淀長フォーエバー19 今年の10月で「日曜洋画劇場」は放送開始から40周年を迎えるのだとか。資料によると、そんな長い同番組の歴史の中で、最も繰り返し放送されているのが、「コマンドー」「ダーティ・ハリー」「ターミネーター」「ダイ・ハード」、そしてこの「ザ・フライ2 二世誕生」の5作なのだとか(いずれも5回放映)。最初の4本はスター主演のいかにもな人気作ですが、この「ザ・フライ2」だけがあまりに異質で不気味ですね。こんな後味の悪い映画が何度もお茶の間に流されていたなんて…。 第19回作品 ザ・フライ2 二世誕生

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はい、みなさんこんばんは。今夜の映画、テレビ、はじめて登場する映画ですよ。「ザ・フライ2 二世誕生」ですね。「ザ・フライ」、これはご覧になったでしょ。立派な科学者が人体実験で、自分自身が大きな機械の中に入って、自分の体の変化を検査しよう、そうしたんですね。ところがその機械の中に、一匹のハエが入っちゃった。ハエ。そしてこの男は、出てきたときに、体がハエのかたちになってきたんですね。そのためにとうとう、この立派な科学者は死んじゃった。死んでしまった。ところが因果なことに、怖いことに、この科学者の彼女がいたんですね。その彼女がもう妊娠してた。子供の種を宿してた。そして生まれてくるところから、今日の映画になってきますね。さあ今度生まれてきた子供はどんな子供か、どんなかたちで生まれてきたか。怖いねー。そしてその子供は5歳、6歳、もう5歳6歳ではたち以上の知能、体をもってきたんですね。立派な立派な科学者になってくるんですね。しかしこの科学者が、どんなかたちになり、どんな体の変化があり、どんな顔になっていくか、ということが怖いですよ。この監督は、実は舞台でメイキャップの大家なんですね。そして映画に呼ばれて、映画でもいろんないろんなメイキャップで、どんどんどんどん注目されて、「グレムリン」でとうとうアカデミー賞とったんですね。メイキャップのアカデミー賞とったんですね。その監督が、今度はじめてこれで監督になった。今まではメイキャップマン、監督になった。だからひじょうに力入れてますね。クリス・ウェイラスというんですね。さあこの作品、観てごらんなさい、何ともしれん怖い、何ともしれん怖い、けれども怖い中に映画でないとできない恐怖、どんどん変化するこの変化、映画でないとできない怖さですね。主役は、そうですね、エリック・ストルツいう人ですね。「メンフィス・ベル」に出てましたね。だんだんだんだん人気が出てくる青年ですね。見事な青年ですね。そういうわけで、監督もめずらしい監督、はじめての監督、そしてキャストも注目の青年。だからこの作品は、そういう意味でも面白いですけれど、一番面白いのは、変化する体の変化、これがまた怖いですね。これは1989(いっせんきゅうひゃくはちじゅうきゅう)年度の作品です。じっくりご覧ください。あとでまた会いましょう。
はい、いかがでしたか。こういうのは舞台で有名な「ジキルとハイド」がありますね。ジキル博士とハイド、これは怖いんですね。博士が自分の科学、実験、それを自分の体でやったんですね。何か薬を飲みますと、たちまち自分がハイド、怖い怖い顔の男に変わっていくんですね。そしてまた元に戻るんですね。こういうことをやっちゃったところが、自分の体が元に戻らなかった怖さ。有名なこの舞台、これが映画だったら目の前で変化しますね。それで「ジキルとハイド」は二度も三度も映画になりましたね。けれどもこの人体実験とかいう、この怖いこと。私は、それは知りませんけれども、よくニュースなんか見てますと、あの生きた人間…うそうそ、生きた動物、お猿、ああいうのを使いますね。かわいいお猿を箱の中に入れて、檻の中に入れて、網の中に入れて、実験しようとする。するとそのお猿が、キョロキョロキョロキョロ、やっぱりわかるのか、心配そうな顔であちら走ったりこちら走ったりしますね。あれ見てると、何ともしれんかわいそうな気がしますね。だから私、人体実験とかそういうことは、科学でひじょうに大事なんだけれども、生きた動物を実験に使うということは、何とも気持ち悪くて怖い。今日の映画観てますと、そういうことまで思い出しましたね。 それでは次週をご期待ください。 サヨナラ、サヨナラ、サ・ヨ・ナ・ラ |
声の出演:エリック・ストルツ…堀内賢雄
ダフネ・ズニーガ……松本梨香
(2006年9月10日)
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