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No. 4705 スターリングシルバー チャームブレスレット
ブレスレット一周の長さ 17.0cm、重さ 31g、伝書鳩の横幅 1.5cm、ハート留め具の横幅 1.5cm、二万三千円

0.ハート留め具の裏面にはブリティッシュ ホールマークが刻印されています。 ホールマークは順にメーカーズマーク、バーミンガム アセイオフィスのアンカーマーク、スターリングシルバーを示すライオンパサント、そして1973年のデートレターになります。 脱落防止用のサブチェーンもあって安心です。

1.六ペンス:1967年鋳造
2.犬

3.椅子の上にギターと帽子がのっています。
4.手紙を運ぶ伝書鳩

5.くるくるチャーム:ハートを指で弾くと、「HAPPY BIRTHDAY」の文字が浮かび上がる仕掛けチャームです。

6.バレリーナ
7.バグパイプを奏でるスコットランドの人

コインの鋳造年は1967年ですので、この六ペンスは銀貨ではありません。 イギリスにおける六ペンスは1947年に銀貨から銅ニッケル合金に変わりました。 しかしながら六ペンス コインは縁起物として好まれることが背景にあって、チャームの一つとして取り込まれたものです。

表側はエリザベス二世の横顔で、裏面は写真に見えるように四つの花のデザインです。 四つの花とはスコットランドのあざみ、北アイルランドのシャムロック、ウェールズのリーク、そしてイングランドのバラになります。 

マザーグースのナーサリーライムに、花嫁が身につけると幸せになれるといわれるサムシング・フォーに続いて、以下のように一節があり、六ペンスが好まれる背景になっています。

Something old, something new,
something borrowed, something blue,
and a sixpence in her shoe.

これがサマセット・モーム『月と六ペンス』に言われる六ペンスになわけですが、余談ながら、『月と六ペンス』という対比的な題名になんとも惹かれるのですが、皆さん如何でしょうか。 この小説を読むと六ペンスを持ってみたい気がしてくるように思うのです。 ちなみにモームは「幻想と現実」を表象する二つのものとして月と六ペンスを選んだようです。

六ペンスによい意味合いが付与されてきた背景には、イギリスにおける長い歴史的な事情があるわけですが、そうした歴史の中に「イングランド銀行を救った六ペンス」の話もありますので、ついでにご紹介しておきましょう。

『Manias, Panics and Crashes (Kindleberger著)』という本によれば、南海泡沫事件のさなかの1720年9月にイングランド銀行で取り付け騒ぎが起こり、大勢の預金者がお金を引き出そうと、イングランド銀行に殺到しました。 資金ショート寸前であったイングランド銀行が危うく倒産を逃れたのは、六ペンスのおかげであったというのです。

預金を下ろしに大勢の人たちが押しかけて長蛇の行列となった事態に対して、イングランド銀行が採った作戦は、さくらを行列の前の方に並ばせるということでありました。 そしてさくらの人たちに対して、預金を小銭の六ペンスでもって払い戻すということをしたのです。 

大金を六ペンスで払うものですから、一人の払い戻しにも長い時間がかかりました。 さらには、支払った大量の六ペンスは、裏口からイングランド銀行に還流させて、また使うということを繰り返したのです。

こうして、どうにかこうにか資金ショートを免れて、やりくりしているうちに、セント・ミカエルの祭日がやってきて、人々のパニック心理もようやく落ち着きを取り戻すようになりました。 祭日明けには取り付け騒ぎも収まって、イングランド銀行は正常な業務に戻ることが出来たそうです。

イギリスという国の大本をなすイングランド銀行でさえも、その昔には六ペンスによって救われたという歴史的な事実も、六ペンスのポジティブイメージに一役買っているということは、少なくとも言えそうです。

スターリングシルバー チャームブレスレット

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