淀長フォーエバー12 まだまだ残暑厳しいですねぇ。今回はホラー映画の快作「フライトナイト」です。昔は、この時期のロードショー番組といえば、ホラー映画を放送するのが定番でしたが、最近は全然やらなくなっちゃいましたね。 第12回作品 フライトナイト

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はい、みなさんこんばんは。今夜の映画は「フライトナイト」。“フライトナイト”いうと“怖い晩”ですね。今夜はみなさん電気消さないで観なさいよ。怖いですよ。時々ゾッとしますよ。けどこの映画、トム・ホランドの監督作品。トム・ホランドはこれが第一回の監督作品で、しかも自分でシナリオを書いてます。今アメリカで注目の注目の新人ですね。だからこの映画、ただの吸血鬼映画じゃないんです。この映画、バンパイアだけれども、何ともしれん怖〜い場面でアーッという思いしてると、ケラッと笑わすんですね。ニヤニヤニヤニヤ観てるうちにゾッとさすんですね。このあたりがこの監督の新手ですね。しかも吸血鬼というのは、男が女の首筋に噛みつくんですね。だから色男じゃないと困りますね。その色男、ベッタリした男、たいがい吸血鬼いいますとベッタリした色男ですね。今日もなかなかいい役者が出てきます。けど吸血鬼がもう一人出てくるんです。おんなじタイプの、一人の男が二つになってるのか思うくらい似てるんですね。それが階段あたりでじーっとこちらを見てるあたり、どうもこの吸血鬼、この男同士、どうも仲が良すぎてホモかいな、と思うようなところも、またこの映画、いかにも面白くみせて、ちょっとモダンですね。けれどもこの映画の最もモダンなところは、テレビの場面とこの映画の中の現実がこんがらがるように作ってあるところが、また不思議なハイカラ・タッチ。というわけでこの映画は、俳優は、そうね、もう新人ばっかり並んでますけど、ロディ・マクドウォル、この人がバンパイア・キラーになって出てきます。けどこの人、バンパイアに弱いんです。かえってやられちゃうんです。このへんが面白いし、この役者は、昔ジョン・フォードの「わが谷は緑なりき」、あれでかわいい少年だった、あの人がこんなになっちゃったんですね。最近では「ヘルハウス」、いろんなのありますね。というわけで俳優はその人一人。あとはみんな新人。だからかえって怖がれます。そのほかこの映画で一番大事なことは、特撮ですね。この特殊撮影がなかなか粋なんですね、怖いんですね。この人はリチャード・エドランドいいます。リチャード・エドランドいいますと、この人はもうアカデミー賞を3回も取ってるんですね。特殊撮影の名人ですね。だから今日の映画は、その方面でもみなさんじっくりご覧なさいよ。これは1985(いっせんきゅうひゃくはちじゅうご)年度のアメリカ映画です。それでは後でまた会いましょうね。
はい、いかがでしたか。アメリカでも、舞台劇の場合でも、吸血鬼いうと色男出てくるんですね。今日もベッタリした色男出てきて、いかにもいやらしかったね。けどあの吸血鬼の男、主役の男、あれクリス・サランドンといいまして、あの人ずっと前にアル・パシーノの「狼たちの午後」で、アル・パシーノの恋人になって出てきたことがある。だからどうもこの役者、ホモ臭い匂いがあるので、これに主役させられたんですね。そのあたり見ても、この映画のウラがわかりますね。それからこの映画の監督、この監督トム・ホランド。今度は何か知らないけど「チャイルド・プレイ」といいましてね、この「チャイルド・プレイ」というのがね、お人形が人を殺すような怖い恐怖映画、そういう世界にこの人入ってきました。なかなかこのトム・ホランドという監督はよくなりますよ。みなさん今日の映画、そういう意味で楽しんで観ていただけましたか? はい、もう時間きました。 それでは次週をご期待ください。 サヨナラ、サヨナラ、サ・ヨ・ナ・ラ |
声の出演:クリス・サランドン…………安原義人
ウィリアム・ラグズデール…大塚芳忠
ロディ・マクドウォル……羽佐間道夫
(2001年8月19日)
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