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複製人形の館 前文
全く自慢になりませんが、私はよく変態呼ばわりされます。以前から別段そのことを気にはしていませんでしたが、最近ある発見をしたことにより、変態であることを誇りに思うようにさえなりました。知っての通り、遺伝子レベルにおいて人間の標準体は女性です。男は、不完全な変異体でしかありません。はっきり言って、おまけです。
自らの肉体に物理的価値=美を見出せない男は、不在のもたらす枯渇感にさいなまれます。枯渇感が強ければ強い程、強い衝動が発生します。特に美しい異性に対するそれは、瞬発的におそるべき力を発揮します。おそらく、この衝動の持続こそが、人を変態にするのです。しかし、この衝動が向かう延長線上に存在するのは、究極的な美そのものです。それ故、衝動がもたらすあらゆる罪や苦しみは、救われる可能性が存在するのです。
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