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新着情報
品物の追加は11月9日が最新です。(下線付き太字の品物名をクリックいただくと、拡大写真とその他の説明写真がご覧いただけます。)
11/9
No. 4710 ウィッスル & コンパス
長さ 6.9cm、ウィッスル本体部分の直径 1.25cm、重さ
20g、コンパスの直径 1.5cm、二万八千円
ウィッスルの下の方に見えているのは『ENGLAND』の刻印です。 ウィッスルは十分に実用可能な音が出ますし、コンパス機能もかなり良好なアンティークです。
11/9 No. 4683 『Paris』 エングレービング クリスティング スプーン
with フレンチ ホールマーク 説明を追加しました。
長さ 14.3cm、重さ 26g、最大幅 2.75cm、柄の最大幅
1.5cm、柄の最大厚み 2mm強、一万四千円
植物文様の装飾は金属象嵌による工芸作品です。 ベースになる銀素材に象嵌細工を施している様子からみて、金色部分は9カラットゴールドで間違いないでしょう。 写真二番目に見えるように、裏面にも同様な植物文様が施されていますが、こちらの象嵌細工はボール裏面にまで及んでいてゴージャスです。
ルーペで詳細に観察していくと、まずシルバースプーンに彫刻刀で植物文様を刻んでいき、その上から9カラットゴールドを埋め込んだ細工であることが分かります。 手で触れてみるとゴールドの植物文様部分は、少し盛り上がってレリーフ状をなしています。
ボール裏面のテーブルに触れる面は金象嵌がなくなっていますが、下地部分の銀の刻み跡が確認できることから、かえって金象嵌を施した手順や手法が分かるところに面白みを感じます。 時間のかかった工芸品で、シルバースミスの力量も確かなことから、見ごたえのあるアンティーク スプーンになっています。
手の込んだ装飾が施されているスプーンでありますので、クリスティングのお祝い品であったろうと思います。 ボール部分には『Paris』のエングレービングがありますが、これは都市名のパリではなくて、プレゼントされた女の子の名前が『Paris』であったということでしょう。
ボール内側の柄元に近い左右には、フレンチホールマークが深く刻印されているのも、この品のよい特徴です。 二つのホールマークは、フランス製シルバーのスタンダードマークである知恵と武勇の女神ミネルバの横顔マークと、菱形のメーカーズマークになります。
1838年に制定されたフランスのホールマーク制度によれば、ミネルバマークと四角いメーカーズマークがフレンチシルバーの要件になっています。
11/9 No. 4313 小花デザイン ヴィクトリアン スターリングシルバー ボタン
直径 1.65cm、重さ 2g、厚み(留め具含まず)
1mm強、厚さ(留め具含む) 6.5mm、1898年 チェスター、六千円
ヴィクトリアンの終り頃に作られたスターリングシルバーのボタンで、小花のデザインが可愛らしくて気に入りました。 ブリティッシュ ホールマークがしっかり深く刻印されていることは、この百年以上の時を経たアンティーク銀ボタンのよい特徴の一つです。 ホールマークは順にメーカーズマーク、スターリングシルバーを示すライオンパサント、チェスター アセイオフィスのシティーマーク、そして1898年のデートレターになります。
ヴィクトリアンの物品を示すアンティーク専門用語に「Victoriana」という言葉があります。 ヴィクトリア時代は1837年から1900年までの六十余年の長きにわたり、英国の国富が大いに伸びた時代なので、アンティークコレクターにもヴィクトリアーナ専門という方が英国には結構いらっしゃるようなのです。
写真の銀ボタンが作られたヴィクトリア時代の背景については、英国アンティーク情報欄にあります「14. Still Victorian」や「31. 『Punch:1873年2月22日号』 ヴィクトリアンの英国を伝える週刊新聞」もご参考まで。
さらに、チェスターシルバーというのも希少価値があってポイントとなりましょう。 英国各地のアセイオフィスで検定を受けたスターリングシルバーのおそらく9割以上は、ロンドン、シェフィールド、バーミンガムのいずれかの品で、チェスターは数が少ないのです。
写真一番目で見て、小花の中央からやや上の辺りに、チェスター アセイオフィスのシティーマークがくっきりと読み取れます。 チェスターのマークは「Three
Wheat Sheaves(三つの麦束)」と呼ばれ、1686年から使われてきたものですが、1962年にチェスターアセイオフィスが閉鎖となったので、今はもうありません。
ウィート シーフ(麦束)とは、豊穣、生産力(Fecundity)、肥沃さ(Fertility)のシンボルで、英国ではラッキーモチーフとして好まれる縁起物です。 そもそも小麦はギリシャ神話に出てくる「農業、豊穣、結婚の女神デーメーテール」を象徴しています。 以前にミントン美術館で見た「ウィート シーフを抱えた少女の絵皿」にとても惹かれ、この少女の顔立ちはデーメーテールを意識したのかしらと、妙に気になったのを覚えていて、それ以来どうも私はこのウィート シーフというモチーフに惹かれるのです。
ちなみに、ミントンの絵皿については、「英国アンティーク情報」欄の「13. 英国陶器の街、ストーク オン トレント」の解説記事に写真がありますのでご覧ください。
11/8 No. 4709 フラワーカービング & 象嵌細工の木製ジュエリーボックス
縦横高さ 12.5cm*7.6cm*6.1cm、内側の縦横高さ
10.0cm*5.0cm*3.5cm、重さ 239g 、一万二千円
お花のカービングが可愛らしく、加えて象嵌細工に特徴がある木製のジュエリーボックスです。 蓋の上部にはお花の象嵌細工が施してあります。 象嵌という工芸装飾の技法は、木材や金属などの材料の表面に他の材料をはめ込んで、デザインを構成していく手法です。
このジュエリーボックスの場合は、写真一番目に見えるように、木製蓋中央の平らな部分を削り込んで、そこにブラスと思われる金属を埋め込んでいます。 楕円の縁取りと植物の茎や葉っぱ部分は線状金属を、そしてお花の部分にはブラス板をカットしてお花にした板状金属がはめ込んであります。
象嵌細工以外にも、植物模様とお花のカービングが印象深い木製ジュエリーボックスに仕上げっています。 手彫りの彫刻は深めな彫りでゴージャスな雰囲気となっています。 四面ある側面部にも植物模様とお花のカービングが施してあるのもよいでしょう。 写真二番目で見て左手前の長いサイドにはお花が二つ、右手前の短いサイドにはお花が一つで、それぞれの側面反対サイドにもお花が二つと一つです。
こうした象嵌細工などの工芸手法は、ヴィクトリア時代におけるオーセンティック ムーブメントの流れの中で、イギリス人たちがしきりに日本の工芸技術を研究しました。 当時の様子は、明治初期のアンティークな記録である『特命全権大使米欧回覧実記(二)』に読み取ることが出来ます。
『エルキントン氏会社の金銀器製造場に至る……また、この場に日本の銅器、象嵌細工、七宝塗り等をあまた蓄え、苦心して模造をなせり。』
詳しくは、英国アンティーク情報欄にあります
「10.エルキントン社のシルバープレート技術と明治新政府の岩倉使節団」解説記事の後半をご覧になってください。
11/8 No. 4696 ブラス & ガーネット フラワーブローチ SOLD
長さ 5.2cm、重さ 8g、横幅 3.6cm、本体部の厚み
6mm、留め具を含む最大厚み1.1cm、ハート形の大きいガーネット最大幅
6mm、八千円
ブラスフレームにガーネットの入ったフラワーブローチです。 五つの花びらを構成しているガーネットは一つひとつがハートの形をしています。 写真二番目で見えるように、フレームの抜けた構造によって光が通りやすく、ガーネットが明るい色合いに感じられるのも好印象です。
