淀長フォーエバー2

さて、「淀長フォーエバー」の第2回です。
「日曜洋画劇場」には独特の作品センスがありますよね。(最近はそうでもないようですが)
例えば今回の「ボディ・ダブル」なんかは、いかにも「日曜」の映画ですよね。
シュワルツネッガーの映画だと、「ターミネーター2」や「トゥルー・ライズ」は「ゴールデン洋画劇場」あたりに譲って、「日曜」は「ゴリラ」や「レッドブル」を放送するみたいな…。
地味といえばそれまでですが、大人向けな雰囲気があって、それも好きな理由でした。
それとたしか映画本編中のCMの回数が他局より少なかったんじゃないかな。
CMもサントリーやネスレなど雰囲気のあるものが多くて、それもまたいいんです。

 

第2回作品 ボディ・ダブル(1989年9月17日放送)

(別人の声で)みなさん、こんばんは、淀川でございます。(いつもの声で)今の声ちょっとちがったって?あなた、よく当たりますね。今は違う人に、ちょっとひとこと声を変えて入れてもらいました。声の吹き替えというんですね、あれを。ところが今日の映画は「ボディ・ダブル」というんです。ボディ・ダブルというのは、体全体、代役するんですね。あの芝居の吹き替え、芝居の代役、あれボディ・ダブルといいますね。そういうわけで今日の映画は、そういうふうな怖い、或る話なんですね。さあこの映画、ひとりの男がいいマンションに入りました。ところがそこに望遠レンズがあるんですね。その望遠鏡で向こう側見たら、まあ、向こうで綺麗な女がセクシーな格好で動いてるんですね。まあ、全裸に近い格好で。びっくり仰天して、こんな楽しい見ものがあるのかしらんと思って、明くる晩見たら、また彼女見えたんですね。また明くる晩見たら、またそんなセクシーな格好で女がいたんですね。みなさん、そんなことわかりますわねえ。おんなじ時間に、女がちょうど覗いた向こうにおるいうのは、何か罠ですね。罠にちがいないですね。というところから、この映画は、何のためにこんな罠をかけて、そしてこの女がこういうところで踊ったか、この女はいったい何者か、というところからだんだん怖くなりますよ。はじめは、なんだわかってるじゃないか、罠に決まってるいうところからご覧になるでしょうけど、それからがあの手この手、一転二転三転と変わってきます。この映画の監督はブライアン・デ・パルマ。ブライアン・デ・パルマ、僕大好きですね。この人は「キャリー」、あれ怖かった。ところがこの人「アンタッチャブル」、それからまだ他にもありましたね、あの・・・「スカーフェイス」。こういうのでなかなかやり手なんです。けれども一番うまいのがスリル・サスペンスですね。今日はそのブライアン・デ・パルマのスリル・サスペンスがおもしろいんですね。ちょっとこれはヒッチコックの「裏窓」に似てるんです。遠いところからメガネで見て、目の前に人物が来る、怖い、危ない!というので、声は聞こえんねんけど目に見えた、というところのあのサスペンスをちょっこり取ってますけど、それから先が怖い。というわけでこの映画は、そうです主役がグレイグ・ワッソン。グレイグ・ワッソンいう人は、これ舞台の人。だから今日はなかなか上手い。けれども共演している女、これがメラニー・グリフィス。メラニー・グリフィスといいますと、あのティッピー・ヘドレンの娘さんですね。あの「バード」、ヒッチコックの。あれに出たあの女優の娘さんですね。というわけでこの映画、どんなに怖くなっていくか、みなさんじっくり御覧なさい。あとでまた会いましょうね。これは1984(いっせんきゅうひゃくはちじゅうよ)年度のアメリカの映画です。怖いですよ。じっくり御覧なさい。

はい、いかがでしたか。このメラニー・グリフィス、この人は「ワーキング・ガール」に出てましたね。それからお母さんといっしょに、あの「ロアーズ」いいまして、まあライオンがいっぱい出てくる、家にいっぱいの動物のいる映画ありましたね。あれはお母さんの本当のおもしろい、おもしろいコレクションいうたらおかしい、ペットなんですね。その娘さんですね、このメラニー・グリフィスは。そしてお母さんといっしょに「ロアーズ」出てましたね。それからこの映画の監督、デ・パルマいう監督は、最近そうですね・・・、あのベトナムのこわーい戦争映画撮ってますね。「戦争の傷跡」いうような題名で、アメリカの、アメリカの兵隊の、何とも知れん残虐性を見せました。で、これにはあのマイケル・J・フォックスが出てます。あの「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の。というわけで、この監督いよいよ本格的にアメリカの第一級監督になってきましたね。今日はこのデ・パルマ、この監督のスリル・サスペンス、ヒッチコックの作品のスタイルをご覧になりましたね。はい、もう時間きました。

それでは次週をお楽しみください。

サヨナラ、サヨナラ、サ・ヨ・ナ・ラ

(2000年8月27日)

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