「自転車に乗って」

第二話と第三話の間の話

彼女の肩をグッと引き寄せる。
オレをじっと見つめていた瞳が閉じられ
やがて二人の唇が重なる。
軽く、短いキスの後、そのまま彼女を抱きしめる。
「不思議だね・・・」
耳元で彼女がささやく。
「何が?」
「まだ自分のことも思い出せないのに・・・アナタのコトだってよく知らないのに・・」
「・・・記憶が戻って、もし・・・その、問題なかったら」
「なかったら?」
「オレとちゃんと、付き合ってくれる?」
「・・・それって告白?」
「まあ、そんなとこ・・・どうかな?」
「いやだったら・・・こんな風になってないと思うよ」
もう一度キス。今度は、もっと長く。
舌を差し入れる。舌先が彼女のそれに触れ、そのままからみつく。
Tシャツの裾から手を差し入れ、すべすべした肌に直接触れる。
ぴくり、と小さく震えるが特に拒むような様子はない。
背中から、脇腹へ、そして滑らかな腹へ。
オレの手がその感触を楽しむように動き回る。
「は・・あっ・・・」
彼女が唇を離し、ため息を付く。
「ねえ・・・ここまで来て悪いんだけど・・・」
「・・・ん?」
「その・・・お風呂、入ってからにしない?」
「・・・う〜ん、風呂って言われてもなあ」
銭湯でも探すしかないんだけど・・・
「さっきのラーメン屋さんのそばにお風呂屋さんあったじゃない」
・・・そーいやあったな。で、そのそばにはコンビニもあったっけ。
「じゃ、行こっか。ついでにコンビニ寄ってこ」
「コンビニ?」
「下着の替えとかいるだろ?」
「あ、そだね」
公園の出口まで、彼女の腰を抱いて歩く。
「なんかさあ、もうすでに付き合ってるカップル状態だよね」
嬉しそうに笑いながら彼女がオレの肩に頭を寄せる。
記憶が戻ったとき、この関係が続けられることを強烈に願った。