ガーネットをフレーム裏面からルーペで見てみると、フレーム下方に向かって多角錐状のパビリオンが伸びているのが分かります。 通り抜けた光がパビリオンのカットで屈折したり反射することで、ガーネットの輝きや美しさが増していきます。
裏面から見ると、ブラスフレームのカットがハートの形をしているのも作りのよさを示しておりますし、可愛らしい感じが気に入りました。 細工の様子からみて、1930年代に作られたブローチと思います。
現代でも馴染み深いハートのデザインですが、イギリスにおけるハートモチーフの歴史をたどりますと、ジョージアンの頃登場しヴィクトリア期に大流行した経緯があります。 その後は大流行という現象はないものの、コンスタントに人気のあるモチーフとして定着していきました。
ブラスのお手入れについては、ブラス専用の磨き液がありますので、ご紹介しておきましょう。 私はReckitt
& Colman社のBrassoという磨き液を使っています。 スペイン製ですが、なぜか缶の表には英国王室御用達のQE2マークがあります。 イギリスの方はブラスが好きで、マナーハウスのドアノブ、パブのカウンター、ホテルの調度品等、昔から英国風には欠かせない素材であったことが関係あるのかも知れません。
11/7
No. 4708 スターリングシルバー ペンダントヘッド
with ブリティッシュ ホールマーク
縦の長さ 3.8cm、重さ 8g、厚み 1mm強、最大幅
3.1cm、1920年 バーミンガム アセイオフィス、一万一千円
フォルムのよいスターリングシルバー ペンダントヘッドで、気に入りました。 裏面の「JOICE
LOVE HARRY」もいい感じです。 この文言からして、フォブではなくて、元々からペンダントヘッドとして作られた品でしょう。
写真二番目に見えるように裏面には、四つのブリティッシュ ホールマークが刻印されているのもこの品のよい特徴です。 ホールマークは順にメーカーズマーク、バーミンガム アセイオフィスのアンカーマーク、スターリングシルバーを示すライオンパサント、そして1920年のデートレターになります。
11/7
No. 4707 アーツ&クラフト ヴィクトリアン スターリングシルバー クリスティング スプーン
長さ 14.5cm、重さ 20g、最大幅 3.3cm、柄先の最大幅
2.0cm、1876年 バーミンガム、Hilliard &
Thomason作、一万七千円
両面に施された手彫りのエングレービングが素晴らしいヴィクトリアンのクリスティング スプーンです。
裏面に五つのブリティッシュ ホールマークがしっかり深く刻んであるのも好印象です。 Hilliard
& Thomasonのメーカーズマーク、1876年のデートレター、バーミンガム アセイオフィスのアンカーマーク、スターリングシルバーを示すライオンパサント、そしてヴィクトリア女王の横顔でデューティーマークが刻印されています。
メーカー名は一流で、当時の最高峰の一つと言ってよいでしょう。 「Hilliard
& Thomason」は1837年にバーミンガムで、John
Hilliard によって会社が起されました。 1840年にはJohn
Thomasonとパートナーを組んで、以降はH&Tのメーカーズマークを使っています。 初めの頃は、スナッフボックス、ビネグレット、ワインラベル等の品で人気があったようですが、次第に商品の幅を広げていきました。 1851年の万国博覧会には、ナイフ、フォーク、スプーン等のフラットウェアも出展しています。 当時から評判も上々で、「極めて美しく、そして上品に仕上がっており、デザインも巧妙かつ強い印象を与える。」との賛辞を得ています。
11/7 No. 4686 ファージング コイン ペンダントヘッド
with ゴールドギルト 説明を追加しました。
直径 2.0cm、留め具を含む縦長 2.7cm、厚み
1.5mm、ファージング コインは1943年鋳造、一つ
八千円 (三つあります-->二つあります。)
英国のファージング コインにゴールドギルトを施したペンダントヘッドです。 ファージングという今では使われていない通貨単位の響きにノスタルジーを感じますし、昔の通貨制度を考えてみるよい材料になって、興味を惹かれます。
Farthing コインは四分の一ペンスに相当し、13世紀に初めて作られ、それから700年以上にわたって英国で使われてきた歴史があります。 第二次大戦後のインフレーションの為に、次第に使う意味がなくなってきて、1960年に廃止となりました。
デザインになっているのは ウェン(Wren) という鳥で、尾を高く上げる姿が特徴的です。 成長しても体長が10センチにも満たない、イギリスで最も小さな鳥として知られています。 おそらくファージングが小さな貨幣単位であることから、デザインに採用されたのでしょう。
英吉利物屋をご贔屓いただいているお客様から、『ウェンという鳥、見たことがあるような、ないような・・』といただきました。 私も思うところが一緒だったので、ウェン(Wren)について、もう少し調べてみましたら、いろいろ分かってきました。
まずこの鳥はイギリスにも日本にもいます。 小さくてけっこう動きが素早いので、じっくり見たことがある方は少ないかも知れませんが、山奥の渓流とかで声を聞いた経験は皆さんあると思います。 日本での名前はミソサザイ、鳴き声のいい鳥です。 野鳥好きな方は大勢いらっしゃるようで、ユーチューブで「ミソサザイ」と検索すると、たくさん出てきます。 鳴き声を聞くと、ああ聞いたことあるなと思われることでしょう。
マザー・グースでも有名な『誰が殺したクック・ロビン』に出てくるロビンという鳥がいますが、このロビンとウェンは夫婦だという考え方が、昔のイギリスにはあったようで、興味深く思っております。 そもそも別種ですから、科学的にはありえないのですが、ロビンが雄鳥、ウェンが雌鳥で夫婦と見られたようなのです。
ロビンはちょっと風変わりな鳥で、庭で芝刈りしておりますと、周りの小枝やガーデンゲート止まって人を見張るような挙動をします。 その本当の理由は、芝刈りすると地面から出てくるミミズなど捕ってやろうということらしいのですが、この庭はロビンの縄張りだとばかりに、人を見張る姿は滑稽でもあり、人懐っこい鳥なのかなあとも思うのです。
そして「王立園芸学協会」と「野生動物トラスト」による、庭で見かける生き物たちのお気に入りコンテストでは、ロビンは上位に入賞する人気の鳥でもあります。
そうすると、人気者ロビンの奥さんであるウェンも、イギリスではそれなりの人気を持っていて、そんなことを背景にイギリス硬貨のデザインに選ばれたのか、などと考えております。
裏面の肖像は現女王エリザベス二世の父君にあたるジョージ六世です。 「王位を賭けた恋」で有名なエドワード八世が劇的な退位を遂げた後に、急遽、英国王になったのがジョージ六世でした。 ご本人も自分が国王向きなパーソナリティーであるとは思っていなかったようで、それまでに国王になる準備がまったく出来ていなかったこともあって、初めのうちは周囲からも大丈夫だろうかと心配されました。
ところがその後の対ドイツ戦争中に、側近たちがバッキンガム宮殿からの疎開を進言したのに、それを拒んで、爆撃を受けるロンドンから執務を続けたことで、国民の人気が上がりました。 戦争中のロンドンはしばしばドイツの爆撃機が来たり、さらにはV1やV2と呼ばれるミサイルまでもが飛んでくる危険な状況でありました。 そんな中でロンドンにあって英国民を鼓舞し続けたジョージ六世の評価が上がったのは当然と言えば当然でしたが、さらには王妃や子供たちを大切にする理想的な家庭の夫であったことも、「良き王」として英国民の尊敬を集める理由となったのでした。
11/6 No. 4693 ラインストーン &エナメルワーク 草花モチーフのネックレス
ネックレス一周の長さ 40.5cm、大きい色ガラスの直径
