
いぎりすもんや は英国発信のアンティーク情報サイトです。
良い品をイギリスから直接、お求め易い価格でお届けします。
アンティーク 英吉利物屋 トップ(取り扱い品一覧)へ 新着品物 一覧へ アンティーク情報記事 一覧へ 英吉利物屋ご紹介へ
スターリングシルバー アクセサリー 10
No. 14763 ロイヤル アルバート スターリングシルバー ウォッチチェーン
バーからチェーン先端までの長さ 25.5cm、重さ
15g、バーの長さ 3.3cm、鎖玉の横幅 3.5mm〜6mm、一万四千円
ロイヤル アルバートとしては小振りな品になりますが、いつもごっついチェーンが良いとも限りません。 日によって気分を変えたい時もありましょう。
懐中時計を付ける純銀の鎖です。 長く使われているうちに磨耗して見えにくいところもありますが、鎖玉の一つひとつにスターリングシルバーを示すライオンパサントの刻印があります。 ライオンパサントのかすれ具合が、このアルバートの年月の経過をあらわしていて、いい感じのアンティークになっています。
ループ状留め具や横バーにもスターリングシルバーを示すライオンパサントの刻印があります。
このタイプのウォッチチェーンのことをイギリスではロイヤルアルバートとも呼ばれます。 歴史的な背景をたどると、ビクトリア女王の夫君であったドイツ出身のアルバート公が身に着けていたことから、イギリス国民の間でも次第に流行っていったという経緯があるのです。
先端のループ状留め具の仕組みについてご質問がありましたので、説明させていただきます。 この品はつくりが良いので、隙間がわずかで見えにくいかも知れませんが、ループの上部に斜めに切れ込みが入っているのが分かるかと思います。 この留め金の付け根部分にバネが仕込まれていて、外向きに押す力が働き、開閉が出来る仕掛けになっています。
アンティークハンターの立場から言いますと、このバネ仕掛けが壊れた品がけっこうありますので、往時のままに良好なコンディションの品が見つかると嬉しいものなのです。
それから、アルバート公は今では当たり前に思えるクリスマスツリーの習慣をイギリスで流行らせた方でもあります。 詳しくはアンティーク情報欄にあります「13. 英国陶器の街、ストーク オン トレント と クリスマスのアンティークな見方」の解説記事もご覧になってください。
No. 4704 スターリングシルバー ケルティック クロス
with チェーン
クロス本体の縦(留め具含まず) 3.0cm、横
1.7cm、厚み 1mm強、重さ 4g、シルバーチェーン一周の長さ
45cm、一万一千円
アーサー王物語の挿絵で見かけるようなこのデザインはケルティック クロス呼ばれます。 デザイン性の高いケルティック クロスで気に入りました。
上方透かしのブリッジ部分に見えているのは、メーカーズマークと「SILVER」刻印です。 留め具部分にもスターリングシルバーを示す「STERLING」の刻印があります。 また付属のチェーンもスターリングシルバーで、留め具部分に「STERLING」の刻印があります。
ケルティッククロスについて解説するサイトがありましたので、ご参考まで。 (このサイトは図柄も豊富で参考になるのですが、残念ながら現在は休止中のようです。再開したらご覧になってください。)
http://www.celtic-art.net/Symbols/Page43.htm
詳しくは上記サイトの解説をご覧いただくとして、概略だけ申し上げますと、このケルティック クロスのモニュメントは英国西部のコーンウォール地方からウェールズ、スコットランド西方諸島、そしてアイルランドに分布していて、千二百年以上前のケルト人によって建てられたものです。 今日的感覚では墓標のように思いますが、そうではなくて、ミーティング ポイントとして建立されたとあったのは面白いと思いました。
ケルティックとは「ケルト人の」という意味です。 英国史においてケルト系の人達とはもともとのイギリス先住民で、民族大移動によって欧州大陸方面からノルマン系住民が流入して支配的な地位を占めるようになると、次第に辺境の地へ追いやられていった人たちです。 彼らが追われた辺境とは、スコットランド、ウェールズ、英国西部のコーンウォール、そしてアイルランド等でした。 とは言っても、支配と被支配という関係だけではなく、結局は婚姻などで入り混じって今日のイギリス人が出来あがっています。 ちなみにロンドンという地名やテムズ川の名前はケルトの名称だそうですし、今日の英国人は自分たちのことをブリトンと呼びますが、このブリトンとは元々ケルトの一部族の部族名でした。
イギリスにおけるケルト諸族の歴史については、英国アンティーク情報欄にあります「32. ウェルシュ ボーダーの Weobley村」の解説記事もご覧になってください。
それからついでに、円卓の騎士のアーサー王は、コーンウォールで生まれたとされる伝説的なケルトの王様です。 アーサー王伝説については、「28. Tintagel アーサー王伝説の村」の記事もご参考まで。
『私はキリスト教の信仰者ではありませんが、何故かクロスにとても惹かれます。』というお便りをいただきました。
英吉利物屋ではアンティークのクロスを扱っておりますので、関心のある方から、そういうお話があるのは珍しいことではないかも知れません。 けれども、クロスに惹かれるという話はこれが初めてというわけでなく、多くの方からお聞きしてきましたし、私もそう感じることがあるので、なぜだろうかと考えたくなるのです。
英国アンティーク情報欄にあります「40. 何故かクロスにとても惹かれます。 その理由を英吉利物屋風に考えてみました。」をご覧いただければ幸いです。
No. 4702 シルバー & マルカジット アイビー ブローチ
with ブリティッシュ ホールマーク SOLD
横の長さ 5.3cm、最大縦長 3.9cm、最大厚み(ピン留め具含まず)
7mm、重さ 11g、1963年 ロンドン アセイオフィス、一万五千円
ふんわりとした曲線フォルムが優雅な雰囲気を感じさせ、マルカジットの輝きが美しいスターリングシルバー ブローチです。 透かしのシルバーフレームには、たくさんのマルカジットがはめ込まれ、キラキラと反射光が綺麗です。
アイビーの葉っぱのデザインですが、向きを変えると見ようによってはフラワーデザインの様でもあって、いろいろな使い方が出来そうなところも気に入りました。 また、ピンの留め具が外れにくい安全構造なのもよいでしょう。
アイビーは蔦がしっかりと絡まることから、Fidelity(忠実ないしは誠実)、Friendship(友情)、あるいはMarriage(結婚)を象徴するモチーフとされます。 そしていつも緑であることから、Immortality(不滅)や
Eternal Life(永遠の魂)を表すクリスチャンモチーフともなっています。
裏面には写真二番目のように、ブリティッシュ ホールマークが刻印されていることも、この品のポイントになっています。 このタイプのブローチでは刻印がない方がむしろ一般で、あっても「SILVER」といった表示が普通ですので、ブリティッシュ ホールマークが完備していることは、この銀のアクセサリーのレアな特徴になっています。
ホールマークは順にメーカーズマーク、スターリングシルバーを示すライオンパサント、ロンドン レオパードヘッド、そして1963年のデートレターです。
マルカジットは丸い粒の表面が六角錐になった鉱物で、マーカサイトと発音されることもありますが、私の周りのイギリス人は皆マルカジットと発音するので、それに従っています。 光沢のある六角錐状の表面が、光を様々な方向に反射して美しい為に、古くから装飾品に多く使われてきた素材です。