風呂上りの彼女はタンクトップにジョギングパンツという
かなり露出度の高いスタイルになっていた。
・・・着替える前から気づいてはいたが
こんなカッコになられるとますます
彼女のプロポーションの良さが気になってくる。
「あ〜、さっぱりした!」
夜風が火照った体を心地よく冷やす。
「・・・そろそろ戻るか?」
帰りは自転車をこがず、彼女と並んで押して歩く。
左腕にしがみつくように抱きつく彼女の胸の感触に
既にオレの鼓動は高鳴りっぱなしだ。
公園で、またさっきのベンチに腰掛ける。
今度は最初から、密着した位置に。
そして、そのままキス。
彼女の体を這い回る右手が、やがて豊かな乳房にたどり着く。
ブラは、してなかった。
ずっしりとした重みを楽しむように
下から持ち上げるように揉みあげる。
「ん・・・ふ・・・」
口付けたままの彼女の吐息が甘い響きを帯び始める。
先端の蕾に指が掛かる。
「ふぁ・・・あふ」
離れた唇から、声が漏れる。
「ね・・・横になりたい」
「ん」
ベンチの後ろ、木立の影にコンビニで買ったバスタオルを敷き
横たわる彼女に、Tシャツを脱ぎ捨て覆い被さる。
タンクトップを捲り上げる。
横になっても盛り上がったままの乳房を両側から挟むように揉み
舌で乳首の周りを舐めあげる。
「あん・・・はぁ・・・」
ふと気がつくと、彼女の指がジーパンの上からオレの股間をさすっている。
ソレはもうずっと前から、充分な態勢になっている。
ジーパンの前を開けるのも一苦労だ。
「・・・コレが欲しい?」
「だって・・・きつそうだし」
彼女の乳首を舌で転がしながら、右手だけでジーパンを半分脱ぎおろす。
すっ、と彼女の右手がトランクスを潜り抜ける。
「わ・・・すごいね」
しなやかな指がオレにまとわりつくようにしてしごきあげる。
胸から顔を離し、少し体を上にずらして彼女のしたいようにさせる。
と同時にこちらの右手も彼女のジョギングパンツを潜り抜け
ショーツの上から既に湿っている部分を覆うように圧迫する。
「あぅ・・うぅ・・んんぅ」
押し付けるように、叩くように、そして揉むように
柔らかな丘を愛撫していく。
「なんか、可笑しいね」
「ナニが?」
「だって・・んふぅ・・アタシより狩野クンのほうがはぁっ・・アタシのカラダ、よく・・知ってるみたい」
「いやいや、もっとよく知らなくちゃな」
既に濡れそぼったショーツの上から、突起の存在が指に感じられる。
ショーツの脇から指を滑らせ、直接ソコに触れる。
薄い茂みを掻き分け、裂け目に指を這わせる。
ぬめりが指にまとわりつきぬちゃぬちゃと音を立てる。
「あぁ・・・あっ・・・はあっ」
2本の指が彼女の中に侵入し、核を舐る親指と挟むように動く。
「あはぁっ!ソレ・・・いいっ!んんっ!」
すんなり受け入れられた2本の指が
ある程度進入するとキュウキュウと締め付けられる。
・・・すごいな。
オレを握り締めていた彼女の指は
今は自分の快楽を貪るように自らの乳首を転がしている。
右手を動かしながら、ゆっくり体を彼女の股間に移動する。
オレの意図を察してか、彼女が腰を浮かせる。
左手でジョギングパンツごと一気にショーツを膝まで下ろすと
彼女が自分で片足を抜き、足を広げる。
「ご協力ありがとう」
「はあっ・・・ひゃっ!あうっ!あああっ!」
親指に代わって、舌で核を舐めあげ、指がピストンを始める。
時折、指を軽く曲げたり手の向きを変えて、壁のあちこちを刺激する。
暇になった親指が時々会陰をさすり上げると、彼女の声が更に大きくなる。
・・・もう、いいかな。
彼女は何時の間にかタンクトップも脱ぎ捨て、全裸だった。
人目に触れても、とある程度着たままで出来るようにとの配慮でこのスタイルにしたのだが
快楽の前にはそんな考えは無駄だった。
体を離して立ち上がると、オレも全部脱ぎ捨てる。
彼女が上体を起こしてにじり寄り、オレを口に含もうとする。
だが、先端を飲み込むのが精一杯のようだ。
こういうコトになってわかったのだが
オレのはかなり大きかったのだ。
すると、そのまま体を起こし、茎の部分を手で寄せあげた乳房で挟みこむ。
「・・・どう?」
ちろちろと先端は舌で舐め、胸の谷間で茎を揉みあげる。なかなかのテクである。
「う・・・」
オレの下半身に覆い被さるようにして貪っていた彼女が顔を上げる。
「アタシが上で・・・いい?」
「ああ」
右手でオレを掴み、狙いを定めるようにして腰を落としていく。
まず先端が飲み込まれる。
「は・・・あ・・・」
だが、そのまま腰を沈めず、中途半端に浮かせたまま腰をくねらせる。
入り口で感触を楽しんでいるようだ。
やがて、ゆっくりと飲み込んでいく。
「ああ・・・ああ・・・」
彼女の肉をゆっくりと押し広げていく感触がオレの先端を刺激する。
根元までもう少し、という所で、先端が奥の壁に突き当たる。
「う・・・ふうっ・・・」
ずんっ!
そこで初めて、オレは腰を上に突き上げる。
「あおぅっ!っはぁっ!つ、んんっ、きぬけ、ちゃぅっ!」
先端が奥の壁をさらに押し込み、何度も何度も突き上げる。
その度に彼女の締め付けはより強く、複雑に蠢きようになる。
彼女は膝を立て、奥の奥までオレを取り込もうとするかのようにして激しく体を上下させる。
オレはゆさゆさとゆれる乳房を下から握り締めるように揉みしだき
もう一方の手で陰核を激しくこすりあげる。
「はああぁっ!?ああぁっ!」
「く・・お・・おおぉっ!」
「あぁ!あぁ!あぁ!あぁ!」
く・・・やばっ!
上体を起こすと、動きをセーブさせるために唇を求める。
互いにしがみつくようにして唇を貪る。
今度は腰の動きをこね回すようにしてオレのモノを絞り上げる。
どのみち、セーブききそうにないか・・・
するりと体を入れ替え、彼女から抜かずにオレが上になる。
フィニッシュだ。
ゆっくりと、だが目一杯長いストロークで抜き差しを始める。
差し込むときの最後を、思いっきり強くして
そしてそれを段々速くしていく。
一度おりかけた絶頂へのカーブが、再び上り坂になる。
「あぁあぁあぁぁっ!あぁあぁあぁあぁぁっ!」
「う・・おおおぉっ!」
彼女の締め付けが強烈な痙攣に変わるが、そのままピストンを緩めない。
「!!!!!!!!!!」
「うっ!」
吸い込もうとするように蠢く彼女の中から抜き取ると、そのまま放つ。
白く濁った体液が、汗にまみれた彼女の腹に飛び散る。
彼女の体が液体を浴びるたびに、魚のようにピクンと跳ねる。
「お・・・あぁ・・・」
「ああ・・はぁ・・ぁはぁ・・熱い・・よ・・狩・・野クン・・の」
荒い息のまま、彼女の唇をまた求める。
「ん・・んふぅ・・ふぅ」
苦しくなって、ぷはっ、と唇が離れる。
「・・・良かったね」
「ああ。サイコ−だったぜ」
「記憶が無いのに、どうしてアタシが最高だって思うの?」
「記憶があっても無くても、オレ達の相性が最高なのは変わらないだろ?」
「そうかな?・・・一度だけじゃ、わからないかもよ?」
彼女が悪戯っぽく笑う。
「よーし!納得いくまで付き合ってもらうぜ!」

「うわ、べちゃべちゃ〜」
二人の汗と体液でバスタオルはべったりしていた。
「弱ったな・・・この上で寝るつもりだったんだけど」
「これじゃ・・・ちょっとね〜」
「しょうがねえな。ベンチで寝るか」
「体、痛くならない?」
「たぶん、なる」
「はあ・・・ま、しょうがないか!」
服を着てベンチに腰掛け、二人抱き合ったまま
いつしか眠りに落ちていった。

〜End〜

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