6mm、小花本体の長さ(留め具含まず) 1.6cm、一万二千円
ピンクや赤のラインストーンがちりばめられた草花模様のネックレスは、クリスマス シーズンにぴったりで、華やいでいて、なおかつ繊細な印象を胸元にあたえるでしょう。 イギリスの女性は若い人でもアンティーク モチーフが好きで、今風ファッションに上手に取り入れて上品な装いに仕上げています。
チェーンやラインストーンのフレームはブラス素材で、小花の部分にはエナメルワークが施してあります。
このネックレスは磨きたてると容易にブラスの光沢が楽しめるのですが、磨かずにしばらく置くと写真に見えるようなシックな色合いに変わります。 比較的簡単に二通りの色合いが楽しめるのも面白い特徴です。
ブラスという素材はパブのカウンターとか、マナーハウスのドアノブなど英国の昔ものには欠かせない素材で、磨き上げられたブラスの光沢は落ち着きと品があって、英国風を感じさせます。 ブラスのお手入れについては、ブラス専用の磨き液がありますので、ご紹介しておきましょう。 私はReckitt
& Colman社のBrassoという磨き液を使っています。 スペイン製ですが、なぜか缶の表には英国王室御用達のQE2マークがあります。 イギリス人はブラス好きで、昔から英国風には欠かせない素材であったことが関係あるのかも知れません。 Brasso液を布につけてブラスボタンを磨くと、ピカピカになります。
11/6 No. 4706 ヴィルヘルミナ女王 オランダ銀貨のスプーン SOLD
長さ 11.9cm、重さ 14g、1グルデン銀貨の直径
2.6cm、厚み 2mm弱、1グルデン銀貨は1940年製、柄先の25セント銀貨は1944年製、五千円
ボール部分はオランダの1グルデン銀貨を最大厚みが7ミリになるまで、パラボラ状に打ち出して丸みをつけた構造になっています。
柄先の飾りをご覧いただくと、表側の縁辺部はふっくらシェイプになるように、角を削り落とした上で磨いてあって、もともとの銀貨の面影を感じさせないまでに完成度が高められています。 ところが、裏面をご覧いただくと、「25
CENTS 1944」の文字が見えてきて、この飾り部分も元々はオランダの銀貨であったことが分かるのは、ちょっとしたサプライズな楽しさです。
オランダの25セント銀貨にピアストワークを施して、ヴィルヘルミナ女王のポートレートを浮き立たせた飾りなわけですが、断面をルーペで観察すると、糸鋸を引いたギザギザ跡が細やかでレベルの高い仕事です。 1グルデン銀貨にあるヴィルヘルミナ女王の肖像と比べて見ても、このポートレートの切り出しはとても精巧で、手間のかかった確かな職人技のレベルの高さに驚かされます。
今ではオランダ通貨はユーロに移行して、オリジナル通貨は捨ててしまっております。 年月が経過していけば、こうした旧オランダ銀貨スプーンのアンティークとしての面白さや価値にとっては、プラスにはたらくことでしょう。
写真二番目はボール部分の裏面で、後ろ足で立ち上がったライオンの姿と王冠が見えますが、このライオンランパントと王冠の紋章はオランダの国章です。
1880年生まれのヴィルヘルミナ女王は、わずか10歳でオランダ女王に即位して、1948年までの六十年弱にわたってオランダの女王であり続けました。 しかし1940年代前半のオランダはナチスドイツの侵略を受けて、ヴィルヘルミナ女王はオランダ政府と共にイギリスに亡命しておりましたので、英国と少なからずの縁があるわけです。
このスプーンに使われた銀貨が1940年と1944年のコインであることや、シルバースミスのレベルの高さ、そしてこの品はそもそも英国で見つけたこと等を考慮すると、このスプーンはイギリスのシルバースミスが作った可能性が高いように思います。
11/5 No. 4121 HELVETIA スイスフラン銀貨のペンダントヘッド
SOLD
直径 2.3cm、厚み 1mm強、重さ 6g、銀貨は1860年
鋳造、一万三千円
今から百五十年ほど前の1860年に鋳造されたスイスの銀貨がペンダントヘッドにしてあります。 留め具が左右二つあって、取り付けてある円環は太めな楕円形になっており、細工に手間のかかった良い品と感じます。 コインの表と裏で天地が逆になっているのも興味深く、写真二番目をご覧いただくとその様子が分かります。 ペンダントヘッドを身に着けた状態で、ひょいと上下にひっくり返すと「1
Fr. 1860」と見せてあげられるわけで、面白い構造と思います。
「HELVETIA」とあるのは、スイスのラテン名になります。 スイスの歴史を振り返ってみますと、紀元前一世紀ごろにケルトの一種族でヘルウェティと呼ばれる人たちが南ドイツあたりからスイスにやってきたと言われています。 ヘルウェティは次第に勢力を拡大して、やがてローマ帝国と衝突するようになりましたが、ジュリアス・シーザーの頃にはヘルウェティは現在のスイス領周辺にまで押し返されて、ローマ人はその地を「HELVETIA」と呼ぶようになったのです。
写真の銀貨はずいぶん昔のものですが、今日のスイスでも「HELVETIA」という言葉を使うことがよくあります。 現在のスイス連邦はドイツ語、フランス語、イタリア語、ロマンシュ語と四つの公用語を持っており、国名を表記するときに全部書き連ねるのは面倒だし、どれかに偏るのも問題があるということで、大昔のラテン名である「HELVETIA」をアイデンティティーの指標として使っていくことがままあるのです。
お客様との遣り取りで、「スイスフランのCHFのCHって何?」というお話がありました。 そもそもCHFとは外国為替市場で取引されるスイスフランの世界共通な通貨コード名であるわけですが、詳しくは
CHF=Confoederatio Helvetica Francということで、直訳すればヘルべティア連邦フランになります。 「ヘルべティア連邦フラン」なんて言われても、馴染みがなければ、何のことやらピンときませんが、実は誰もが知っているメジャー通貨のスイスフランなのです。 日本の私たちも「HELVETIA」というスイスのアイデンティティー指標を知らず知らずに、皆で使っていることになります。
11/4 No. 4705 スターリングシルバー チャームブレスレット
ブレスレット一周の長さ 17.0cm、重さ 31g、伝書鳩の横幅
1.5cm、ハート留め具の横幅 1.5cm、二万三千円
0.ハート留め具の裏面にはブリティッシュ ホールマークが刻印されています。 ホールマークは順にメーカーズマーク、バーミンガム アセイオフィスのアンカーマーク、スターリングシルバーを示すライオンパサント、そして1973年のデートレターになります。 脱落防止用のサブチェーンもあって安心です。
1.六ペンス:1967年鋳造
2.犬
3.椅子の上にギターと帽子がのっています。
4.手紙を運ぶ伝書鳩
5.くるくるチャーム:ハートを指で弾くと、「HAPPY
BIRTHDAY」の文字が浮かび上がる仕掛けチャームです。
6.バレリーナ
7.バグパイプを奏でるスコットランドの人
コインの鋳造年は1967年ですので、この六ペンスは銀貨ではありません。 イギリスにおける六ペンスは1947年に銀貨から銅ニッケル合金に変わりました。 しかしながら六ペンス コインは縁起物として好まれることが背景にあって、チャームの一つとして取り込まれたものです。
表側はエリザベス二世の横顔で、裏面は写真に見えるように四つの花のデザインです。 四つの花とはスコットランドのあざみ、北アイルランドのシャムロック、ウェールズのリーク、そしてイングランドのバラになります。
マザーグースのナーサリーライムに、花嫁が身につけると幸せになれるといわれるサムシング・フォーに続いて、以下のように一節があり、六ペンスが好まれる背景になっています。
Something old, something new,
something borrowed, something blue,
and a sixpence in her shoe.
