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No. 4493 アール・ヌーボー ピアストワーク スターリングシルバー ペンダントヘッド
with ブリティッシュ ホールマーク
長さ 7.4cm、最大幅 1.25cm、最大厚み 1.5mm、全体の重さ
11g、シルバーチェーンの長さ 50cm、1904年
バーミンガム、一万七千円
ちょっと珍しいアンティーク アクセサリーが入りましたので、ご紹介いたしましょう。 透かし細工が繊細なアール・ヌーボーのペンダントヘッドで、裏面にはブリティッシュ ホールマークがしっかり刻印されているのもポイントです。
裏面のホールマークは順にメーカーズマーク、バーミンガム アセイオフィスのアンカーマーク、スターリングシルバーを示すライオンパサント、そして1904年のデートレターになります。 先端に見える飾り彫りのイニシャルは「K」になります。
上部の透かし部分に円環が二つ付いて、シルバーチェーンとの橋渡しになっていますが、この円環にもスターリングシルバーを示すライオンパサントの刻印があります。 付属のチェーンも太めなしっかり系のスターリングシルバーであることもよいでしょう。 チェーンの留め具部分にはスターリングシルバーを示す「925」刻印があります。
左右の六ヶ所に施されたピアストワークは手仕事で、糸鋸を引いたギザギザ跡が残っています。 ルーペを使って詳細に調べてみると、糸鋸を引いた跡も繊細で、細工のよい品であることが分かります。 手仕事で糸鋸を引いていくのですから、職人さんの優れた技術と多くの時間がかかります。 現代のシルバースミスの方からお聞きしたことがありますが、作業にかなりの時間を要するこうした透かし細工は、現代の労働コストが上昇した英国では、大変なお金がかかり、もはや出来ないとのことでした。 そして、そもそもこれだけの技術を持った職人さんが現代ではいなくなっているのです。
この品を最初に見たとき、7.4センチと長いペンダントヘッドであることから、スプーンやフォークなどテーブルウェアの柄ではないかと感じました。 イギリスの特に1970年代頃には昔の銀のテーブルウェアを曲げたりしてブレスレットに作り変えたりということが流行った時期があり、当時のアクセサリーを今日でも時々見かけます。
アール・ヌーボーの時代とは1890年代から第一次世界大戦が始まる1914年頃までを言いますが、当時の銀器がすべてアール・ヌーボーのデザインであったわけではなく、アール・ヌーボーの銀器はどちらかといえば少数派でありました。 そもそもがレアなアール・ヌーボーの銀器を、作り変えて身に着けたいという需要もかなりあったのではないかと思うのです。
また一方で、全体を通して中ほどに見られる粗目の銀装飾は、エドワーディアン頃のテーブルウェアにおいては、見たことがない装飾技法であることから、この銀のペンダントヘッドは元々アクセサリーとして作られたとも考えられるのです。
裏面の様子
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