「翼」

〜エピローグ〜

練習を終えアパートにもどると、オレの部屋の前で
一人の女性が立っていた。
出会った時と同じような夕暮れの中で。
「また、こちらに戻されちゃいました」
・・・・・・
「今度は、別の罪を犯してしまったんです」
・・・・・・
「本当は、私たちは全ての人を同様に愛さなければならないんです」
・・・・・・
「でも、私はそれができなくなってしまいました」
・・・・・・
「もう、カズくんしか愛せないから」
・・・・・・
「もう、帰ってこなくていいって言われちゃいました」
「だったら・・・どうぞ中で・・・立ち話も・・・なん・・・ですから・・・」
「はい・・・それでは・・・お邪魔・・・いたします」
中へどうぞ、と言っておいて
その場で彼女を抱きしめてしまった。
泣きながら笑っているその人を見つめる。
きっと、オレもそんな顔だろう。
ドアの前、赤く染まったアパートの廊下。
ここからまた始めよう。
ずっと、二人で。

〜Start,Again〜

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