これがサマセット・モーム『月と六ペンス』に言われる六ペンスになわけですが、余談ながら、『月と六ペンス』という対比的な題名になんとも惹かれるのですが、皆さん如何でしょうか。 この小説を読むと六ペンスを持ってみたい気がしてくるように思うのです。 ちなみにモームは「幻想と現実」を表象する二つのものとして月と六ペンスを選んだようです。
11/4 No. 4704 スターリングシルバー ケルティック クロス
with チェーン
クロス本体の縦(留め具含まず) 3.0cm、横
1.7cm、厚み 1mm強、重さ 4g、シルバーチェーン一周の長さ
45cm、一万一千円
アーサー王物語の挿絵で見かけるようなこのデザインはケルティック クロス呼ばれます。 デザイン性の高いケルティック クロスで気に入りました。
上方透かしのブリッジ部分に見えているのは、メーカーズマークと「SILVER」刻印です。 留め具部分にもスターリングシルバーを示す「STERLING」の刻印があります。 また付属のチェーンもスターリングシルバーで、留め具部分に「STERLING」の刻印があります。
ケルティッククロスについて解説するサイトがありましたので、ご参考まで。 (このサイトは図柄も豊富で参考になるのですが、残念ながら現在は休止中のようです。再開したらご覧になってください。)
http://www.celtic-art.net/Symbols/Page43.htm
詳しくは上記サイトの解説をご覧いただくとして、概略だけ申し上げますと、このケルティック クロスのモニュメントは英国西部のコーンウォール地方からウェールズ、スコットランド西方諸島、そしてアイルランドに分布していて、千二百年以上前のケルト人によって建てられたものです。 今日的感覚では墓標のように思いますが、そうではなくて、ミーティング ポイントとして建立されたとあったのは面白いと思いました。
ケルティックとは「ケルト人の」という意味です。 英国史においてケルト系の人達とはもともとのイギリス先住民で、民族大移動によって欧州大陸方面からノルマン系住民が流入して支配的な地位を占めるようになると、次第に辺境の地へ追いやられていった人たちです。 彼らが追われた辺境とは、スコットランド、ウェールズ、英国西部のコーンウォール、そしてアイルランド等でした。 とは言っても、支配と被支配という関係だけではなく、結局は婚姻などで入り混じって今日のイギリス人が出来あがっています。 ちなみにロンドンという地名やテムズ川の名前はケルトの名称だそうですし、今日の英国人は自分たちのことをブリトンと呼びますが、このブリトンとは元々ケルトの一部族の部族名でした。
イギリスにおけるケルト諸族の歴史については、英国アンティーク情報欄にあります「32. ウェルシュ ボーダーの Weobley村」の解説記事もご覧になってください。
それからついでに、円卓の騎士のアーサー王は、コーンウォールで生まれたとされる伝説的なケルトの王様です。 アーサー王伝説については、「28. Tintagel アーサー王伝説の村」の記事もご参考まで。
『私はキリスト教の信仰者ではありませんが、何故かクロスにとても惹かれます。』というお便りをいただきました。
英吉利物屋ではアンティークのクロスを扱っておりますので、関心のある方から、そういうお話があるのは珍しいことではないかも知れません。 けれども、クロスに惹かれるという話はこれが初めてというわけでなく、多くの方からお聞きしてきましたし、私もそう感じることがあるので、なぜだろうかと考えたくなるのです。
英国アンティーク情報欄にあります「40. 何故かクロスにとても惹かれます。 その理由を英吉利物屋風に考えてみました。」をご覧いただければ幸いです。
11/4 No. 4703 スターリングシルバー ロケット
楕円の長径 2.7cm、短径 2.0cm、重さ 11g、留め具を含む縦長
3.8cm、最大厚み 5mm、一万三千円
比較的に近年の品と思いますが、フラワーエングレービングが可愛らしくて目に留まりました。 この品の良いところは、銀が厚くてしっかり出来ていることにあります。 持った感じがしっかりしていて、持ちはかりもあり、銀の質感が心地よいところ、私好みな銀のロケットです。 銀の重さにこだわっていきたい方には、お薦めしたいと思います。 留め具の部分には「STERLING
SILVER」の刻印があります。
11/4 No. 4702 シルバー & マルカジット アイビー ブローチ
with ブリティッシュ ホールマーク SOLD
横の長さ 5.3cm、最大縦長 3.9cm、最大厚み(ピン留め具含まず)
7mm、重さ 11g、1963年 ロンドン アセイオフィス、一万五千円
ふんわりとした曲線フォルムが優雅な雰囲気を感じさせ、マルカジットの輝きが美しいスターリングシルバー ブローチです。 透かしのシルバーフレームには、たくさんのマルカジットがはめ込まれ、キラキラと反射光が綺麗です。
アイビーの葉っぱのデザインですが、向きを変えると見ようによってはフラワーデザインの様でもあって、いろいろな使い方が出来そうなところも気に入りました。 また、ピンの留め具が外れにくい安全構造なのもよいでしょう。
アイビーは蔦がしっかりと絡まることから、Fidelity(忠実ないしは誠実)、Friendship(友情)、あるいはMarriage(結婚)を象徴するモチーフとされます。 そしていつも緑であることから、Immortality(不滅)や
Eternal Life(永遠の魂)を表すクリスチャンモチーフともなっています。
裏面には写真二番目のように、ブリティッシュ ホールマークが刻印されていることも、この品のポイントになっています。 このタイプのブローチでは刻印がない方がむしろ一般で、あっても「SILVER」といった表示が普通ですので、ブリティッシュ ホールマークが完備していることは、この銀のアクセサリーのレアな特徴になっています。
ホールマークは順にメーカーズマーク、スターリングシルバーを示すライオンパサント、ロンドン レオパードヘッド、そして1963年のデートレターです。
マルカジットは丸い粒の表面が六角錐になった鉱物で、マーカサイトと発音されることもありますが、私の周りのイギリス人は皆マルカジットと発音するので、それに従っています。 光沢のある六角錐状の表面が、光を様々な方向に反射して美しい為に、古くから装飾品に多く使われてきた素材です。
以前に英吉利物屋のお客様と以下のような遣り取りがあり、「マルカジット」というと、いつもそのことを思い出します。
お客様からのメール:
『もう15年ほど前になりますが、母から、イギリスの1950-60年頃のデットストックだというシルバーの指輪をもらったことがあり、その指輪に、「マルカジット」という石が使われていたのです。 日本語で聞くとなんだか可笑しな名前なので、母が聞き間違えたのではないかと思い、鉱石の本で調べたり知人に聞いたりしたのですが、はっきり分からず、アクセサリーを扱うお店などでも、同じ石が見つからず、いつしか諦めていました(当時は、まだインターネットなどありませんでしたし)。 そこで、そちらで扱われていらっしゃるアクセサリーに、はっきりと「マルカジット」と書いてあり、久しぶりに、母がくれた指輪のこと、そして可笑しな名前の石のことを思いだしたのです。』
