アンティーク 英吉利物屋 トップ(取り扱い品一覧)へ 新着品物 一覧へ アンティーク情報記事 一覧へ 英吉利物屋ご紹介へ
No. 4642 ヴィクトリアン スターリングシルバー サービングスプーン
with ゴールドギルト
長さ 19.4cm、重さ 42g、ボール部分最大幅 4.25cm、ボールの深さ
1.1cm、柄の最大幅 1.7cm、1900年 ロンドン
アセイオフィス、二万円 (4本あります。)
今から百十年ほど前の1900年ちょうどに作られたスターリングシルバー サーバーで、この年はヴィクトリアン最後の年にあたっています。 サービングスプーンの四本セットとして求めました。
だるま型のボール部分は珍しいシェイプで、イギリスではあまり見かけないタイプです。 42グラムと持ちはかりがあって、柄幅が広くて安定感があり、さらに柄先のレリーフにもふっくら感があって、だるまの形とあいまって見ていて和めるアンティーク シルバー テーブルウェアに仕上がっています。
手にした感じでは、大きめサイズでボール部分の長さが7センチあり、ボールも深めに作られていることから、使い勝手のよいサービングスプーンと思います。
ボール部分に金色がかかっているのは、ゴールドギルトと言ってシルバーの上にゴールドを施す手法です。 サービングスプーンではフルーツを取り分けることがありますが、果物の酸味がシルバーには良くないので、酸に強い金加工が施されており、当時の高級品では珍しくない手法になります。
写真三番目にあるように、柄の裏面にはブリティッシュ ホールマークが刻印されています。 ホールマークは順にメーカーズマーク、ロンドン レオパードヘッド、スターリングシルバーを示すライオンパサント、そして1900年のデートレターです。
写真のサーバーはヴィクトリアン アンティークであるという古さがポイントの一つになっておりますが、ちなみにヴィクトリアンの物品を示すアンティーク専門用語に「Victoriana」という言葉があります。 ヴィクトリア時代は1837年から1900年までの六十余年の長きにわたり、英国の国富が大いに伸びた時代なので、アンティークコレクターにもヴィクトリアーナ専門という方が英国には結構いらっしゃるようなのです。
この品が作られたヴィクトリア時代の背景については、英国アンティーク情報欄にあります「14. Still Victorian」や「31. 『Punch:1873年2月22日号』 ヴィクトリアンの英国を伝える週刊新聞」もご参考まで。
それにしても、テーブルスプーンが四本なら分かりますが、サーバーが四本セットとは、ちょっと数が多いので、不思議に思われるかも知れません。 それには理由があります。
食器や茶器などのひとそろいのことをサーヴィス(Service)と呼びますが、そもそもヴィクトリアンの頃の英国銀器の本式サービスは12人分でワンセットです、あるいはもっと大きな24人分セットもありました。 今日ではイギリスでも
6人分セットの方が普通ですが、遠い昔のお屋敷暮らしでは、お客様をおもてなしするのに大きなサーヴィスが当たり前だった時代がありました。
当時のテーブルセッティングによれば、大きなお屋敷においては12人分ないしは24人分のシルバーウェアのセットが備えられ、サーバーは数人で一本が配されました。 写真の品は四本セットのサーバーでありますので、元々はおそらく24人分セットの大きなサーヴィスの一部であったろうと考えられ、ビック サーヴィスを備えていたことから判断して、お屋敷の中でも比較的リッチな層が、もともとの持ち主だったのではないかと、シャーロック・ホームズ風に推理できるのです。
アンティーク 英吉利物屋 トップ(取り扱い品一覧)へ 新着品物 一覧へ アンティーク情報記事 一覧へ 英吉利物屋ご紹介へ