以前に英吉利物屋のお客様と以下のような遣り取りがあり、「マルカジット」というと、いつもそのことを思い出します。
お客様からのメール:
『もう15年ほど前になりますが、母から、イギリスの1950-60年頃のデットストックだというシルバーの指輪をもらったことがあり、その指輪に、「マルカジット」という石が使われていたのです。 日本語で聞くとなんだか可笑しな名前なので、母が聞き間違えたのではないかと思い、鉱石の本で調べたり知人に聞いたりしたのですが、はっきり分からず、アクセサリーを扱うお店などでも、同じ石が見つからず、いつしか諦めていました(当時は、まだインターネットなどありませんでしたし)。 そこで、そちらで扱われていらっしゃるアクセサリーに、はっきりと「マルカジット」と書いてあり、久しぶりに、母がくれた指輪のこと、そして可笑しな名前の石のことを思いだしたのです。』
私からの返信:
『「マルカジット」のお話、興味深く拝読させていただきました。 Marcasiteは「白鉄鉱」ですが、日本で発音するときは「マーカサイト」と言われる場合が多いようです。英語辞書で発音記号を見ても「マーカサイト」に近いのですが、イギリス人の発音は「マルカジット」に聞こえます。 アメリカ英語とイギリス英語で発音が違うのだと思います。私もこちらでは皆「マルカジット」と言うので、それに倣っています。お母様が聞かれた発音も「マルカジット」だったのでしょう。』
No. 4701 聖書&エンジェル シルバー ロケット ペンダントヘッド
with スターリングシルバー チェーン
聖書の縦横厚み 1.7cm*1.45cm*0.7cm、全体の重さ
8g、シルバーチェーンの長さ 46cm、一万四千円
蓋がカチッと閉まる構造にはなっていないのですが、身に着ける時には下を向きますので、特に不便はなく使っていけます。 両サイドの銀が触れ合って、軽妙な音がするので、かえってよい気がします。 蓋を開けてみると、両サイドの内側に小さな写真を貼り付けるスペースがあります。
背に羽根を帯びたエンジェルが揺りかごに入った幼子のジーザスに手を合わせています。 ヒンジ(蝶番)の組み方がよく考えられていて、蓋を水平に開けると、この仕掛けが垂直に立ち上がるところは、よく出来ていると感心します。
ロケットにホールマークはありませんが、金属の風合いからみて、銀であることは間違いでしょう。 シルバーチェーンの留め具部分にはスターリングシルバーを示す「STERLING」の刻印があります。
No. 4700 スターリングシルバー フォブ ペンダントヘッド
本体の縦長(留め具含まず) 3.6cm、重さ 10g、円環を含む縦長
4.6cm、最大横幅 2.5cm、最大厚み 2mm弱、1911年
バーミンガム、一万二千円
ハープのような優しいフォルムに惹かれて求めたスターリングシルバーのフォブ ペンダントヘッドです。
「CHOIR」とは、カタカナ表記するとクワイアという発音に近く、聖歌を歌う合唱団のことです。 ハープのシェイプで穏やかな雰囲気のフォブであることには、クワイア関連アンティークであるという背景があるのです。
写真二番目に見えるように、ブリティッシュ ホールマークがどれもしっかり深く刻印されているのもこの品のよい特徴になっています。 ホールマークは順にメーカーズマーク、バーミンガム アセイオフィスのアンカーマーク、スターリングシルバーを示すライオンパサント、そして1911年のデートレターになります。
上部の円環部分にもスターリングシルバーを示すライオンパサントが刻印されていて、この品のクォーリティーの高さを示しています。
元々は時計の銀鎖の先に付ける飾りであったフォブは、今では女性用のアクセサリーとして使われることが多く、英国アンティーク フォブの最大のバイヤーは米国のアンティークディーラーとなっています。 ネックレスのペンダントヘッドとしたり、ブレスレットの飾りとして付けたりして、女性に好まれるため需要が多いのだそうです。
No. 4556 スターリングシルバー ペンダントヘッド
with ブリティッシュ ホールマーク
直径 1.5cm、最大厚み 2mm、縦の長さ(留め具含む)
2.6cm、1938年 バーミンガム アセイオフィス、一万一千円
小振りな銀製品ながら、ちょっとかっこよさに惹かれて求めました。 裏面にはしっかりブリティッシュ ホールマークが認められるのもポイントです。 写真二番目で見えるホールマークは順にメーカーズマーク、バーミンガム アセイオフィスのアンカーマーク、スターリングシルバーを示すライオンパサント、そして1938年のデートレターになります。
「NSA」とあって、最初の印象はクロスに置かれた二本の剣と見ましたので、National
Security Agency (国家安全保障局)かと思いました。 テロが頻発する時代になって、その名前をよく耳にするようになったからですが、これはアメリカ合衆国の諜報機関ですので、ブリティッシュ ホールマークが刻印されているのは、方向違いのように思い直しました。
イギリスで「NSA」というと、今から百年以上前のヴィクトリア時代に設立された
National Sheep Association があります。 中世のイギリスは羊毛で財をなした歴史を持っており、今でも国中どこへ行っても羊が放牧されているのは、そういった歴史背景があってのことです。
ちなみに、今から四百年ほど前、日本でいったら徳川家康の頃になりますが、当時のイギリスはエリザベス一世の時代で、羊の数が人の数より多い国であったそうです。
中世のイギリスで羊毛取引によって栄えた街が、今日ではなんともいい感じのアンティークな村になっている様子については、英国アンティーク情報欄にあります
「32. ウェルシュ ボーダーの Weobley村」と「17. 海沿いのアンティークな村、Cley Next the
Sea」の記事もご参考まで。
しかしながら、羊と剣というのはどうも似つかわしくない。
それではいったい何だろうと、クロスに置かれた二本の剣を、じっくり眺めてみました。 よーく見つめて考えてみたら、これは剣ではなくてスケート靴の刃だと思い当たりました。 写真の銀製品についてホールマークを判読すると、今から七十年ほど前の1938年に作られた品であることが分かりますので、当時
National Skating Associationとかいう名前のスケート協会があったのではないかと思います。
No. 4552 ドラゴン スターリングシルバー 飾り
with ブリティッシュ ホールマーク
鼻先から尻尾までの長さ 3.9cm、翼の先までの高さ
2.8cm、最大幅 6mm、重さ 6g、1988年 ロンドン アセイオフィス、一万四千円
イギリスで好まれる強い動物といえば、ライオンが筆頭になりましょうが、ドラゴンも人気があって、「Green
Dragon」とか「Dragon Inn」などの名前のパブも多く見かけます。
写真のスターリングシルバー アクセサリーは、ペンダントヘッドとしては大きめですので、お守りのような感覚で、デスク周りの室内飾りとして作られたものかも知れません。 裏面には四つのブリティッシュ ホールマークが刻印されており、この銀製品のポイントになっています。
写真二番目で翼の先に見えているホールマークは順にメーカーズマーク、スターリングシルバーを示すライオンパサント、ロンドン レオパードヘッド、そして1988年のデートレターになります。
西洋の神話においてはドラゴンは破壊的な悪い生き物として描かれることが多いのですが、大昔のケルト人にとってはドラゴンは種族の象徴であり、最高の意味合いがありました。
ちなみに、英国においては19世紀にケルティック リバイバルが盛んになりましたが、その大御所であるウィリアム モリスは当初ヴァイキング アートに関心を持って、北欧中世の散文物語である「サガ」等も読み進むうちに、ケルティック アート全般への興味が高まっていったようです。
