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No. 4121 HELVETIA スイスフラン銀貨のペンダントヘッド
直径 2.3cm、厚み 1mm強、重さ 6g、銀貨は1860年 鋳造、一万三千円

今から百五十年ほど前の1860年に鋳造されたスイスの銀貨がペンダントヘッドにしてあります。 留め具が左右二つあって、取り付けてある円環は太めな楕円形になっており、細工に手間のかかった良い品と感じます。 コインの表と裏で天地が逆になっているのも興味深く、写真二番目をご覧いただくとその様子が分かります。 ペンダントヘッドを身に着けた状態で、ひょいと上下にひっくり返すと「1 Fr. 1860」と見せてあげられるわけで、面白い構造と思います。

「HELVETIA」とあるのは、スイスのラテン名になります。 スイスの歴史を振り返ってみますと、紀元前一世紀ごろにケルトの一種族でヘルウェティと呼ばれる人たちが南ドイツあたりからスイスにやってきたと言われています。 ヘルウェティは次第に勢力を拡大して、やがてローマ帝国と衝突するようになりましたが、ジュリアス・シーザーの頃にはヘルウェティは現在のスイス領周辺にまで押し返されて、ローマ人はその地を「HELVETIA」と呼ぶようになったのです。

写真の銀貨はずいぶん昔のものですが、今日のスイスでも「HELVETIA」という言葉を使うことがよくあります。 現在のスイス連邦はドイツ語、フランス語、イタリア語、ロマンシュ語と四つの公用語を持っており、国名を表記するときに全部書き連ねるのは面倒だし、どれかに偏るのも問題があるということで、大昔のラテン名である「HELVETIA」をアイデンティティーの指標として使っていくことがままあるのです。

お客様との遣り取りで、「スイスフランのCHFのCHって何?」というお話がありました。 そもそもCHFとは外国為替市場で取引されるスイスフランの世界共通な通貨コード名であるわけですが、詳しくは CHF=Confoederatio Helvetica Francということで、直訳すればヘルべティア連邦フランになります。 「ヘルべティア連邦フラン」なんて言われても、馴染みがなければ、何のことやらピンときませんが、実は誰もが知っているメジャー通貨のスイスフランなのです。 日本の私たちも「HELVETIA」というスイスのアイデンティティー指標を知らず知らずに、皆で使っていることになります。

HELVETIA スイスフラン銀貨のペンダントヘッド




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