奥様入院日記-術後1日目
今日は土曜日、面会時間は13時〜。それまでにちょっと洗濯とかしてみる。大学時代は一人暮らしだったので自分で洗濯機を回していた。結婚してから自分で洗濯機を回したのは数えるぐらいで、とくにリフォームして洗濯機がドラム式になってからは1回も操作したことがない。私は横着なので、パンツもタオルも靴下もトレーナーも、あるものみんな一緒に放り込んでしまうのだが、それが許せない奥様は私に洗濯機を回させてくれなかった。で、入院前に洗濯機の操作レクチャーを受けたのだが、ちょっと時間が経ったら忘れてしまった。 

どーだったっけなー、このボタンとこのボタンを押して、このダイヤルをこっちにひねって、こんな感じだったっけなぁ。こことあそこに洗剤入れて、ここには柔軟材入れて、スタート。ん?どうやったら始まるんだ?外国製の洗濯機はよう分からん。 ダイヤルをくるくる回しているとジャーと水が入り始めて動き出した。

次は庭の水やりだ。入院している間に管理を怠って花が枯れようものなら、退院してきた奥様がガッカリしてしまう。ホースでジャンジャン水を撒く。日中気温が上がってから水をやるとお湯になって枯れてしまうと注意されているから、まだ暑くならないうちにこなさなくては。家の裏にも鉢植えがいくつかあるので、そっちはジョウロを片手にまわる。っが、ギョ! 鉢植えの1つがグッタリしているではないか。これはまずい!置き場所が高かったので水が十分でなかったか。大丈夫かなぁ、元気になってくれるかなぁ、がんばってくれよぉ。次の日、見回るとほかの鉢と同様に元気になっていた。ホッ!この記事がなければ奥様は気づくまい。

お昼になったので病院に出かける。病室に入ると奥様がノートPCを胸に抱きかかえてメールを見ていた。お!オシッコの袋がないぞ。どうした?オシッコの管がどうしたら取れるか看護婦さんに聞いたら、歩いてトイレにいけるようになったら取れます。といわれたそうだ。じゃ、歩いていきますとすぐに取ってもらったという。それでも部屋のトイレまでほんの2・3メールを進むのに、点滴の台を押しながら30秒ぐらいかかって到達。やっぱりまだまだ病人だ。昨日は寝返りうつのも人手が必要だったのに、今日はベットサイドにつかまって自分で起き上がれるようになった。点滴も黄色いのに変わった。これはなんだろう。素人にはよく分からない。

まだご飯が食べられず点滴だが、おならが2回でたら食事が取れるという。おならが出たらってOKって盲腸だけじゃないんだ。この話題、ちょっとした議論になった。おならが2回というが、ブ!ブ!と続けて出たら2回とカウントするのか?いや、それは1回だ。間隔が3秒以上なら2回だ、などなど。友人たちと馬鹿らしい議論になったが、じゃー看護婦さんに聞いてみよう。看護婦さんにはフフッと笑われた。「じゃ夕食からご飯ですね」結局のところ、正解は分からなかった。

術後初めての夕食だ。どんなのだろう。お椀の蓋を開けてみる。なんじゃ?米のとぎ汁?何も入っていない味噌汁、プリンのような茶碗蒸し。お膳の札には

術後(流B) 重湯 オヤツナシ

と書いてあった。これが重湯かぁ。米のとぎ汁みたいなもんだねぇ。オヤツナシとカタカナで書かれているのがなんとも寂しい。流Bとは流動食なのだろうな。

さて、ここまで来る前に親戚中とはメールで連絡が取れていて、私が写真を写してはメールでみんなに送るという作業を定期的にやっている。これって便利だよねぇ。みんなが集まってこなくても患者の様子がメールで配信されてくるんだもん。私は奥様の番記者って感じか。

思い出してしまった。朝洗濯したのがそのまま洗濯層に入ったままだ。奥様に告白したら、時間が経つと臭くなるからもう一度回すように言われた。洗濯の方法が分かったか確認されたが、なんとなく、こんな感じで、、、と適当に応えたら選んだボタンが間違っているのに気づかれてしまった。95度の温水で洗ってしまったようだ。奥様指定は40度のQuickモード。あちゃー、なんか縮んだかな。タオルとか靴下がほとんどだったようなぁ。Tシャツも混じっていたかな。終わってしまったことは仕方あるまい。

つづく。。。