生態観察日記スペシャル 2005年秋 「愛・地球博」見聞記1

9月6日 火曜日
 午前4時過ぎに起床、東京は昨晩に引き続き台風接近に伴う雨天、九州も暴風雨というから、日本中が荒天だと早とちりし、会期末が迫りつつある愛知万博へ奇襲を仕掛けることにする。しかし、箱根の山を越えた辺りから雲が切れ始め、名古屋に着いた頃にはすっかり晴れてしまい、見事に目論みは外れる。しかし、聞いていた程の混雑は無く、リニモ(会場に接続するリニアモーターカー)は1番前の席を確保することが出来たし、最低限の観覧目標を達成することは出来た。
 今回の万博の目玉は、何と言っても新世代のロボット達であろう。世間の関心は、すっかりトヨタ館のロボットショーに向いているが、個人的関心は、東・西・北の各ゲートの案内嬢とロボットステーションの司会役を務める女型アンドロイド・アクトロイドに収束している。整理券を確保したり、空いたパビリオンを巡りながら、半日掛けて、4体全てのアクトロイドを見学する。新型アクトロイドの最大の特徴は、言葉のやりとりが4カ国語で可能になった点にあるが、残念ながら音声認識能力、言語表現能力共にまだまだ不十分であった。受け答えにストレスがあるのは致し方ないにしても、人(声質)によっては、全ての質問を無視されてしまう場合さえあった。特に北ゲートの案内嬢は、屋外に設置されているため、雑音に惑わされるらしく、誤作動が目立った。しかし、身体や顔の表情を制御する機械系統は、旧型に比べ大幅な進化を遂げていて、観覧した全ての人に対し、例外なく大きな衝撃を与えていた(「嫁さんにしたい」なんて声も上がっていた)。造形的に最も優れていたのは、ロボットステーションのハルカちゃんだと思うが、個人的には西ゲートのサラちゃんが好みだ。


ロボットステーションで司会役を務めるハルカちゃん
実物は写真で見るより美人です。


西ゲートで案内嬢を務めるサラちゃん


ここまで来ると服の下がどうなっているか気になります。


北ゲートのサクラちゃん


東ゲートのミワちゃん

 大混雑の企業パビリオンは、唯一「夢みる山」だけを観覧することが出来た。押井守が総監督を務めたテーマシアター「めざめの方舟」は、期待も虚しく、全く大したことは無かった。結局、今回も 「僕は犬が大好き!」という点しか伝わってこなかった。世界各国のパビリオンを巡ってみたが、概してやる気が無く、どうでもいいものばかりと思っていたところ、思わぬところに名品は隠れているもの。カザフスタンが、自国の民族衣装や文化、宇宙開発の実績を誇示するために用いていた蝋人形は白眉の出来栄えであった。疑いの余地無く、一流の人形師による仕事だ。東京タワーの蝋人形とは、格が2つは違う。カザフスタンは、経済的困窮にあえぐ中央アジア諸国にあって、豊富な石油資源により比較的に豊かな国だと聞いているが、この蝋人形を見るだけで、それが事実であることがよく分かる(蝋人形だけではなく、展示全体が他のアジア諸国に比べ傑出していた)。


カザフスタン館の蝋人形1


カザフスタン館の蝋人形2
ご覧の通り、相当な出来栄えです。


イラン館のマネキン
同じく石油で潤うイランでさえ、こんなものです。
カザフスタンの万博に対する並々ならぬ熱意を感じて下さい。

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