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No. 4707 アール・ヌーボー ヴィクトリアン スターリングシルバー クリスティング スプーン
長さ 14.5cm、重さ 20g、最大幅 3.3cm、柄先の最大幅
2.0cm、1876年 バーミンガム、Hilliard &
Thomason作、一万七千円
両面に施された手彫りのエングレービングが素晴らしいヴィクトリアンのクリスティング スプーンです。 4717 フォークとセットで求めたものです。
クリスティングスプーンとは、洗礼式あるいは命名式のお祝いに子供に与えられた品を言います。 古くは、12使徒が柄についたアポストルスプーンがプレゼントされたりしていたようですが、19世紀の初めからは、装飾的なナイフ、フォーク、スプーンの単品あるいはセットが用いられるようになりました。 お祝いの品であることから、エングレービングが豪華であることが多いのです。
この花はフォックスグローブをデザインしたものと思われます。 名前の由来に関しては「きつねのてぶくろ」でもありますが、おそらくアングロサクソンからの古い英語で、gliewは楽器の意味を示し、folksが小さい妖精という意味から、妖精の楽器という意味だったとも伝えられています。 イングランド西部のサマーセット地方やアイルランドでは「fairy
bell(妖精のベル)」と呼んでいるそうです。
裏面に五つのブリティッシュ ホールマークがしっかり深く刻んであるのも好印象です。 Hilliard
& Thomasonのメーカーズマーク、1876年のデートレター、バーミンガム アセイオフィスのアンカーマーク、スターリングシルバーを示すライオンパサント、そしてヴィクトリア女王の横顔でデューティーマークが刻印されています。
メーカー名は一流で、当時の最高峰の一つと言ってよいでしょう。 「Hilliard
& Thomason」は1837年にバーミンガムで、John
Hilliard によって会社が起されました。 1840年にはJohn
Thomasonとパートナーを組んで、以降はH&Tのメーカーズマークを使っています。 初めの頃は、スナッフボックス、ビネグレット、ワインラベル等の品で人気があったようですが、次第に商品の幅を広げていきました。 1851年の万国博覧会には、ナイフ、フォーク、スプーン等のフラットウェアも出展しています。 当時から評判も上々で、「極めて美しく、そして上品に仕上がっており、デザインも巧妙かつ強い印象を与える。」との賛辞を得ています。
裏面の様子
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