私からの返信:
『「マルカジット」のお話、興味深く拝読させていただきました。 Marcasiteは「白鉄鉱」ですが、日本で発音するときは「マーカサイト」と言われる場合が多いようです。英語辞書で発音記号を見ても「マーカサイト」に近いのですが、イギリス人の発音は「マルカジット」に聞こえます。 アメリカ英語とイギリス英語で発音が違うのだと思います。私もこちらでは皆「マルカジット」と言うので、それに倣っています。お母様が聞かれた発音も「マルカジット」だったのでしょう。』
11/4 No. 4692 ヴィクトリアン スターリングシルバー ロケット SOLD
楕円の長径 3.5cm、短径 2.6cm、留め具含む縦長
4.7cm、重さ 10g、1881年 バーミンガム、二万九千円
11/3 No. 4700 スターリングシルバー フォブ ペンダントヘッド
本体の縦長(留め具含まず) 3.6cm、重さ 10g、円環を含む縦長
4.6cm、最大横幅 2.5cm、最大厚み 2mm弱、1911年
バーミンガム、一万二千円
ハープのような優しいフォルムに惹かれて求めたスターリングシルバーのフォブ ペンダントヘッドです。
「CHOIR」とは、カタカナ表記するとクワイアという発音に近く、聖歌を歌う合唱団のことです。 ハープのシェイプで穏やかな雰囲気のフォブであることには、クワイア関連アンティークであるという背景があるのです。
写真二番目に見えるように、ブリティッシュ ホールマークがどれもしっかり深く刻印されているのもこの品のよい特徴になっています。 ホールマークは順にメーカーズマーク、バーミンガム アセイオフィスのアンカーマーク、スターリングシルバーを示すライオンパサント、そして1911年のデートレターになります。
上部の円環部分にもスターリングシルバーを示すライオンパサントが刻印されていて、この品のクォーリティーの高さを示しています。
元々は時計の銀鎖の先に付ける飾りであったフォブは、今では女性用のアクセサリーとして使われることが多く、英国アンティーク フォブの最大のバイヤーは米国のアンティークディーラーとなっています。 ネックレスのペンダントヘッドとしたり、ブレスレットの飾りとして付けたりして、女性に好まれるため需要が多いのだそうです。
11/3 スターリングシルバー チャームブレスレット: 品物一覧を整理しました。
11/2 No. 4698 スターリングシルバー チャームブレスレット
一周の長さ 18.0cm、重さ 40g、ランタンの高さ
1.65cm、St. Christopherの シルバー&エナメル直径
1.65cm、二万四千円
チェーンの鎖玉には「SILVER」の刻印が見えます。
1.ふっくらしたハート、横幅1.1cm、最大厚み
5mm、「SILVER」の刻印があります。
2.トレジャーボックス、蓋が開く仕掛けです。
3.赤い色ガラスが入ったランタン
4.犬
5.Good Luckのホースシュー:ホースシューはイギリスではグッドラックの意味があって人々に好まれます。 縁起のよさが好まれ、パブの看板に蹄鉄三つが描かれて、「Three
Horseshoes」なんていう名前のパブもありますので、「ホースシュー=幸運」の図式はイギリス人の暮らしに深く根ざしていることが分かります。
6.かなりしっかり出来た銀の帽子
7.St. Christopher : シルバー&エナメル、「SILVER」の刻印があります。紀元三世紀ごろの聖人で、まだ幼子のキリストを抱いて川を渡るSt.クリストファーは旅人の守護聖人とされ、その像は旅の安全を期すお守りになっています。
8.糸つむぎ車、「SILVER」の刻印があります。
9.クラシックなカメラ:底が開く仕掛けチャームです。
10.「Happy Days」:ブリッジ部分に「SILVER」の刻印があります。指で弾くとクルクルまわり、「Happy
Days」の文字が浮かび上がります。なんか今日も一日いいことがありそうな、穏やかな気分にさせてくれる仕掛けです。
ついでながら、シャーロック・ホームズの『白銀号事件』を読んでいましたら、ホームズの「I
think that I shall put this horseshoe into
my pocket for luck.(このホースシューは幸運があるように、私が貰っておきましょう。)」という台詞に出会いました。 この探偵小説は1892年12月に発表されていますので、少なくともヴィクトリアンの頃には、「ホースシュー=グッドラック(幸運)」の連想があったことが分かります。 シャーロック・ホームズ シリーズには、アンティークなヴィクトリアンの暮らし向きが読み取れる場面が豊富なので、注意して読むと面白いようです。
なぜホースシューが好まれるようになったのか。 ヴィクトリア時代に書かれた『The
Horse Shoe, The True Legend of St. Dunstan
and The Devil』 という書物には、ホースシューにまつわる伝説が書かれています。 その概要をご紹介してみましょう。
後にカンタベリー大司教になったセント・ダンスタンは、ハープを弾くのが上手で鍛冶屋の仕事もこなす器用な人でした。 ダンスタンが夜にハープを奏でていると、デビルがやって来て邪魔をするようになりました。 デビルの悪戯に困ったダンスタンは一計を案じて、蹄鉄を取替えに来たデビルの蹄足にホースシューの留め釘を深く打ち込んだのでした。
痛がるデビルにダンスタンはこう言います。 「これからは礼拝の邪魔をしないこと、音楽を奏でる邪魔をしないこと、そしてホースシューを掲げた家には寄り付かないこと。 これを守るなら直して進ぜよう。」 デビルはダンスタンと契約をかわし、以降はホースシューが魔除けの役割を果たすようになり、さらには
Good Luck をもたらすお守りとされるようになったのでした。
11/2 No. 4697 エドワーディアン スターリングシルバー ボタン
with ブリティッシュ ホールマーク SOLD
直径 1.6cm、留め具を含む最大厚み 6mm、重さ
2g、1903年 バーミンガム アセイオフィス、四千円
(1つあります。)
ブリティッシュ ホールマークがしっかり深く刻印された銀ボタンです。 ホールマークは順にバーミンガム アセイオフィスのアンカーマーク、スターリングシルバーを示すライオンパサント、1903年のデートレター、そして左側にはメーカーズマークがあります。
これまでに扱ってきた銀ボタンがいくつかありますが、ホールマークから分かる製作年は、ヴィクトリア時代からエドワーディアンの時代に移った1900年を起点にして前後十数年ほどの間にかたまっているようです。 偶然なのか、あるいは銀ボタンが当時流行ったということなのか、興味を惹かれます。
といいますのも、比較的に製作年代が短い期間に集まっているアンティークというのは、コレクターとしてはその道の専門家になりやすいというメリットがあるからです。
11/1 イギリスは冬時間になって日暮れが早まり、ガイ・フォークスのお祭りが近くなって、あちこちで花火の音が聞こえます。