英国におけるケルティック デザインはヴィクトリア期にケルティック リバイバルという形で見なおされて、その後アーツ&クラフツの流れの中でも脚光を浴びて今日に至っています。
No. 4536 ロイヤル アルバート スターリングシルバー ウォッチチェーン SOLD
バーからチェーン先端までの長さ 29.7cm、重さ
27g、バーの長さ 3.85cm、鎖玉の横幅 3.5mm〜7mm、二万七千円
懐中時計を付ける純銀の鎖です。 鎖玉の一つひとつにスターリングシルバーを示すライオンパサントの刻印があって、いい感じです。 また、鎖玉の一つひとつが大きめで、バーも太めでしっかり出来ています。
中ほどの鎖が太く、両端に向かって次第に細くなっていくのが、遠い昔のウォッチチェーンの倣いでありましたが、これは現代の品では見られない感覚ではないでしょうか。
このタイプのウォッチチェーンのことをイギリスではロイヤルアルバートとも呼ばれます。 歴史的な背景をたどると、ビクトリア女王の夫君であったドイツ出身のアルバート公が身に着けていたことから、イギリス国民の間でも次第に流行っていったという経緯があるのです。
先端のループ状留め具の仕組みについてご質問がありましたので、説明させていただきます。 この品はつくりが良いので、隙間がわずかで見えにくいかも知れませんが、ループの上部に斜めに切れ込みが入っているのが分かるかと思います。 この留め金の付け根部分にバネが仕込まれていて、外向きに押す力が働き、開閉が出来る仕掛けになっています。
アンティークハンターの立場から言いますと、このバネ仕掛けが壊れた品がけっこうありますので、往時のままに良好なコンディションの品が見つかると嬉しいものなのです。
それから、アルバート公は今では当たり前に思えるクリスマスツリーの習慣をイギリスで流行らせた方でもあります。 詳しくはアンティーク情報欄にあります「13. 英国陶器の街、ストーク オン トレント と クリスマスのアンティークな見方」の解説記事もご覧になってください。
No. 5727 タイガースアイ ペンダントヘッド
with シルバー&ゴールドギルト フレーム
虎目石の長径 3.0cm、短径 2.1cm、最大厚み
8mm、重さ 11g、ペンダントヘッドの長さ(留め具含む)
4.2cm、一万三千円
虎の目のような鋭い輝きを放つことからその名前があるタイガースアイのペンダントヘッドです。 タイガースアイ(虎目石)は光の角度によって光彩が変化する楽しみがあります。
写真二番目のように、線状細工による透かしが綺麗な裏面も楽しめます。 ホールマークはありませんが、透かし細工の様子から見てシルバー素材にゴールドギルトが施されたものと思います。
タイガースアイの表面にはカービングが施されていますが、見ようによっていろいろに見えるもので、彫りは何かと一つに決めかねる模様になっています。
まず、葉っぱの葉脈に似た部分があります。また片サイドがクルッと丸まっていて、反対サイドはスーと伸びた雲形と申しましょうか、孫悟空の乗っていた雲のような形もいくつか見えます。そして、ハートシェイプに見える部分もあります。さらにタイガースアイの表側から裏側まで抜けた穴彫りが十ほどあります。
あらためてこの品を手にして見ておりますが、加えてタイガースアイは見る角度によって、その色合いが濃いブラウンに見えたり、透明感のあるゴールドに見えたりしますので、色合いの変化によって、彫りもまた違った雰囲気になるように思います。 なかなか文章説明の難しいデザインなのですが、私の感じるところが伝わりますでしょうか。
昔からタイガースアイには、直感や洞察力を研ぎ澄ます働きがあると言われ、幸福につながる石として好まれてきた経緯があるようです。
鉱物学の見地から言えば、タイガースアイは色彩や光沢が見る角度によって変化するクウォーツ(石英)の一種です。 この石のシルク繊維のようなきめ細かいストラクチャーはクウォーツにクロシドライト(青石綿)が混じり込むことによってもたらされます。 また、タイガースアイのゴールデンブラウンに含まれる黒ストライプは酸化鉄の作用です。
No. 4487 マザー オブ パール & スターリングシルバー ペンダントヘッド
with ブリティッシュ ホールマーク
縦の長さ 7.9cm、最大横幅 5.3cm、最大厚み
3mm、重さ(含むチェーン) 21g、1984年 バーミンガム アセイオフィス、二万円
小花が可愛らしく、マザー オブ パールの虹色の輝きが特徴的な大きめサイズのスターリングシルバー ペンダントヘッドで、大きさからすると室内装飾品のようにも思います。 マザー
オブ パールはパラボラ状に凹面になるように削り出してあるので、ピンク、黄色、黄緑と虹色の輝きがよく出ています。
フレームの裏面にはブリティッシュ ホールマークが刻印されているのもこの品のよい特徴です。 写真二番目で裏面のフレーム右上部分にあるホールマークは順にメーカーズマーク、バーミンガム アセイオフィスのアンカーマーク、スターリングシルバーを示すライオンパサント、そして1984年のデートレターになります。
マザー オブ パールという素材はミルクホワイトの輝きが内側からこぼれてくる感じで、光に当たると見えてくるうっすらとした虹色の輝きが綺麗です。
マザー オブ パールの品をお買い上げいただいたお客様から、次のようなお便りをいただきましたので、ご紹介させていただきます。
『取手の白蝶貝のうっすらとした輝きがとても綺麗です。 まるで、嵐が来る前の空のようだと思いました。 上空を凄い速さで白い雲が流れていく中、時折、空全体がぱあっと明るくなる様子を髣髴とさせます。』
イギリスは一日の中でもお天気の移り変わりが激しくて、さっきまで晴れていたかと思うと、一転してにわかに雲が天を覆うことも多く、お客様からの文章にあったような光景をしばしば目にいたします。 なるほどと、マザーオブパールをとてもよく形容しているように思いました。
No. 4454 スウェーデン製 シルバー & ゴールド 葡萄のペンダントヘッド
留め具を含む長さ 6.1cm、最大横幅 3.15cm、重さ
7g、1969年 スウェーデン製、一万七千円
写真二番目に見えるように、一揃いのスカンジナビアン ホールマークがしっかり刻印された、シルバー
& ゴールドの葡萄モチーフ アクセサリーで気に入りました。
一つの円の直径は1.1センチほどで、それらが九つ集まって葡萄が作られています。 中央の三連パーツはシルバーのベース部分の上に、ゴールドの薄板が溶接された構造です。 シルバー
& ゴールドの二つの色合いが楽しめて、金地金の様子に雰囲気があって素敵です。
写真二番目のホールマークは順にメーカーズマーク、スウェーデン製ゴールドのスタンダードマーク、お団子形状の「三つの王冠」と「S」マークはシルバースタンダードマーク、そして1969年のデートレターになります。
葡萄は「Charity (博愛 or 思いやり)」を意味するクリスチャンモチーフで、イエス・キリストを表象することもあります。
「Charity」や「キリスト」をシンボライズする葡萄モチーフは中世以前にシリア辺りから、次第に北ヨーロッパのキリスト教コミュニティーに広まって行ったとされています。 もともとはローマ人によってもたらされた葡萄栽培が、中世ヨーロッパにおいては主に修道院によって運営されていたことも、葡萄とクリスチャンとの関係を深めていったようです。
No. 4446 ロイヤル アルバート スターリングシルバー ウォッチチェーン
バーからチェーン先端までの長さ 33.3cm、重さ
29g、バーの長さ 4.0cm、鎖玉の横幅 5mm、二万六千円
