DESTINY
第三話
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「あら、キースは?」
「買い物。シリアルとかミルクとか切れてたから」
TVを見ながらロイが答える。
一緒に暮らすようになって1週間。
新しい環境にもそろそろ慣れはじめていた。
「ねえ、ジョー・・・ちょっといい?」
それまで見ていたTVをオフにして、ロイが少し困ったような顔でこちらを見ている。
「なに?」
「その・・・ボク達のアノ声って・・・やっぱり聞こえてる?」
何を言い出すのかと思えば・・・
この部屋で暮らすようになって毎晩
彼らの求め合う宴が繰り広げられている。
「そりゃ・・・まあ、聞こえちゃうけど・・・」
「ってコトはさ・・・その・・・ジョーの声も・・・聞こえるんだよね、ボク達」
大ショック。ああ、アタシってバカ!
アッチの声が聞こえるんだからコッチの声が向こうに聞こえることぐらい
なんで今まで気づかなかったの!
顔が赤くなっていくのがハッキリわかる。
彼らが愛しあうその声を、最初は聞くまいとしていたのだが
何日かするうちに、彼らの声はアタシを高ぶらせるようになっていた。
彼らの声が高まっていくのを聞きながら
アタシは一人慰めていたのだ。
アタシって夢中になると声大きいのかなー・・・
「ジョー?」
「・・・え、な、何!?」
「その・・・もし良かったら・・・今夜は一緒にどうかな、なんて・・・ダメ?」
思わぬ申し出にドキリとさせられる。
アタシが一人慰める妄想の中でのコトが現実になろうとしている。でも・・・
「ダメよ」
「どうして?・・・やっぱり、男はダメ?」
「ううん、そうじゃない・・・と思う」
「だったら、その・・・一人でなんて寂しいじゃん?あ、ボク達とじゃダメなの?」
「ううん・・・本音言えば・・・アナタ達のこと・・・欲しくなってる」
「じゃ、我慢することないじゃん」
「でも、もしそうしてしまったら・・・アタシ、アナタ達の親と同じだわ」
「違うよ・・・あの頃は、イヤでしょうがなかったけど・・・ボクは、ジョーとしたいよ」
随分ストレートな申し出。
ロイが真っ直ぐにアタシの目を見ている。
ああ、どこか逃げ道はないの!?
「でっ、でもっ!キッ、キースはどうするのっ!?」
そうだった。キースの女性恐怖症はまだ治っている訳ではない。
いまだにアタシが触れると、ピクリと怯えるように反応する。
ただ意思の力でアタシを拒まないようにしているだけ。
キースがアタシとセックスするなんて
受け入れられるはずがない。
「でもね・・・キースもホントはジョーを受け入れたいと思ってるんだよ」
アタシの考えてるコトをロイは見透かしているみたいだ。
「だから・・・もしジョーがボク達のこと好きでいてくれるんだったら・・・」
ロイの顔が近づいてくる。
「今夜は・・・これからボクが言うとおりに、ね?」
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夕食の間も、その後TVを見ている間も、ずっとアタシは上の空。
答えが出ないまま無情に夜は更けていく。
それでも、二人がシャワーを浴び、部屋に戻ってしまうと
答えは出さざるを得ない。
行くか、行かないか・・・
シャワーを浴びながら、自分の体をまじまじと見る。
体が、熱い・・・
乳首は既に硬く尖り、軽く触れただけでうめき声が漏れそうになる。
肉体は既に答えを知っているらしい。
頭で考えてもわからないときは、体が動くままにまかせろ、か・・・
昔の仕事仲間のセリフを思い出す。
今回は、その言葉に従おう・・・
バスルームを出て濡れた体のまま、何も身に付けずに二人の部屋へ向かう。
ノックは、しない。
いきなりドアを開けると、既に2つの白い裸体はベッドの上で絡み合っていた。
「わっ!?」
キースが慌てて体を離そうとするが、ロイは離さない。
「な・・・なんだよジョー!?」
動転しているキースに答えず、部屋の中に歩み寄る。
逆光になってシルエットしか見えなかっただろうアタシの体も
今は隅々まで見えてきたのだろう。
息を呑むと、つ、と目を逸らす。
「・・・傍に行ってもいい?」
「え?」
「ボクは構わないよ・・・キース、ジョーが傍にいたらイヤ?」
ロイとアタシの二人の視線がキースに注がれる。
少しの間をおいて、キースが答える。
「・・・いいよ・・・ジョーなら・・・大丈夫だと思う」
「アタシ・・・最初は見てるだけでいいから・・・」
「・・・うん」
「でも・・・もし、アタシが欲しくなったら言ってね」
そのままベッドに腰掛けると
ロイが体を寄せてくる。
「ん・・・」
軽く触れるようなキス。
唇を離すと、ロイがキースに目で訴えかける。
やがてゆっくりとキースも近づき
震えながらキースの唇がアタシの唇に触れた。
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「あ・・・キース今日はスゴク固いね」
