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No. 5778 スターリングシルバー インゴット型 ペンダントヘッド
インゴットの縦(留め具含まず) 2.4cm、横
1.05cm、厚さ 4mm、重さ 4g、上から三つ目のライオンパサントの横幅
3.5mm、1980年 バーミンガム、一万二千円
スターリングシルバーのインゴット型ペンダントヘッドです。 ホロー(中空)構造の小振りな品になりますが、実際にペンダントヘッドとして身に着けるには、このくらいの大きさと重さが良いということもあるでしょう。
インゴットとは一般に金塊や銀塊を指します。 インゴット型ペンダントヘッドと言っても様々な形状があるのですが、写真の品は、いわゆる金の延べ棒と言われるインゴットに近い形状をしています。 『ダイ・ハード3』をご覧になった方なら、テロリスト達が連邦準備銀行の地下金庫から強奪したあの金の延べ棒です。
余談ながら、イギリスの中央銀行であるイングランド銀行へ見学に行くと、正真正銘の金の延べ棒を持たせてもらえます。 透明な硬質プラスチックケースの両サイドに手を入れる穴があって、中に鎮座している金の延べ棒様を触ったり、持ち上げたりしていいようになっているのです。
ところがこれが半端じゃないほど重たくて、びっくりします。 女性では持ち上げるのは難しいでしょう。 男性でも両足を踏ん張って、しっかり腰をすえて、両手でやっと持ち上がるぐらいな感じです。
ゴールドは世の中にある物質の中でも最大比重の金属です。 それは頭では分かっているのですが、実際にどういうことかというと、金塊が目の前にあったとき、見た感じの重さと比べて、実際にはその何倍もの重さがあるということなのです。
『ダイ・ハード3』ではテロリスト達が、けっこうやすやすと金塊を手にしていました。 如何に鍛え上げられた屈強なテロリストと云えども、そう簡単には金の延べ棒を持ち運べないと言うのが、私の印象でした。
写真の品に戻って、ホールマークは上から順にメーカーズマーク、バーミンガム アセイオフィスのアンカーマーク、スターリングシルバーを示すライオンパサント、そして1980年のデートレターになります。
ブリティッシュ ホールマークは銀の純度を保証し、製作年等を記録するという実用目的で、中世の時代に始まった制度ですが、ライオンマークやレオパードマークなど装飾性が高いこともあって、いつの頃からか、ホールマークのデザインそのものを楽しむ趣向のアクセサリーも作られるようになりました。
上から三つ目にあるライオンの刻印は、英国製スターリングシルバーの銀純度を保証するマークになりますが、このライオンパサントの歴史について少し解説しておきましょう。 この歩きライオンのマークが初めて導入されたのは今から460年ほど前の1544年のことになります。 これは当時テューダー朝のヘンリー八世が行った低品位銀貨の鋳造と関係があります。
歴史上どこの国でも財政が逼迫してくると、悪貨を鋳造することがひろく行われてきました。 日本の江戸時代にも同じようなことがあったと思います。 銀貨と銀器がほぼ同等な価値を持っていた昔の時代にあっては、お上の定める低品位銀貨の価値でもって、高品位な銀器と交換されてしまっては、損してしまうことになります。 そこでその銀器が92.5%の銀純度であることを保証するマークとして、ライオンパサントが導入されたわけです。
イギリスのホールマーク制度については、英国アンティーク情報欄にあります「5.シルバーホールマークとジョージアンの国王たち」の解説記事もご参考ください。
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