懐中時計を付ける純銀の鎖です。 長く使われているうちに磨耗して見えにくいところもありますが、鎖玉の一つひとつにスターリングシルバーを示すライオンパサントの刻印があります。 ライオンパサントのかすれ具合が、このアルバートの年月の経過をあらわしていて、いい感じのアンティークになっています。
ループ状留め具、バー、そして円環にもスターリングシルバーを示すライオンパサントの刻印があります。
このタイプのウォッチチェーンのことをイギリスではロイヤルアルバートとも呼ばれます。 歴史的な背景をたどると、ビクトリア女王の夫君であったドイツ出身のアルバート公が身に着けていたことから、イギリス国民の間でも次第に流行っていったという経緯があるのです。
先端のループ状留め具の仕組みについてご質問がありましたので、説明させていただきます。 この品はつくりが良いので、隙間がわずかで見えにくいかも知れませんが、ループの上部に斜めに切れ込みが入っているのが分かるかと思います。 この留め金の付け根部分にバネが仕込まれていて、外向きに押す力が働き、開閉が出来る仕掛けになっています。
アンティークハンターの立場から言いますと、このバネ仕掛けが壊れた品がけっこうありますので、往時のままに良好なコンディションの品が見つかると嬉しいものなのです。
それから、アルバート公は今では当たり前に思えるクリスマスツリーの習慣をイギリスで流行らせた方でもあります。 詳しくはアンティーク情報欄にあります「13. 英国陶器の街、ストーク オン トレント と クリスマスのアンティークな見方」の解説記事もご覧になってください。
No. 4401 ダーツボード スターリングシルバー フォブ ペンダントヘッド
with エナメルワーク
縦の長さ(留め具含む) 4.1cm、最大横幅 2.7cm、本体部分の最大厚み
3mm弱、重さ 11g、1950年 バーミンガム、一万三千円
今から六十年ほど前に作られたダーツボードをモチーフにしたスターリングシルバー フォブ ペンダントヘッドで、エナメルワークが細やかで、オレンジの色使いも綺麗です。 この品を見たときに、ちょっとピンと来るものがありました。 全体のフォルムは違いますが、以前に扱ったダーツボードに似ていると感じたのです。
家に戻ってから調べてみたら、やはり4332 チューダーローズ & ダーツボードのフォブと、エナメル細工はよく似ています。
全体の形はまるで違うのですが、エナメルワークのダーツボードは同じなようです。 詳しく見ていくと、メーカーズマークが同じで、二つの品が作られたのも1949年と50年で一年違い。 第二次大戦が終わってしばらくした1950年ごろに、ダーツや関連アクセサリーの流行があったのかなと思った次第。
裏面にはブリティッシュ ホールマークがしっかり刻印されているのもよいでしょう。 ホールマークは順にメーカーズマーク、バーミンガム アセイオフィスのアンカーマーク、スターリングシルバーを示すライオンパサント、そして1950年のデートレターになります。
銀が厚めでしっかり出来ているところは好感が持てます。 円形の縁辺部や上部に見えるクラウン飾り部分は、銀の厚みが2ミリ弱で、ダーツボードはドーム状に盛り上がっているので、その頂上辺りが最大厚みとなって3ミリ弱ほどあります。
留め具の円環にもスターリングシルバーを示すライオンパサントの刻印があります。
No. 4374 スターリングシルバー ホースシュー ペンダントヘッド
写真で見てホースシューの横の長さ 2.4cm、縦
2.3cm、最大厚み 3mm、1932年 バーミンガム、一万四千円
ホースシュー ペンダントヘッドにはいくつかバリエーションがありますが、写真の品はシンプル系のホースシューになっています。 デートレターはアルファベット大文字の「H」です。 レジスターナンバーと「ENGLAND」の文字が刻印されています。
このスターリングシルバー ホースシュー(馬の蹄鉄)のペンダントヘッドが作られたのは、あと三年すれば八十年が経過しようという1932年のことです。 銀地金の雰囲気がよく出たリアルな蹄鉄のデザインになっています。 ライオンパサントの横の長さは3ミリ強ほどあって、大きめなホールマークが刻印されているのは、ホールマーク自体を見て楽しむという作り手の意図を反映しているのでしょう。
これまでに扱ってきたホースシューの製作年を調べてみると、1930年代から40年代に作られていたことがわかります。 そうしますと、1932年に作られている写真のホースシューは、その中でも比較的に古い方の品ということになります。
裏面に見えるホールマークは順にHG&Sのメーカーズマーク、バーミンガム アセイオフィスのアンカーマーク、スターリングシルバーを示すライオンパサント、そして1932年のデートレター「H」になります。
ブリティッシュ ホールマークは銀の純度を保証し、製作年等を記録するという実用目的で、中世の時代に始まった制度ですが、ライオンマークやバーミンガムののアンカーマークなど装飾性が高いこともあって、いつの頃からか、ホールマークのデザインそのものを楽しむ趣向のアクセサリーも作られるようになりました。
左から二つ目にあるライオンの刻印は、英国製スターリングシルバーの銀純度を保証するマークになりますが、このライオンパサントの歴史について少し解説しておきましょう。 この歩きライオンのマークが初めて導入されたのは今から460年ほど前の1544年のことになります。 これは当時テューダー朝のヘンリー八世が行った低品位銀貨の鋳造と関係があります。
歴史上どこの国でも財政が逼迫してくると、悪貨を鋳造することがひろく行われてきました。 日本の江戸時代にも同じようなことがあったと思います。 銀貨と銀器がほぼ同等な価値を持っていた昔の時代にあっては、お上の定める低品位銀貨の価値でもって、高品位な銀器と交換されてしまっては、損してしまうことになります。 そこでその銀器が92.5%の銀純度であることを保証するマークとして、ライオンパサントが導入されたわけです。
イギリスのホールマーク制度については、英国アンティーク情報欄にあります「5.シルバーホールマークとジョージアンの国王たち」の解説記事もご参考ください。
ホースシューはイギリスではグッドラックの意味があって人々に好まれます。 縁起のよさが好まれ、パブの看板に蹄鉄三つが描かれて、写真三番目のような「Three
Horseshoes」なんていう名前のパブもありますので、「ホースシュー=幸運」の図式はイギリス人の暮らしに深く根ざしていることが分かります。
ついでながら、シャーロック・ホームズの『白銀号事件』を読んでいましたら、ホームズの「I
think that I shall put this horseshoe into
my pocket for luck.(このホースシューは幸運があるように、私が貰っておきましょう。)」という台詞に出会いました。 この探偵小説は1892年12月に発表されていますので、少なくともヴィクトリアンの頃には、「ホースシュー=グッドラック(幸運)」の連想があったことが分かります。 シャーロック・ホームズ シリーズには、アンティークなヴィクトリアンの暮らし向きが読み取れる場面が豊富なので、注意して読むと面白いようです。
それから、蹄鉄の滑り止めはカルカン(Calkin)と呼ばれるのですが、ちょっと注意して見てみると、このホースシューのカルカンは上側に三つと下側に四つの合わせてラッキーセブンになっています。 ホースシューが本来持っている幸運の意味合いに、カルカンのラッキーセブンが掛け合わされて、ラッキーの二乗になっていることから、より効果のありそうなホースシューに作られているのです。