向かい合って抱き合う二人が
ペニスを擦りつけあうように腰をゆする。
弾力を帯びた二人のソレが時折ぷるんと弾けるようにはねる。
「・・・いつもと変わらないよ」
「そう?」
ロイが右手を伸ばす。
「やっぱり・・・もうこんなじゃない」
ゆっくりとした動きでペニスの裏側をさすっていく。
「ロイだってもうパンパンだろ?」
キースの右手も同じように動き始める。
「・・う・・・ちょ、キース・・・もっと・・ゆっくり・・・ん」
抵抗しようとするロイの唇がキースの唇で塞がれる。
傍に横たわって二人を眺めながら
脚を軽く広げ、亀裂に指を這わせる。
「は・・あ・・・」
すでにたっぷりと潤い、指がにちゃにちゃと音を立てる。
キースの左手が、ロイの背中から尻に回されると
ロイが大きくのけぞる。
左手がゆっくりと動いている。
その左手がアタシを愛撫しているような錯覚に捕らわれる。
「んふ・・う・・ふっ・・・はぁっ・・」
「う・・く・・キース・・・好きだよ・・・」
「ロイ・・・もっとあげるよ」
キースが体をずらし、舌先をゆっくりと
胸から、腹へ
そしてそそり立つロイのペニスへ。
最初は舐め上げるように
やがて頭の部分をしゃぶるように
そして喉の奥深くまで飲み込むと
頭をゆっくりと上下させ始めた。
右手は根元の部分をしっかりと握り締め
ときおりさわさわと袋の部分を刺激している。
左手の2本の指はゆっくりとアナルをさする。
思い出したかのように先端を埋め込むと
その度にロイが魚が跳ねるようにのけぞる。
「うあっ・・・ああ、あ・・・キース、ボクにも・・・」
キースが体を半回転させ、ロイに与える。
でも、すでに快感に捕らわれてしまっているロイには
キースほど巧みな愛撫はできなくなっているようだ。
「んむ・・はあ・・・ねえ・・・ジョー」
ただ咥えていたペニスを口から離し、ロイが呼びかけてくる。
「ん・・・なに・・・」
「ジョーも・・・キースに・・してあげて・・・」
「え・・・キース・・・いいの?」
返事はない。
でも、キースが体の向きを少し変えた。
はちきれそうなものがアタシに差し出された。
もう何も考えられない。
一気に、喉の置く深くまで飲み込んでいた。
じゅぶ、じゅぶ・・・
キースがロイを咥え、アタシがキースを咥え・・・
アタシの脚が持ち上げられ、股が大きく開かれる。
ロイがアタシの股間に顔を埋め、啜り始める。
3人のくぐもった声が、だんだんと高くなっていく・・・
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ロイがキースに埋め込み、そのままキースがアタシに差し込んだり
あるいはその逆だったりと
宴は長く、快感に果てはないかと思えた。
再びロイがアタシの中に入ってくる。
ロイがそのまま体を入れ替え、アタシがロイに跨るような形になる。
じゅぷじゅぷと繋ぎ目から音を立て、二人で腰を打ち付けあう。
「はあっ・・ああっ・・・あっ!?」
激しく腰をゆするアタシの肩を、後ろからキースが押さえ込むようにつかみ
上体をロイに預けるように倒される。
つんつん、とキースの先端がさらけ出されたアタシのアナルを突付く。
「・・・いい?」
先端はそのまま、ロイと繋がった部分の周りを嬲り
絡みついた液体をアナルに塗りつけるようにして刺激する。
「ああ・・っはぁっ!・・いっ、いいわ・・・きっ、来てっ!」
さらに指で前から滑りをすくい取るようにして
たっぷりとそれを後ろに塗りつけると
ぐっと先端が押し当てられた。
ず・・ず・・
「ジョー・・・力抜いて・・・そう・・・ああ・・・」
「う・・ぐうっ!おぉっ!ううっ!ぐ・・はぁっ!」
ぐりゅ・・ぐりゅ・・
少し進んでは戻り、また少し、その前よりも深く進み、また戻り・・・
内蔵を圧迫される間隔と共に
キースがゆっくりとアタシのアナルを犯していく。
今まで経験したことのない感覚が
アタシの下腹部に広がる。
「ああ・・・入ってくるの、わかるよ・・・ジョーを通して」
「ぐうっ・・うっうっ・・・ふうっ!」
「う・・ロイも・・・動いて」
「くっ!すご・・・締まる・・・」
「ひいっ!?あぁぁあぁっ!んううっ!」
ロイが奥に突き入れるときにキースが戻っていき
キースがねじ込んでくるときにはロイが引いていく。
ときどきリズムを変え、同時にアタシの奥まで蹂躙すると
ぐりぐりとこね回すようにアタシの中を掻き回す。
「ううっ、ロイッ・・・中で・・・擦れてるみたいだっ・・」
「うあぁっ!ダメェッ!もうっ、ああぁっ、あっあっあっあっあっあーっ!!」
「くうっ!?」
「うあっ!?」
「ひ・・・あ・・・あ・・・」
二人の熱い体液がほぼ同時にアタシの前と後ろに注ぎ込まれるのを
遠くなる意識の底で感じていた。
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