お客様との遣り取りで夏目漱石の『漾虚集』が話題になりました。 英国留学を終えて帰国した漱石による初期の短編集です。 漱石がロンドンに到着したのは1900年10月28日のことで、三日後にはロンドン塔を見学しています。 ちょうど今頃なわけですが、イギリスに到着して間もない漱石もガイ・フォークスの花火の音を聞いていたと思います。
タイムリーなこともあり、『漾虚集』に収録された短編七つのうち、イギリス経験の延長上で執筆され、ガイ・フォークスにも言及している「倫敦塔」、アーサー王伝説を枠組みにした「薤露行」や「幻影の盾」をあらためて読んでみたいと思いました。
以下の記事もご参考まで。
17世紀初めに起源を持つイギリスのアンティークな行事:ガイ・フォークス
漱石、草枕、倫敦塔、ガイ・フォークスについては、
アーサー王伝説の村:Tintagel
10/30 No. 4351 エドワーディアン スターリングシルバー ボタン
with ブリティッシュ ホールマーク 一部 SOLD
直径 2.8cm、留め具を含む最大厚み 6mm、重さ
5g、1902年 ロンドン、一つ 一万円 (3つあります-->2つあります。)
右下に並んだブリティッシュ ホールマークは順に、スターリングシルバーを示すライオンパサント、ロンドン レオパードヘッド、そして1902年のデートレターになります。
この銀ボタンのモチーフについて、何かの物語の場面なのか、周りのイギリス人に聞いてみました。 身分の高そうな女性と、差し出された右手の甲にキスする男性の服装から判断して、場面は17世紀から18世紀頃と思われます。 当時の貴族社会においては、こうしたキスは挨拶の一つの形式でありましたので、この二人は特別に関係が深い間柄というわけではない可能性が高いようです。 女性が杓杖を手にしているのが何かヒントになるかも知れません。
これまでのところ分かったのはここまでですが、しばらくはこの銀ボタンを持ち歩いて、知り合いで知識のありそうなイギリス人には聞いてみようと思っています。 お客様でも何か思い当たられる方がありましたら、教えていただければ幸いです。
これまでに扱ってきた銀ボタンがいくつかありますが、ホールマークから分かる製作年は、ヴィクトリア時代からエドワーディアンの時代に移った1900年を起点にして前後十数年ほどの間にかたまっているようです。 偶然なのか、あるいは銀ボタンが当時流行ったということなのか、興味を惹かれます。
といいますのも、比較的に製作年代が短い期間に集まっているアンティークというのは、コレクターとしてはその道の専門家になりやすいというメリットがあるからです。
10/30 No. 4690 オリジナルケース入り マザー オブ
パール お裁縫セット
ケースの縦横厚み 13.5cm*18.5cm*2.7cm、鋏の長さ
9.1cm、鋏の重さ 15g、全体の重さ 210g、1930年代の英国製、二万三千円
ケースを開けると、エッジ部分に『Warranted
Sheffield Cutlery』とありますので、英国はシェフィールドで作られたお裁縫セットです。
小道具四つのハンドルはマザー オブ パールです。 下から二番目のマザー
オブ パール柄は薄くなったところがありますが、その表面が滑らかなことから、これ元々の状態と思います。
オリジナルケース入りで、マザー オブ パールが綺麗なセットですが、やはりこのセットの圧巻は鋏でしょう。 持ちはかりがあって、しっかり出来た鋏は、切れ味も抜群なのですが、この装飾性の高さには特筆すべきものがあり、とても気に入りました。 写真二番目では鋏のみ撮ってみましたのでご覧になってください。
10/29 No. 4689 エドワーディアン スターリングシルバー ボタン
with ブリティッシュ ホールマーク SOLD
直径 2.35cm、留め具を含む最大厚み 7mm、重さ
5g、1901年 チェスター、一万円 (1つあります。)
今から百年以上前の1901年に作られたエドワーディアン アンティークになります。 モチーフになっているのはギリシャ神話に登場する狩猟の神、あるいは月の女神アルテミスです。
モチーフは何だろうかと、ルーペを使って詳細に見ていきました。 女神のような女性像の両サイドには犬がいます。 足元には弓矢を入れる矢筒があるようです。 弓矢と猟犬といえば、狩猟の女神アルテミスの可能性が高いのですが、どうも頭上にはクレッセントのティアラが載っているようなので、この方は狩猟の女神
or 月の女神アルテミスで間違いないでしょう。
ブリティッシュ ホールマークがしっかり深く刻印されていて好印象と思います。 ボタン下部に並んだホールマークは順にメーカーズマーク、スターリングシルバーを示すライオンパサント、チェスター アセイオフィス マーク、そして1901年のデートレターです。
お手入れ前の様子で、銀に黒味が出ておりますが、少しお手入れすれば、銀本来の光沢を取り戻すのは簡単でしょう。
10/28 No. 4688 エドワーディアン スターリングシルバー ボタン
with ブリティッシュ ホールマーク SOLD
直径 2.5cm、留め具を含む最大厚み 7mm、重さ
5g、1901年 チェスター、一つ 一万円 (3つあります-->1つあります-->SOLD)
今から百年以上前の1901年に作られたエドワーディアン アンティークになります。 モチーフになっているお花はカーネーションです。
フラワーモチーフが綺麗で、三つともブリティッシュ ホールマークがしっかり深く刻印されていて好印象と思います。 ボタン下部に並んだホールマークは順にメーカーズマーク、スターリングシルバーを示すライオンパサント、チェスター アセイオフィス マーク、そして1901年のデートレターです。
お手入れ前の様子で、銀に黒味が出ておりますが、少しお手入れすれば、銀本来の光沢を取り戻すのは簡単でしょう。
10/27 No. 4373 ヴィクトリア女王 ゴールデンジュビリー シリング銀貨 ペンダントヘッド 銀貨周りのギザギザと『グレシャムの法則』について追記しました。
ペンダントヘッド縦の長さ(留め具を含む)
3.2cm、銀貨の直径 2.35cm、重さ 6g、厚さ 1.5mm、シリング銀貨は1887年鋳造、一万二千円
ヴィクトリアン シリング銀貨には、ヴィクトリア女王の若い頃の横顔と、お年を召してからのバージョンがありますが、写真の銀貨はお年を召してからのバージョンです。 4372のヤングヘッドと比べてみると興味深いでしょう。
『裸の王様』、『みにくいアヒルの子』、『人魚姫』などで有名なアンデルセンの作品の中に、19世紀半ばに書かれた『シリング銀貨』というおとぎ話があります。 外国旅行に出かけた英国紳士の財布にあった一枚のシリング銀貨が、異国の地で財布からこぼれてしまい、いろいろな人たちを巡りめぐって、最後には元々の持ち主であった英国紳士のもとに戻ってくるというストーリーです。
物語の中で、シリング銀貨に穴をあけて糸を通し「Lucky
Shilling」として身に着けるという話が出てきます。 ちょうど
4372の品がこの物語に出てくるシリングに相当しそうです。 シリングは大き過ぎず、小さ過ぎず、ペンダントヘッドにちょうど良いサイズであることと、シルバーという素材は幸福に通じることから、遠いヴィクトリアンの時代よりラッキーシリングとして好まれてきた背景があるようです。