それでは、なぜホースシューが好まれるようになったのか。 ヴィクトリア時代に書かれた『The
Horse Shoe, The True Legend of St. Dunstan
and The Devil』 という書物には、ホースシューにまつわる伝説が書かれています。 その概要をご紹介してみましょう。
後にカンタベリー大司教になったセント・ダンスタンは、ハープを弾くのが上手で鍛冶屋の仕事もこなす器用な人でした。 ダンスタンが夜にハープを奏でていると、デビルがやって来て邪魔をするようになりました。 デビルの悪戯に困ったダンスタンは一計を案じて、蹄鉄を取替えに来たデビルの蹄足にホースシューの留め釘を深く打ち込んだのでした。
痛がるデビルにダンスタンはこう言います。 「これからは礼拝の邪魔をしないこと、音楽を奏でる邪魔をしないこと、そしてホースシューを掲げた家には寄り付かないこと。 これを守るなら直して進ぜよう。」 デビルはダンスタンと契約をかわし、以降はホースシューが魔除けの役割を果たすようになり、さらには
Good Luck をもたらすお守りとされるようになったのでした。
No. 4244 スターリングシルバー スウィーバル フォブ ロケット
縦の長さ(留め金含む) 2.7cm、最大横長 3.0cm、本体部分の楕円の長径
2.1cm、短径 1.7cm、最大厚み 6mm、一万四千円
お手入れしたところ、綺麗になりましたので、写真を撮り直してみました。
楕円形のロケット本体部分が回転するスウィーバル フォブ様式のスターリングシルバー ロケットです。 指で弾くと楕円の本体部分が気持ちよくクルクル回るので、何はなくとも回してみたりと、こういう仕掛けものアクセサリーは楽しめます。
このタイプのロケットを時に見ますが、エングレービングは手彫りなので、模様は微妙に違ってきます。 しかし回転機構は優れていて、クルクルと気持ちよくまわるのは、このタイプのロケットのよい特徴です。
本体部分は2.1cm*1.7cmと小さめながら、もちろん大切な写真を入れて、ロケット本来の用途としてお使いいただけます。 しかし、ブリッジ部分の透かしデザインが美しく、胸元でフォブが揺らゆらするのも素敵なので、ペンダントヘッドとしても気に入っています。
ロケット表面のエングレービングで、所々色合いが濃いめに見えるのは、縦横の格子状に細かな彫りが施されているためです。 蓋を開けると内側にスターリングシルバーを示す「925」の刻印があります。
No. 4240 フラワーデザイン スターリングシルバー 組チェーン ネックレス
一周の長さ 42.5cm、重さ 42g、フラワー組チェーン横幅
9mm、フラワー組チェーン厚み 3.5mm、チェーンの留め具に近い部分の横幅と厚み5mm*2mm、三万三千円
パーツの銀はそれぞれに厚めで、全体で42グラムと持ちはかりがありますので、重厚な銀のアクセサリーをお探しの方にお薦めしたいと思います。 留め具部分にはスターリングシルバーを示す「925」と「SIL」の刻印があります。
No. 4234 透かし飾り スターリングシルバー ウォッチ チェーン SOLD
長さ(バーからループ状留め具まで) 23.2cm、重さ
12g、バーの長さ 3.3cm、二つの透かし飾りの長さ
2.0cm、最大直径 9mm、二万四千円
堤型の透かし飾りが美しく、横渡しにして揺らゆらさせると、ゴージャス感が楽しめる銀のウォッチチェーンです。 横棒のバーも装飾的かつ実用面の工夫も見られ、全体として細工のよいアンティークと感じます。
ウォッチチェーン本来の用途に使う場合には、チョッキのボタン穴にバーを差し込んで、時計本体を横にあるポケットに入れて、チェーン本体が横長に見えるように身に着けたものです。
また、現代的にはブレスレットとして使うと二つの透かし飾りが揺らゆらして素敵ですし、仮に時計を付けなくても、昔風にチェーンを横渡しにして服装の装飾にしてみるのもアンティークな雰囲気が楽しいと思います。
ホールマークはありませんが、飾り部分やチェーンの様子、そして全体の構成から見て、ヴィクトリアン終り頃からエドワーディアン頃に作られたスターリングシルバーで間違いでしょう。
バーには円環留めの盛り上がりがあって、軸を中心に360度自由に動く構造になっています。 バーとチェーン部分のよじれを防ぐ仕掛けで、使ってみると扱いやすいウォッチチェーンであるこが分かるでしょう。
先端のループ状留め具の仕組みについてご質問がありましたので、説明させていただきます。 この品はつくりが良いので、隙間がわずかで見えにくいかも知れませんが、ループの下部に斜めに切れ込みが入っているのが分かるかと思います。 この留め金の付け根部分にバネが仕込まれていて、外向きに押す力が働き、開閉が出来る仕掛けになっています。
アンティークハンターの立場から言いますと、このバネ仕掛けが壊れた品がけっこうありますので、往時のままに良好なコンディションの品が見つかると嬉しいものなのです。
No. 4210 London Academy of Music オリジナルケース入り エナメルワークのスターリングシルバー フォブ
フォブの長さ(留め具含む) 3.9cm、最大横幅
2.8cm、厚み 2mm、重さ 15g、1936年 バーミンガム、オリジナルケース付、一万五千円
おそらく未使用と思われるLondon Academy of
Musicのフォブで、スターリングシルバーの周辺部にはエナメルワークが施されています。 ふっくらと柔らかな感じのフォブになっています。
こうした品はすぐれて個人的なものですが、なにかしら元気がもらえそうなこと、デザインの良さ、さらに加えてオリジナルケースに入っていることに惹かれて求めました。
写真三番目のホールマークは順にメーカーズマーク、バーミンガム アセイオフィスのアンカーマーク、スターリングシルバーを示すライオンパサント、そして1936年のデートレターです。
裏面には「Christmas 1936」とありますが、以前に扱ったLondon
Academy of Musicのフォブには「Midsummer 1926」とありました。 一月や二月と言わずに、季節を示すのはAcademyの伝統であるようで、気に入っています。
No.4198 St. Christopher スターリングシルバー ペンダントヘッド
with ブリティッシュ ホールマーク
縦の長さ(留め具含まず) 3.5cm、重さ 11g、留め具を含む縦長
4.1cm、最大横幅 2.5cm、周りを取り巻くフレームの奥行き
3.5mm、厚み 1mm、1975年 バーミンガム、一万四千円
セント・クリストファーが幼子となったキリストを肩に乗せて、杖をついて、川を渡っている様子です。 三段ダルマのような銀のフレームは、奥行きが3.5mmに厚みも1mmほどあって、かなりしっかり出来ています。
写真二番目のように、裏面の下部には、ブリティッシュ ホールマークが刻印されているのも、この品のよい特徴です。 ホールマークは順にメーカーズマーク、バーミンガム
アセイオフィスのアンカーマーク、スターリングシルバーを示すライオンパサント、そして1975年のデートレターになります。
セント・クリストファー(St. Christopher)は、紀元三世紀ごろの聖人で、幼子となったキリストを抱いて川を渡るクリストファーは旅人の守護聖人とされ、その像は旅の安全を期すお守りになっています。
英語では 「St Christopher, The Travellers
Guardian」という言い方にしばしば出会い、イギリスでは
St. Christopherのアクセサリーを身に着けている人を見かけるので、どんな意味合いで身に着けているのか質問したことがあります。
