教科書には良性発作性頭位めまい症と載っています

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 頭位性めまい症について

 朝起きた時や、寝返りをうった時などにぐるぐる回るめまいが20〜30秒起こり、吐き気を伴う場合は、内耳の三半規管の病気が考えられ、専門医による正確な診断が必要です。
 なるべく早めに当院を受診して下さい。

 症例によっては、浮遊耳石置換法という最新の治療法によって劇的に治る場合があります。

 いままでこの病気は「良性発作性頭位めまい症(BPPV)」と呼ばれていましたが、「良性」という言葉は病理学用語であり、不適切と思われます。また内耳障害は突然に起こることがほとんどなので「発作性」という言葉も必要なく、「頭位性めまい症(positional vertigo)」とするのが一番適切かなと考えます。

 また、従来は後半規管が病巣と考えられていましたが、側臥位で水平性の頭位眼振が出現するタイプも少なからず認められ、外側半規管由来の頭位性めまい症も存在することが明らかとなってきました。
 この外側半規管頭位性めまい症は非常に興味深い疾患で、まだ完全に病態が解明されたわけではありませんが、次の3つに分類できます。

1)方向交代性上向性頭位眼振(持続型)
2)方向交代性下向性頭位眼振(減衰型)
3)方向交代性下向性頭位眼振(持続型)

1)は一側の外側半規管クプラに重いdebrisが付着した、いわゆるクプラ結石症で説明ができます。重力によって持続的にクプラが変位しますので、眼振も例外なく持続的です。

2)は外側半規管内のmoving debrisによって説明可能です。後半規管型と同様の病態と考えられ、眼振も20秒程度で停止する減衰型です。

3)は軽いdebrisがクプラに付着した状態であれば、眼振の性状が説明可能です(図参照)。






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