シリング銀貨の周りにはギザギザが付いており、これはよく見かける硬貨の特徴ですので、当たり前のように思われるかも知れません。 ギザギザがあった方が滑り難くて、失いにくいからでしょうか。 それもあるかも分かりませんが、最初にギザギザ銀貨が鋳造されたのは三百五十年ほど前の1663年のことで、それにはもっと大事な理由がありました。
銀貨の歴史を紐解くと、遠い昔には銀の重量そのもので商取引が行われた時代もありました。 しかしこれでは取引毎に重さを量ったり、銀の純度を疑ってみたりと、円滑な取引が出来ません。 そこで銀貨が発明されました。 時の為政者が銀貨の質を保証して、人々は銀の重量ではなくて、銀貨の刻印を信じて商取引をするようになりました。
銀の重量ではなく、硬貨に刻まれた文字や数字による支払いは、商業活動を大いに伸ばしたわけですが、悪いことする人たちも出てきます。 銀貨の端から銀を少しずつ削り取って銀を盗むのです。 銀貨の重さが少し軽くなっても、表面に刻まれた価値で取引が出来ることを願いながら。
しかしこうした泥棒行為が幅を利かせてくると、『グレシャムの法則』が働き始めます。 グレシャムは「悪貨は良貨を駆逐する。」と言いました。 綺麗で完全な銀貨と、軽くなった銀貨が手元に入ってくると、人々は綺麗な銀貨は手元に残し、軽くなった銀貨は取引に使おうとします。 こうして良貨は退蔵されて世の中から駆逐され、やがて流通する銀貨は悪貨ばかりになっていくというわけです。
銀貨のギザギザは、銀貨の周囲から少しずつ銀を削り盗る不正を予防するために、イギリスで1663年に初めて導入されたのでした。
10/27 No. 4685 ローズゴールド ギルト ウォッチチェーン
長さ 26.0cm、重さ 14g、帯幅 7mm、最大厚み
2.5mm、留め具の円環直径 2.1cm、一万六千円
留め具の円環部分はローズゴールドギルトが薄くなっているところもありますが、それがまた時を経た味わいになっていて、いい感じと思います。 9カラットゴールドは金含有量が37.5%の合金ですが、金以外には銅を多く含むものは、その色あいは赤みがかかっていて、イギリスではローズゴールドとも呼ばれます。 英国にはバラの花が好きな人たちが多いので、ゴールドアクセサリーでもローズゴールドが好まれるのでは?と思えます。 ローズゴールドはVery
Britishな装飾素材なのです。
10/27
No. 4684 エンジェル & コート オブ アームズ ピアストワーク シルバー ブローチ SOLD
縦の長さ 5.3cm、重さ 22g、最大横幅 4.8cm、最大厚み(留め具含まず)6mm、ピンの長さ
4.7cm、左右のエンジェル身長 2.0cm、一万六千円
10/27 No. 4614 花一輪のスターリングシルバー クロス SOLD
縦の長さ(留め具含まず) 3.3cm、留め具を含む長さ
4.1cm、横の長さ 2.2cm、銀の厚み 1mm強、1918年
バーミンガム アセイオフィス、William Walter
Cashmore作、一万九千円
花一輪のハンドエングレービングが可愛らしいスターリングシルバー クロスです。 作られたのは今から九十年以上前の1918年であることが、裏面に刻印されたブリティッシュ ホールマークを読み取ることで分かります。
お花の輪郭は深めなタッチの彫りですが、お花の内側には同心円状に繊細な彫りが施されて、完成度が高くなっています。 縦横に彫り込まれた斜線部分は、写真では解像力不足でよくご覧いただけないのですが、実際にはそれぞれが一本の線というわけではなくて、何本もの微細な彫刻線を走らせて影を付けた細工で、これも手間のかかったハンドワークです。
エッジ周りの直線彫りには手仕事の素朴さも感じられて、人の温かみが伝わってくるところは好印象と思います。 そして、銀が厚めで手にした感じがしっかり出来ているのは、英国風といってよいでしょう。
写真二番目に見える裏面のホールマークは順にバーミンガム アセイオフィスのアンカーマーク、スターリングシルバーを示すライオンパサント、1918年のデートレター、そしてWilliam
Walter Cashmoreのメーカーズマークになります。
シルバースミスのWilliam Walter Cashmoreは、エドワーディアンの1908年から1933年まで仕事を続けた銀工房で、カードケース、フォブ、ナプキンリング、スプーン等の小振りな銀製品を得意にしていたようです。
英国で「アンティーク」という言葉を厳密な意味で使うと、「百年以上の時を経た品」を指すことになります。 そんな訳で、英語で言うと「It
will become an antique in four years. (この品はあと四年でアンティークになります。)」という言い方をされることがあります。 アンティークコレクターにとっては、やはり百年という年月の経過は大きなメルクマールになりますので、上記のような会話がなされる機会も多いのです。
このクロスが作られたのは1918年ですから、正式なアンティークに昇格するまでにあとまだ九年が必要になる計算です。 しかし、気に入った古いものを使っていくうちに、その品が自分の手元で‘アンティーク’になっていくことは、コレクターの喜びとも言えますので、この銀のクロスには、そんな楽しみ方もあるかと思うのです。
10/25 No. 4660 ゆりの花 シルバー ブローチ
縦の長さ 5.3cm、最大横幅 3.5cm、本体の最大厚み(留め具&ピン含まず)
6.5mm、重さ 6g、一万三千円
シルバーでゆりの花を作ったブローチで、裏面にはシルバーの純度を示す「935」の刻印があります。 銀純度は935といいますと、スターリングシルバーの925より若干高めになっています。 ゆりの花は「Purity
(純潔、純粋)」あるいは「Sweetness (親切、愛らしさ)を意味するクリスチャンモチーフで、聖母マリアを表象することもあります。
シルバーのスタンダードは英国の925、ドイツ銀
800、スペイン銀 930、スウェーデン銀 830、デンマーク銀
826、フランス銀の950 or 800など各国によって違いがありますが、「935」スタンダードを持つ国にはオーストリアがあり、この品の出所を推定する手掛かりになります。
10/24 No. 4681 オルゴール付 木製 宝石入れ小箱 SOLD
テーブル面の直径 14.6cm、高さ 8.5cm、重さ
325g、ビロード部分の縦横高さ 7.4cm*7.4cm*3.0cm、一万六千円
オルゴールの曲はJohannes Brahmsの『Cradle
Song』です。
10/23 No. 4680 スターリングシルバー リング with
ブリティッシュ ホールマーク
リング内径 1.55cm、外径 1.8cm、銀の厚み 1mm強、帯幅
1.0cm、重さ 5g、1975年 ロンドン アセイオフィス、一万四千円
しっかりしたスターリングシルバーのリングです。 ファセット面がさまざまな向きになり、ブライトカットと同様な効果があって、光の反射がとても綺麗です。 素材は1ミリ強と銀が厚めで、帯幅は1センチもあることから、手にした感じが重厚で、それはリングとしてはかなりの持ちはかりといえる5グラムという重さとなって現れています。