けっこうなお年の方でも身に着けていて、私が尋ねたのは還暦過ぎのシニアの男性でしたが、やはり道中お守り、あるいは日本で言ったら交通安全のお守りみたいな意識だと聞きました。
ギリシャの古文書によれば、セント・クリストファーは、元々はローマ軍との戦闘で捕虜となった兵士で、後に殉教した人物であったようです。 今日の一般的なセント・クリストファーのイメージは、中世ラテン文化の中で、後になって創造されたものです。
No. 4147 スターリングシルバー ブレスレット
長さ 19.3cm、横幅 0.9cm〜1.7cm、厚み 1mm、重さ
9g、一万二千円
銀鎖四本を編みこんだブレスレットの構造なので、ある程度の伸縮性があります。 横幅は写真の状態では1センチほどですが、編みこんだ銀鎖が広がると、鎖と鎖の間隔があいて最大で1.7センチほどに広がります。 留め具の三箇所にスターリングシルバーを示す「925」の刻印があります。 一部はうっすらとゴールドギルトされているようで、シルバーと色合いの違いが楽しめます。
No. 5442 スターリングシルバー 丸型インゴット ペンダントヘッド
直径 2.2cm、厚み 6mm強、重さ 12g、ライオンパサントの横幅
5mm、1979年 ロンドン、一万二千円
通常の銀製品よりも大きなホールマークがしっかりと刻印され、ブリティッシュ スターリングシルバー ホールマークの見本のような丸型インゴットのペンダントヘッドです。
このペンダントヘッドは銀の重みを感じて、英国のシルバーホールマークのデザインそのものを楽しむ趣向のアクセサリーと言えましょう。 スターリングシルバーを示すライオンパサントは横幅
5ミリの大きさがあって、ブリティッシュホールマークしては、かなりの大きさになっています。
写真のペンダントヘッドはホロー(中空)構造で、内部の銀稠密度は50%と推計されます。 ただしホロー構造とは言っても、持った感じはかなりのしっかり感があります。 ペンダントヘッドの内部の様子について考えてみる機会がありましたので、皆様にもご紹介させていただきましょう。
底面の半径が1.1cm、高さが0.6cm強の円柱形をしておりますが、上部の角が取ってある構造なので、高さを少し減らした0.6cmの円柱として概算しますと、体積が2.28立方センチになります。
この品はスターリングシルバーで92.5%純度の銀になりますが、比重は純銀の10.49で代用しますと、内部まですべてが銀であれば、重さは23.9gとなるはずです。 実際の重さが12gですので、銀の稠密度は
12/23.9*100=50.2% のホロー(中空)構造と推計できます。
ペンダントヘッドは 10g程度でもすでに重たく感じるものなので、アクセサリーとして実際に身に着けるという観点から、重さが抑えられる中空構造を採用して作られたものと考えられます。
ブリティッシュ ホールマークは銀の純度を保証し、製作年等を記録するという実用目的で、中世の時代に始まった制度ですが、ライオンマークやレオパードマークなど装飾性が高いこともあって、いつの頃からか、ホールマークのデザインそのものを楽しむ趣向のアクセサリーも作られるようになりました。
ホールマークは上から時計まわりに、メーカーズマーク、ロンドン
レオパードヘッド、1979年のデートレター、そしてスターリングシルバーを示すライオンパサントです。
上から三つ目にあるライオンの刻印は、英国製スターリングシルバーの銀純度を保証するマークになりますが、このライオンパサントの歴史について少し解説しておきましょう。 この歩きライオンのマークが初めて導入されたのは今から460年ほど前の1544年のことになります。 これは当時テューダー朝のヘンリー八世が行った低品位銀貨の鋳造と関係があります。 歴史上どこの国でも財政が逼迫してくると、悪貨を鋳造することがひろく行われてきました。 日本の江戸時代にも同じようなことがあったと思います。 銀貨と銀器がほぼ同等な価値を持っていた昔の時代にあっては、お上の定める低品位銀貨の価値でもって、高品位な銀器と交換されてしまっては、損してしまうことになります。 そこでその銀器が92.5%の銀純度であることを保証するマークとして、ライオンパサントが導入されたわけです。
イギリスのホールマーク制度については、「英国アンティーク情報」欄にあります「5.シルバーホールマークとジョージアンの国王たち」の解説記事もご参考ください。
No. 5940 ピアストワーク スターリングシルバー ペンダントヘッド
縦の長さ(留め具含む) 3.75cm、横の長さ 3.0cm、厚み
1.5mm、重さ 5g、1941年 ダブリン アセイオフィス、一万五千円
丸に十字のデザインで、この品を求めた時の話では、クロスをイメージしているか、あるいはエデンの園をイメージしたものではないかと聞きました。 旧約聖書の『創世記』の記述によれば、エデンの園の中央には生命の樹と知恵の樹があり、さらには泉が湧き出して四方に流れていたとのこと。
イギリス人の解釈ではそうなるのかと、興味深く思った次第でした。 と言うのは、私は初めこの品の「丸に十字」を見たとき、戦国大名の家紋に似たデザインがあったなと思ったもので。
ダブリン アセイオフィスの銀であることも珍しいでしょう。 裏面のホールマークは順にメーカーズマーク、ダブリンアセイオフィスでスターリングスタンダードを示すハイバーニア&ハープクラウンドマーク、そして1941年のデートレターです。
アセイオフィスのダブリンはアイルランドの首都ですが、1919年にイギリスから独立するまでは、その歴史を同じくしてきた経緯があって、アイルランドのシルバーホールマーク制度は、イングリッシュ ホールマーク制度に準じています。
No. 4051 スターリングシルバー クロス with
ブリティッシュ ホールマーク
縦の長さ(留め具含まず) 3.7cm、横の長さ
1.9cm、留め具を含む縦長 4.3cm、厚み 1mm弱、1978年
バーミンガム、一万五千円
放射状のカットが美しく光を誘うスターリングシルバーのクロスです。 ルーペで詳しく見てみると、クロス中心部から外に向かって放射状の直線ラインカットが入っているだけなのですが、菱形の山の尾根と谷を上手く組み合わせることで、数多くの同心円デザインが浮かんでくるように見えます。 直線のみから丸い円が生み出されてるところが興味深く、計算し尽された幾何学模様なのです。
裏面にはブリティッシュ ホールマークが刻印されていることも、この品のよい特徴になっています。 写真二番目に見える四つのホールマークは順にメーカーズマーク、バーミンガム アセイオフィスのアンカーマーク、スターリングシルバーを示すライオンパサント、そして1978年のデートレターです。
No. 6855 フラワーエングレービング スターリングシルバー クロス ペンダントヘッド
with チェーン
クロス本体の縦 3.35cm、横 1.65cm、厚み 0.5mm、全体の重さ
4g、チェーンの長さ 46cm、1920年代くらいの英国製、一万四千円
小花のエングレービングが可愛らしくて気に入りました。 ルーペで詳細に見てみると、お花の内側の彫刻など細やかですし、デザインの基本ラインは強めのタッチで彫刻刀を振るった様子まで窺い知れる手仕事なので、味わいのあるアンティーク
クロスに仕上がっています。
銀は若干薄めなつくりで、デートレター等無いので製作年を特定出来ませんが、彫刻の様子からみて1920年代の英国製と思います。
裏面にはメーカーズマークと、スターリングシルバーであることを示す
「STERLING」の刻印があります。 またチェーンも留め具に「925」の刻印があり、スターリングシルバーです。
No. 4025 ふっくらハート & クロスのスターリングシルバー ペンダントヘッド
