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No. 4683 『Paris』 エングレービング クリスティング スプーン with フレンチ ホールマーク
長さ 14.3cm、重さ 26g、最大幅 2.75cm、柄の最大幅 1.5cm、柄の最大厚み 2mm強、一万四千円

植物文様の装飾は金属象嵌による工芸作品です。 ベースになる銀素材に象嵌細工を施している様子からみて、金色部分は9カラットゴールドで間違いないでしょう。 写真二番目に見えるように、裏面にも同様な植物文様が施されていますが、こちらの象嵌細工はボール裏面にまで及んでいてゴージャスです。

ルーペで詳細に観察していくと、まずシルバースプーンに彫刻刀で植物文様を刻んでいき、その上から9カラットゴールドを埋め込んだ細工であることが分かります。 手で触れてみるとゴールドの植物文様部分は、少し盛り上がってレリーフ状をなしています。 

ボール裏面のテーブルに触れる面は金象嵌がなくなっていますが、下地部分の銀の刻み跡が確認できることから、かえって金象嵌を施した手順や手法が分かるところに面白みを感じます。 時間のかかった工芸品で、シルバースミスの力量も確かなことから、見ごたえのあるアンティーク スプーンになっています。

手の込んだ装飾が施されているスプーンでありますので、クリスティングのお祝い品であったろうと思います。 ボール部分には『Paris』のエングレービングがありますが、これは都市名のパリではなくて、プレゼントされた女の子の名前が『Paris』であったということでしょう。

ボール内側の柄元に近い左右には、フレンチホールマークが深く刻印されているのも、この品のよい特徴です。 二つのホールマークは、フランス製シルバーのスタンダードマークである知恵と武勇の女神ミネルバの横顔マークと、菱形のメーカーズマークになります。 

1838年に制定されたフランスのホールマーク制度によれば、ミネルバマークと四角いメーカーズマークがフレンチシルバーの要件になっています。

『Paris』 エングレービング クリスティング スプーン with フレンチ ホールマーク

裏面の様子

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