ブリティッシュ ホールマークがこんなに深く刻印されているリングも見たことがありません。 刻印を打ち込んだ深さは0.5ミリほどになっているのではないでしょうか。 ホールマークは順にメーカーズマーク、スターリングシルバーを示すライオンパサント、ロンドン レオパードヘッド、そして1975年のデートレターになります。
ルーペで見てみると、レオパードヘッドの表情も豊かに見えますし、ライオンパサントやデートレター「A」もとてもはっきりしております。 アンティークハント用のルーペがお手元にあれば、より楽しめるブリティッシュ シルバー リングになるでしょう。
比較的近年の品ですが、それでも三十四年が経過しております。 そのわりにはコンディション良好なことからみて、ほとんど使われることなく現在に至っている品と考えられます。
No. 4679 アンカー & フラワー スターリングシルバー ブローチ
with ローズゴールド デコレーション
横の長さ 4.7cm、最大縦長 1.6cm、ブローチ本体の最大厚み(留め具含まず)
5mm、1918年 バーミンガム、一万四千円
アンカーと左右に飾られた小花にはローズゴールドの装飾が効いています。 Rose
Gold & Silver のコントラストが楽しめる作りになっているのは興味深く思います。 周りの粒々装飾はグラニュレーションと呼ばれ、ヴィクトリアンやエドワーディアンの時代によく見かける銀装飾の手法です。
英国でアンティークという言葉を厳密な意味で使うと、百年以上の時を経た品物を指します、そして百年もので素晴らしいアンティークはそうはないものです。 この品はあと十年ほど経つうちに‘アンティーク’になろうという古さで、時の流れを感じさせてくれますし、ほぼ未使用と思われるコンディションの良さもポイントになっています。 気に入った古いものを使っていくうちに、自分の手元で‘アンティーク’になっていくことはコレクターの喜びとも言え、このシルバーブローチにはそんな楽しみ方もあると思うのです。
9カラットゴールドは金含有量が37.5%の合金ですが、金以外には銅を多く含む場合には、その色あいは赤みがかかっていて、イギリスではローズゴールドと呼ばれます。 英国にはバラの花が好きな人たちが多いので、ゴールドにおいてもローズゴールドが好まれるのでは?と思えます。 金純度の高いイエローゴールドよりも、温かみがあってVery
Britishな装飾素材と思います。
アンカーは海を象徴するマリンモチーフであると同時に、クリスチャンシンボルとしては
「Hope(希望)」や「Steadfastness(しっかりしていること)」という意味合いのメッセージになります。
この分野のアンティークは現代の品には見られない雰囲気と、一つ一つが個性的で同じものをまず見かけないのが特徴で、ホールマークから製作年やメーカーの特定が可能なことも多いので、私は興味深いアンティーク分野と思っています。
写真二番目で裏面の様子がご覧いただけます。 バーミンガムのアンカーは刻印があまくなっていますが、他の三つのブリティッシュ ホールマークはしっかり刻印されています。 ホールマークは順に
メーカーズマーク、バーミンガムアセイオフィスのアンカーマーク、スターリングシルバーを示すライオンパサント、そして1918年のデートレターになります。
銀のバターナイフ コーナーを増設しました。
アンティーク シルバー バターナイフ (1)
アンティーク シルバー バターナイフ (2)
アンティーク シルバー バターナイフ (3)
No. 4654 Welish Love Spoon SOLD
長さ 19.8cm、重さ 20g、最大横幅 4.5cm、最大厚み
1.7cm、ボール部分横幅 3.8cm、深さ 1.5cm、ウェールズ製、一万三千円
ちょっと変わったアンティークを見つけましたので、ご紹介しましょう。 写真の品はウェールズのラブスプーンと言われ、17世紀からのウェールズの習慣によれば、男性が好きな女性のために彫ってプレゼントする木製スプーンなのです。 現代的には、壁にかけたりして、話題性のある室内装飾品として使われるようです。
中央部のクルクルと捩れた螺旋構造は都合二回も立体交差しているのですが、これが一つの木をくり貫いて作られているのですから、なかなかの芸術品です。 「Spiral=渦巻き、螺旋」というのは、とても重要なケルティックモチーフで、渦巻きは太陽を象徴し、そこからGrowth(成長)、Expansion(拡大)、Energy(活力)の意味合いが導かれます。
ラブスプーンにはいろいろなパターンがあり、ウェールズという土地柄からケルティックモチーフのデザインも多いのですが、この品はまさにケルティック スパイラル デザインで、かなり手がかかった珍しいタイプと思います。
現在のウェールズはイギリスの一部でありますが、旅してみると、歴史的背景が異なることから、とても興味を惹かれるところです。 ウェールズについては、英国アンティーク情報欄にあります「32. ウェルシュ ボーダーの Weobley村」の解説記事もご覧になってください。
No. 4650 ヴィクトリアン スターリングシルバー クリスティング フォーク SOLD
長さ 15.5cm、重さ 20g、最大幅 2.0cm、柄の最大幅
1.5cm、柄の最大厚み3mm、1881年 ロンドン アセイオフィス、一万七千円
両面に彫刻がたっぷりと施された細工のよいスターリングシルバー クリスティングフォークで、今から130年近く前のヴィクトリア後期に作られたアンティークです。 柄先の面積が広くとってあり、花柄のエングレービングは見ごたえがあります。
写真三番目と四番目が裏面の様子ですが、ホールマークは順にメーカーズマーク、ロンドン レオパードヘッド、スターリングシルバーを示すライオンパサント、1881年のデートレター、そしてヴィクトリア女王の横顔マークはデューティーマークです。
それから、この品のデートレターをご覧いただくと、その形が盾状をしていて特徴があります。 ロンドン アセイオフィスにおける19世紀のほぼ第四四半期にあたる1877年から1895年までのデートレター サイクルは「盾」と覚えておかれると、アンティークハントの時には便利です。 この時代はイギリスの国力が大いに伸張した時期にあたることから、今日においてもこの頃のアンティークに出会う可能性も高いのです。 デートレターをすべて暗記することは難しくても、「ロンドンの盾はヴィクトリアン後期」と知っておく価値はあると思います。
ちなみにヴィクトリアンの物品を示すアンティーク専門用語に「Victoriana」という言葉があります。 ヴィクトリア時代は1837年から1900年までの六十余年の長きにわたり、英国の国富が大いに伸びた時代なので、アンティークコレクターにもヴィクトリアーナ専門という方が英国には結構いらっしゃるようなのです。
この品が作られたヴィクトリア時代の背景については、英国アンティーク情報欄にあります「14. Still Victorian」や「31. 『Punch:1873年2月22日号』 ヴィクトリアンの英国を伝える週刊新聞」もご参考まで。
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