ハートの横幅 1.0cm、最大厚み 5.5mm、クロスの縦(留め具含まず)
1.7cm、横 1.2cm、厚み 2.5mm、1900年前後の英国製、一万五千円
ホロー(中空)構造のハート&クロスで、ハートはふっくらと厚みがあります。 彫刻は両面にわたっていて、ぐるぐるしたウェーブパターンというか、花模様デザインが彫られています。 ホールマークはありませんが、作りと彫りの様子からヴィクトリアン終り頃に作られたスターリングシルバーと思います。
No. 7921 ヴィクトリアン ジュビリー スターリングシルバー コイン ブローチ
コインの直径 2.4cm、ブローチの最大厚み(ピン含まず)
5mm、ピンも含んだ最大厚み 1.0cm、重さ 8g、銀貨は1887年製、一万四千円
ヴィクトリア女王戴冠50周年のジュビリー記念銀貨を使ったブローチです。
シールドリバースのエンブレムが素敵で好きなこともあって、特に注意している為か、最近いくつか手に入った品の一つです。
クイーン ヴィクトリアが若干18歳の若さで英国王位を継承したのは1837年のことで、この年から六十余年に及ぶヴィクトリア時代が始まり、戴冠50周年のジュビリー イヤーには、盛大なお祝いが行われました。 ヴィクトリア女王は在位期間が長かったことと、その時代は英国の国力が格段に伸張した時期と重なっていた為に、イギリス史の中でも特にポピュラーな国王となりました。
ヴィクトリア女王時代に好まれたシールド リバースがブローチ表側のデザインに採用されています。 描かれているのは、右上にライオンの立ち姿でライオンランパント、左下にはハープ
クラウンド、そして三頭のライオンは『ライオンハート(獅子心王)』の愛称で知られる12世紀の英国王リチャード一世時代からのエンブレムです。 銀貨の下部には1887年の数字が見えます。
余談ですが、リチャード一世は十年間の治世中に国内にいたのがたったの六ヶ月という王様で、海外での戦いに明け暮れた英国王でした。 戦いで名を馳せ、ライオンハートの称号を得て、その勇気と生きざまは騎士の模範とされています。 そして現代ではサッカーのイングランド代表が使うエンブレムが、まさにこのスリー
ライオンなのです。
ブローチ裏面はヴィクトリア女王の横顔です。 女王の若かりし頃はナショナル ポートレートギャラリーにある肖像画でご覧いただけるのですが、以下に写真がありますのでご参考まで。 「英国アンティーク情報、14.Still
Victorian」
周りの粒々装飾はグラニュレーションと呼ばれ、ヴィクトリアンの時代によく見かける銀装飾の手法です。
銀貨が作られたのは1887年ですが、ブローチとして加工されたのもおそらく同じ年ではないかと思われます。 グラニュレーションを用いた装飾手法からみてもヴィクトリアンの品と言えそうですし、さらに、やはりジュビリーものというのは一番賑わう当年に作られたとみるのが一般だからです。
No. 5778 スターリングシルバー インゴット型 ペンダントヘッド
インゴットの縦(留め具含まず) 2.4cm、横
1.05cm、厚さ 4mm、重さ 4g、上から三つ目のライオンパサントの横幅
3.5mm、1980年 バーミンガム、一万二千円
スターリングシルバーのインゴット型ペンダントヘッドです。 ホロー(中空)構造の小振りな品になりますが、実際にペンダントヘッドとして身に着けるには、このくらいの大きさと重さが良いということもあるでしょう。
インゴットとは一般に金塊や銀塊を指します。 インゴット型ペンダントヘッドと言っても様々な形状があるのですが、写真の品は、いわゆる金の延べ棒と言われるインゴットに近い形状をしています。 『ダイ・ハード3』をご覧になった方なら、テロリスト達が連邦準備銀行の地下金庫から強奪したあの金の延べ棒です。
余談ながら、イギリスの中央銀行であるイングランド銀行へ見学に行くと、正真正銘の金の延べ棒を持たせてもらえます。 透明な硬質プラスチックケースの両サイドに手を入れる穴があって、中に鎮座している金の延べ棒様を触ったり、持ち上げたりしていいようになっているのです。
ところがこれが半端じゃないほど重たくて、びっくりします。 女性では持ち上げるのは難しいでしょう。 男性でも両足を踏ん張って、しっかり腰をすえて、両手でやっと持ち上がるぐらいな感じです。
ゴールドは世の中にある物質の中でも最大比重の金属です。 それは頭では分かっているのですが、実際にどういうことかというと、金塊が目の前にあったとき、見た感じの重さと比べて、実際にはその何倍もの重さがあるということなのです。
『ダイ・ハード3』ではテロリスト達が、けっこうやすやすと金塊を手にしていました。 如何に鍛え上げられた屈強なテロリストと云えども、そう簡単には金の延べ棒を持ち運べないと言うのが、私の印象でした。
写真の品に戻って、ホールマークは上から順にメーカーズマーク、バーミンガム アセイオフィスのアンカーマーク、スターリングシルバーを示すライオンパサント、そして1980年のデートレターになります。
ブリティッシュ ホールマークは銀の純度を保証し、製作年等を記録するという実用目的で、中世の時代に始まった制度ですが、ライオンマークやレオパードマークなど装飾性が高いこともあって、いつの頃からか、ホールマークのデザインそのものを楽しむ趣向のアクセサリーも作られるようになりました。
上から三つ目にあるライオンの刻印は、英国製スターリングシルバーの銀純度を保証するマークになりますが、このライオンパサントの歴史について少し解説しておきましょう。 この歩きライオンのマークが初めて導入されたのは今から460年ほど前の1544年のことになります。 これは当時テューダー朝のヘンリー八世が行った低品位銀貨の鋳造と関係があります。
歴史上どこの国でも財政が逼迫してくると、悪貨を鋳造することがひろく行われてきました。 日本の江戸時代にも同じようなことがあったと思います。 銀貨と銀器がほぼ同等な価値を持っていた昔の時代にあっては、お上の定める低品位銀貨の価値でもって、高品位な銀器と交換されてしまっては、損してしまうことになります。 そこでその銀器が92.5%の銀純度であることを保証するマークとして、ライオンパサントが導入されたわけです。
イギリスのホールマーク制度については、英国アンティーク情報欄にあります「5.シルバーホールマークとジョージアンの国王たち」の解説記事もご参考ください。
No. 6672 スターリングシルバー クロス
クロス本体の縦の長さ(丸留め金含まず) 3.2cm、横の長さ
2.2cm、厚み 1.5mm弱、一万三千円
中心部から放射状に伸びるカットがかなり繊細で、光の反射を美しく誘います。 厚みは1.5ミリほどのソリッドシルバーで、持った感じはしっかりしています。 裏面にはメーカーズマークと「SILVER」の刻印があります。
No. 5138 シルバー & 9カラット ローズゴールド ペンダントヘッド
with チェーン
楕円の長径 3.1cm、短径 2.35cm、最大厚み 3mm強、全体の重さ
5g、スターリングシルバー チェーンの長さ 45cm、一万二千円
シルバーフレームの周囲にマルカジットを配したペンダントヘッドで、ピアストワークの帆船部分は9カラット ローズゴールドです。 裏面には銀純度を示す「1000」の刻印があって、この品がスターリングスタンダードより銀純度の高い100%の純銀素材で出来ていることが分かります。 通常は92.5%純度のスターリングシルバーでも十分なわけで、素材の珍しさにも興味を覚えます。
9カラットゴールドは金含有量が37.5%の合金ですが、金以外には銅を多く含む場合には、その色あいは赤みがかかっていて、イギリスではローズゴールドと呼ばれます。 英国にはバラの花が好きな人たちが多いので、ゴールドにおいてもローズゴールドが好まれるのでは?と思えます。 金純度の高いイエローゴールドよりも、温かみがあってVery
