と言うより幅が広い!
渡し船より望む
尾道駅対岸の閉鎖された造船ドッグに1/1大和は「停泊」している。
鑑首部分
残念ながら、この位置より全景を見渡すことは出来ない。
第二砲塔:46センチ砲のデカさは半端ではない。大和が、その能力の割に、短くまとまった船という話は本当であった。予算の都合上、艦橋が省かれているので、とりわけ幅の広さが際だっている。艦橋だけでなく、第一砲塔の砲身も無いので、残念ながら正面から見ると非常に情けない。写真に何とか上手く収めようとするも、余りに不格好なのでどうにもならない。出来れば、常設の観光施設として転用することを前提に、思い切って艦橋と砲身も再現して欲しかった。或いは、どうせ壊してしまうのならば、柵などせずに自由に行き来し、触れられるようにして欲しかった(横須賀の三笠を見習って欲しい)。それでも、かつて戦艦乗りだった爺さんの生き様を身をもって理解するためにも、大和の大きさを体感出来たことは貴重な体験であったし、伝説の大和坂(甲板上の特異な傾斜面)を上れたことは並々ならぬ感激であった。
甲板上の構造物:艦橋、煙突が無いのが寂しい。
25ミリ機銃
浮き輪と消火ホース
この実物大大和は、セットとして考えた場合、重大な疑問点がある。すぐ脇がドッグ(=深い溝)なので、カメラポジションが、かなり限定されてしまうのだ。というより、甲板上以外での撮影をほとんど想定していない。残念ながら、これでは大和自体に動きのある絵を撮ることは不可能である。劇中において、実物大のセットを作ったにも関わらず、その効果が余り感じられないのはそのためであろう。
1/1大和の全景:ちょうど山頂の天守閣が艦橋のように見える。
大和の縁の下:無数の鉄骨によって支えられている。
平日の真っ昼間ということもあり、客層の平均年齢は非常に高かった。その中で、自分ともう1人、軍パンを履いた同世代の青年が、異彩を放っていて、向こうも全く同じことを感じ取っていたらしく「どこから来たの」と声を掛けられ、「東京から来ました」と答えると、「自分は群馬から。昨日1日掛けて車で来たんだけど」とのこと。
左舷後方より:右端の赤いトレーナーが群馬の青年
大和ラムネソフトクリーム
戦艦大和の艦内でもラムネが製造されていたらしい。
カレーも大和
食べてみましたが、ただのカレーでした。
自動販売機も大和
尾道駅前の潰れた映画館
最後に上映したのは、「パール・ハーバー」(これには絶句!)
たったの1日でいいから「男たちの大和」を上映して、この恥ずべき歴史を抹消すべきでしょう。
尾道駅売店に飾られた大和
誰の作でしょうか。素朴な手作り感がたまりません。呉編へ進む 目次へ戻る