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No. 5433 スターリングシルバー ペーパーナイフ with ミレニアム ホールマーク
長さ 20.2cm、重さ 50g、柄の最大幅 1.3cm、柄の厚み 2mm、2000年 シェフィールド アセイオフィス、R.Carr作、オリジナルケース付、二万四千円

通常の銀製品よりも大きなホールマークがしっかりと刻印され、ブリティッシュ スターリングシルバー ホールマークの見本のような純銀のペーパーナイフです。 50グラムというと、さすがにずっしりした持ちはかりで、銀の重みを感じて英国のシルバーホールマークのデザインそのものを楽しむ趣向の文房具になっています。 

五つのホールマークのうち、2000の文字をあしらった十字架形のマークは、通常年のデートレターと異なり変わった形をしていますが、これがミレニアムのデートレターです。 写真四番目にあるように、オリジナルケースにも「Collection For The Millennium」の文字が見えています。

スターリングシルバーを示すライオンパサントは横幅 8ミリの大きさがあって、ブリティッシュホールマークしては、ほぼ最大級の大きさでしょう。 ホールマークは上から順にR.Carrのメーカーズマーク、スターリングシルバーを示す「925」マーク、シェフィールド アセイオフィスのバラの花マーク、スターリングシルバーを示すライオンパサント、そして2000年のデートレターとなるミレニアムマークになります。

柄と同様にブレード部分も最大厚みは2ミリほどありますが、左右のサイドに向かって緩やかに湾曲して刃を構成しています。 刃は鋭すぎず、それでいてペーパーナイフとしては十分な鋭さを擁しており、イギリスの銀製ペーパーナイフとしては、オーソドックスなタイプと思います。 裏面はプレーンな作りで、ちょうど表のホールマークを外した感じになっています。 写真三番目に裏面の様子を撮ってみました。

ブリティッシュ ホールマークは銀の純度を保証し、製作年等を記録するという実用目的で、中世の時代に始まった制度ですが、ライオンマークなどは装飾性が高いこともあって、いつの頃からか、ホールマークのデザインそのものを楽しむ趣向の銀製品も作られるようになりました。 

ホールマーク部分を拡大した写真二番目に見えるライオンの刻印が、英国製スターリングシルバーの銀純度を保証するマークになりますが、このライオンパサントの歴史について少し解説しておきましょう。 この歩きライオンのマークが初めて導入されたのは今から460年ほど前の1544年のことになります。 これは当時テューダー朝のヘンリー八世が行った低品位銀貨の鋳造と関係があります。 歴史上どこの国でも財政が逼迫してくると、悪貨を鋳造することがひろく行われてきました。 日本の江戸時代にも同じようなことがあったと思います。 銀貨と銀器がほぼ同等な価値を持っていた昔の時代にあっては、お上の定める低品位銀貨の価値でもって、高品位な銀器と交換されてしまっては、損してしまうことになります。 そこでその銀器が92.5%の銀純度であることを保証するマークとして、ライオンパサントが導入されたわけです。 

イギリスのホールマーク制度については、「英国アンティーク情報」欄にあります「5.シルバーホールマークとジョージアンの国王たち」の解説記事もご参考ください。





裏面の様子


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