Britishな装飾素材と思います。
No. 6931 スターリングシルバー クロス with
チェーン SOLD
縦の長さ(丸留め具含まず) 2.8cm、全体の縦の長さ(丸留め具含む)
3.05cm、横の長さ 1.8cm、厚み 1mm弱、一万二千円
彫りのデザインはモダンな雰囲気ですが、深めなカットは光の反射が美しく、手彫りの彫刻で全体として品のよさを感じます。 ルーペで詳しく見てみると、銀職人さんが彫刻刀を振るった様子が窺い知れて、そういうところにも親しみが湧いてくるハンド エングレービングと思います。
裏面にはメーカーズマークと、「SILVER」の刻印があります。 またチェーンも留め具部分に「STERLING」の刻印があってスターリングシルバーです。
No. 6171 ヴィクトリアン クラウン銀貨のペンダントヘッド
ペンダントヘッド直径 4.9cm、銀貨の直径 3.8cm、全体の重さ
35g、厚み 3.5mm、銀貨は1895年鋳造、一万九千円
ヴィクトリアンのクラウン銀貨を使ったペンダントヘッドです。 表はヴィクトリア女王の横顔で、裏面のデザインはSt.ジョージがドラゴンを退治している様子です。 どこを見ても500円や100円といった数字の記述がないのは不思議な気がしますが、クラウン銀貨はヴィクトリア時代の5シリング(=0.25ポンド)にあたります。
遠い昔の銀貨というのは、トレジャーハントに通じるロマンを感じますし、クラウン(Crown=王冠)という響きも気に入っています。 また、大きくて銀の重みを感じさせてくれるゴージャス感が好きで、グッドラック アイテムとして求めました。
重くて豪華な印象からも想像はつきますが、クラウン銀貨は当時としても相当額であったようで、そのために使用頻度が低いままに保存されて今に至っているコインもあるようです。 ではいったい、クラウン銀貨はヴィクトリア時代にどのくらいの価値を持っていたのでしょうか、それを知るためには、当時と現代の物価水準をも検討しないと答えが出てきません。
Roger Bootle氏の「The Death of Inflation」という本によれば、ヴィクトリア時代は長期にわたって物価が安定した時代だったようです。 例えば、ロンドンタクシーの前身である乗合馬車の初乗り運賃は1694年に1マイル当り1シリング(つまり現代の0.05ポンド)と設定され、この運賃がヴィクトリア時代を通じて変わらなかったことが紹介されています。 今日、ロンドンタクシーで1マイル乗ると、渋滞がなければ3.5ポンドほどですが、実際には5ポンドほどかかるのではないでしょうか。 この比較でみると、今日の物価はヴィクトリア時代と比べて70倍から100倍になっていると考えられます。
また、シャーロック・ホームズの話には、ヴィクトリア時代の給料や家賃についての記述があるので検討してみると、ロンドン ロンバート街の株式ブローカーの週給が3ポンドとか、郊外のこぎれいな別荘の年間家賃が80ポンドなどとあり、この面から見てもやはり、ざっくり100倍とみてよさそうです。
そうしますと、クラウン銀貨とは当時のサラリーマンが半日働いて得られる金額であって、ポンド建では今日の25ポンドほどにあたり、円換算して5000円ぐらいと言うことになります。
昔の物価水準や個々の物の値段について分かってくると、アンティークや当時の時代状況により親しみが湧いてきます。 その上であらためてドイルやディケンズ、そしてブロンテの小説を読んでいけば、英国アンティークと、それを取り巻く時代背景について理解がいっそう深まることでしょう。
追記:クラウン銀貨はサラリーマンが半日働いて得られる金額と書きましたが、これは都会のロンドンのことですし、当時としては比較的高給かもしれません。 『特命全権大使 米欧回覧実記(二)(英国編)』によれば、バーミンガムのペン製造工場について以下のような記述があります。 「ウェルス氏会社のペン製造場に至る。...中略...職人に婦人多し、その給料は一日に平均2シリング半、」 こちらの事例で言えば、クラウン銀貨は二日分の給料に当たります。
『特命全権大使 米欧回覧実記(二)(英国編)』については、英国アンティーク情報欄の「10.エルキントン社のシルバープレート技術と明治新政府の岩倉使節団」の記事後半の解説もご参考ください。
No. 5781 メイソニック スターリングシルバー ペンダントヘッド
with ゴールドギルト SOLD
定規部分の長さ 3.8cm、四角い飾りの縦横 1.4cm*1.25cm、重さ
10g、本体の最大厚み(留め具含まず) 2mm弱、1973年
バーミンガム、二万円
中央下の四角い飾り部分が揺らゆらするのも気に入りました。 その中にあるデザインはピタゴラスの三平方の定理です。 これは元々は石工のギルドとして出発したフリーメイソンにあっては、職業上の必須知識として幾何学が重要視されてきた歴史的背景があってのことです。
裏面には、In Appreciation of his service
as Master of the Oakfield Lodge 1972-1973.と、贈られた人の名前とともに彫ってあります。 つまり、ロッジのマスターとして、フリーメイソンの役職を務めた後に、プレゼントされた記念の品ということになります。
ゴールドギルトの綺麗な品ですが素材はスターリングシルバーで、写真二番目の裏面右下には、メーカーズマーク、バーミンガム アセイオフィスのアンカーマーク、スターリングシルバーを示すライオンパサント、そして1973年のデートレターが刻印されています。
“コンパス”と“直角定規”はフリーメイソンのシンボルで、コンパスは「道徳」を、そして直角定規は「真理」を表象しています。 このシンボルはニコラス・ケイジの映画『ナショナル・トレジャー』の中で、宝探しの手掛かりとしてたびたび登場していたので、これまでなじみがなかったとしても、映画を見た方はとても印象に残ったことと思います。
フリーメイソンとはイギリスで発生し世界に広まった秘密結社です。 日本語では秘密結社との言われ方が多いようですが、アメリカではフリーメイソンのメンバーはごく普通にどこにでもいるので、“秘密”というニュアンスはなくて、いわば親睦団体のようなものと言ってよいでしょう。 『大辞林』によれば、「博愛・自由・平等の実現を目指す世界的規模の団体。中世以来の熟練石工組合を母体として一八世紀初めイギリスで結成。 啓蒙主義精神を基調とし、多くの名士を会員に含むとされるが全容は明らかでない。」とあります。
映画 『ナショナル・トレジャー』では、フリーメイソンがストーリーの根幹を成しており、アメリカにおけるフリーメイソンの位置付けを知るよい手掛かりになります。 アメリカの独立戦争を指導したリーダーの多くはメイソンだったり、その後も歴代大統領の多くがメイソンだったということです。 映画のシーンにもありましたが、1ドル紙幣に描かれた「ピラミッドと一つ目の絵柄」も『万物を見通す目』というメーソンのマークの一つで、アメリカ的価値とフリーメイソンには分かち難い関係があるようです。
さらに言えば、日本の戦後10年を主導した歴代首相の多くはフリーメイソンだったこともあり、日本とも大いに関係があります。
No. 7922 ヴィクトリアン銅貨と1913年銅貨のブローチ
ブローチ横の長さ 5.1cm、中央のコイン直径
2.0cm、左右のコイン直径 1.5cm、重さ 7g、中央のコインは1865年製、左右のコインは1913年製、一万一千円
アンティーク 英吉利物屋 トップ(取り扱い品一覧)へ 新着品物 一覧へ アンティーク情報記事 一覧へ 英吉利物屋ご紹介へ